がんべあの「ぶれない」キャラクター&ストーリーの作り方

創作活動の強い味方「エニアグラム」と「13フェイズ」

物語の書き方 ストーリー構成を学ぼう アニメ「放課後さいころ倶楽部 第6話」を13フェイズで分析する

f:id:gunber:20200912103107j:plain放課後さいころ倶楽部 1話「知らない世界」より ©中道裕大小学館放課後さいころ倶楽部制作委員会

 

こんにちは

みんなと一緒に幸せになりたい

がんべあです

 

 今回はアニメ「放課後さいころ倶楽部 第6話」の13フェイズ解説を行います

 

放課後さいころ倶楽部は今のTVアニメにしては珍しく 「1話毎に13フェイズ構造をしっかり守って創られたお話」が多いです(毎回全部ではありませんが)

 

 放映されているアニ全てを観ている訳ではありませんので推定ですが、1話毎に13フェイズ構造で創っている作品は今期(2019年秋アニメ)はこの作品のみかもしれません

 

 1話毎に13フェイズ構成で作られているTVアニメは意外と少なくて、最近ではモブサイコ100青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」等がこの創りとなってます(前後編に分かれていたりもしますが)

 

gunber.hatenablog.com

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 と言う訳で、お話毎に主人公の成長がしっかり楽しめる「放課後さいころ倶楽部

 今回のお話は誰の成長が楽しめるのでしょうか? 

 

 お話の詳しい解説を始めましょう

 

※物語は人によって千差万別な捉え方ができると思っています、このブログはあくまで私の目から見た意見ですのでご了承下さい

   

※「」と

OO:「OOO

は引用部分 引用は「放課後さいころ倶楽部 第6話」から

 

 ※ネタバレありです、ご注意を

放課後さいころ倶楽部 第6話」のお話

 

 このお話の主人公は大野 翠(おおの みどり)

 翠ボードゲームデザイナーを目指し、ボードゲームショップでアルバイトをしている高校生の女の子です

 

 抱えている問題点は「店長からゲームデザイナーとして大切な何かが足りないと言われている事」

 

(実際には店長が言ってくれないので、「自分に何が足りないか」が分からない翠なのですが、自分に何かが足りないと店長に思われている事は理解しています)

 

 お話の流れを13フェイズで表します

 

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 このお話では「助け」が誰なのかを見つけるのに苦労しました

 

 今回のお話で翠を助けるのは「自分のゲームデザイナーとしての才能」

 

 13フェイズのお話には必ず「主人公の助け」が現れ、物語前半では主人公の行動を導いてくれます

 多くの場合、その助けは人であり、師匠・友達・恋人などが主人公を助け、導く事になります

 

 しかし時々、「人」以外が助けになるお話が存在します

 それは両親の形見であるアイテムだったりアナと雪の女王、主人公が乗るロボット(機動戦士ガンダムがその場合もあります

 

 その中でもちょっと変わっているのが今回のケース

 主人公自身が持っている「才能」や「特技」が主人公の助けになるパターンモブサイコ100 6・7話もこのパターンになります)

 

 

物語前半では「才能や特技」の助けを得て前に進む主人公

 

 しかし後半ではその「才能や特技」が通用しない状態に追い込まれていく

 

 それが今回のお話「放課後さいころ倶楽部 第6話」の構成なのです

 

 物語前半、第7フェイズまでは「自分の才能」の助けだけを頼りにしてゲーム創りを行います

 

綾:「ね、遊ばせてよ翠ちゃんのゲーム」

 

翠:「だめよ、未完成だし…」

 

綾:「え、いいーじゃん 美紀ちゃんもやりたいよね」

 

美紀:「え…うん」

 

綾:「ほら、だからいいでしょ ねーねー翠ちゃーん」

 

翠:「う…だめって言ってるでしょー!!!」

 

綾・美紀:「…」

 

翠:「あ、ご、ごめん

 

…でも中途半端なものを人にみせたくないのよ」

 

 

 しかし第8フェイズ以降の物語後半、「自分の才能」だけで創ったゲームの反応は良くありません、はどうしようもなく行き詰まってしまいます

 

破滅フェイズを経た美紀の二人に頼みます

 

翠:「お願い、遠慮しないで本当の事を言って、怒ったりしないから」

 

 すると二人から次々と自分の創ったゲームの改善点や新しいアイデアが出てきます

 

翠:《私だってあんなに考えた

 

自分の力だけで完成させようと一生懸命創り込んだ

 

これ以上 手を加える所なんてないって思えるまで

 

でも結果は

 

くやしいけどあの人の言った通り

 

確かにこのゲームは完成にはほど遠い…でも…》

 

翠:「ふっふっふっふっふ…」

 

綾:「うわー、翠ちゃんが壊れたー」

 

翠:《私のゲームはもっともっと面白くなる!》

 

 

 翠ジョージ社長に言われた言葉を実感します

 

 そして、社長との対決フェイズ

 

 社長に一人ではゲームは完成しない事を認め、謝ると同時に宣言する

 

翠:「けど絶対にあきらめへん、私はひとりとちゃうから」

 

 翠が去った後、社長店長に向かってグラスを差し出します

 

ジョージ:「乾杯、生まれたばかりのひよっこデザイナーに」

 

 

 13フェイズのお話の醍醐味は「問題点を抱えた主人公が成長する事で、その問題点を解決して乗り越える」所

 

 今後も綾・翠・美紀の3人には様々な問題が降りかかるでしょう

 

 そんな問題を一つ一つ乗り越え成長していく過程を丁寧に描く作品

 

 これからのお話に目が話せません

 

 今回はここまで

 

 まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います

 疑問点などありましたら是非教えてください

 

 この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います

みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!

 

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