鬼滅の刃 第24話より ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
こんにちは
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がんべあです。
今回は「鬼滅の刃」のお話の中に登場する3つの三角関係についてエニアグラム解説します。
アニメ(26話+劇場版)で放映されている所までのネタバレ有り。
原作パートのネタバレは控えています、ご安心下さい。
三角関係のお話は主人公を加えた3名のキャラクターが繰り広げる「主人公又はヒロインの心の奪い合い」を描くストーリー。
3人の関係が揺れ動くシーソーゲーム的な展開にドキドキさせられるのがストーリーの特徴となります。
★物語の黄金パターン:「三角関係編」
タイプ9が主人公
タイプ3が主人公を導く者(師匠・宿敵・パートナー)
タイプ6がヒロイン
三角関係に重点を置いた作品ではタイプ9の主人公とタイプ6のヒロインに加えてタイプ3の主人公を導く者の存在が非常に大きく関わってきます。
主人公とヒロインの間に割り込んでくるタイプ3のキャラクターの存在感がそのまま「お話全体(三角関係)の盛り上がり」に直結しているのです。
今回は鬼滅の刃(アニメ26話+劇場版)で描かれる3つの三角関係について考察を深めていきたいと思います。
この3つを抑えておくと今後のアニメの展開が更に楽しみになる事間違いなし!
では分析を進めていきましょう。
まずはメインヒロインの禰豆子をとりまく三角関係から始めます。
鬼滅の刃の三角関係 その1
鬼滅の刃のお話の中ではヒロインが2人登場します。その内の一人がメインヒロインである竈門 禰豆子。
禰豆子を巡る三角関係に注目して物語を見返すと、ライバルのタイプ3キャラクターの不在に気が付きます。
「竈門 炭治郎」(タイプ9)
「竈門 禰豆子」(タイプ6)
「?」(タイプ3)
アニメ(26話+劇場版)では禰豆子を巡る三角関係のお話は描かれていません。
メインヒロインなのに三角関係のお話が描かれていないのはちょっと不思議。
三角関係のお話となるためには炭治郎と禰豆子の絆に割って入り、炭治郎から禰豆子を奪おうとするタイプ3の男キャラクター、又は禰豆子から炭治郎を奪おうとするタイプ3の女キャラクターの登場が必要となります。
実に燃える王道パターン。
今後の物語の中でそういうキャラクターは現れるのでしょうか?
今後の展開の大きな注目ポイント。
物語がどう進んでいくのか実に楽しみですね。
鬼滅の刃の三角関係 その2
2人目のヒロインは栗北落 カナヲ。
彼女を巡る三角関係はアニメの中「蝶屋敷編」(24話~26話)で描かれています。
こちらの三角関係は主人公「炭治郎」を中心に以下の3人によって構成されています。
「竈門 炭治郎」(タイプ9)
鬼滅の刃 第25話より ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
「栗北落 カナヲ」(タイプ6)
鬼滅の刃 第26話より ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
「神崎 アオイ」(タイプ3)
蝶屋敷編では心を閉ざしてきたカナヲの心に炭治郎への想いがほのかに芽生えます。
炭治郎:「カナオ! 頑張れ 人は心が原動力だから 心はどこまでも強くなれる
一方、三角関係のもう一人のキャラクター、アオイの心にも大きな変化が現れます。
自分を卑下していたアオイは炭治郎の強さと優しさに心を奪われてしまいます。
アオイ:「お礼など結構です 選別でも運良く生き残っただけ その後は恐ろしくて闘いに行けなくなった腰抜けなので…」
炭治郎:「そんなの関係ないよ 俺を手助けしてくれたアオイさんはもう俺の一部だから アオイさんの想いは俺が闘いの場に持っていくし」
アオイ:「………」
炭治郎:「じゃあ また怪我したら頼むねぇ」
蝶屋敷編はカナヲとアオイ、2人の対比が見事に描かれていて実に興味深いお話。
ただ、今まで放映されている時点でのアニメ(26話+劇場版)ではアオイはカナヲの恋敵としてはちょっと役不足なのが残念です。
今の時点ではアオイの存在はカナヲの眼中には全く入っていません。
今後、アオイの存在が大きくなり、カナヲに恋敵として認められる様になると、それに対抗してカナヲの炭治郎への想いは大きく膨れ上がり盛り上がる展開になります。
こちらも今後の注目ポイントですね。
禰豆子はタイプ3のライバルが存在しておらず、カナヲはタイプ3のライバルが役不足。
そんな訳で現時点のアニメの中(26話+劇場版)では2人のヒロインの三角関係のお話はあまり盛り上がっていません。
その代わり、炭治郎の成長(タイプ3の師匠・煉獄の存在)と爽快感(タイプ3の宿敵・無残の存在)が強く描かれています。
お話を盛り上げる為にはタイプ3の魅力的なキャラクターの存在が必要な事が改めて実感させられます。
しかし実はアニメの中で実に盛り上がった三角関係があるのです。
それが3つ目の三角関係。
鬼滅の刃の三角関係 その3
三角関係の要となるのは十二鬼月下弦の伍・累(るい)。
この三角関係は「那田蜘蛛山編」(15話~21話)で描かれており、「累」を中心に以下の3人によって構成されています。
「竈門 炭治郎」(タイプ9)
鬼滅の刃 第21話より ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
「累」(タイプ6)
鬼滅の刃 第18話より ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
「鬼舞辻 無惨」(タイプ3)
最初に書いた通り、三角関係のお話は主人公を加えた3名のキャラクターが繰り広げる「主人公又はヒロインの心の奪い合い」を描くストーリー。
累の性格はタイプ6。
タイプ6のキャラクターは何よりも人との絆を大切にしようとします。
累:「家族の絆に触れたら記憶が戻ると思ったんだ」
「那田蜘蛛山編」のお話はタイプ6の累の心をタイプ9の炭治郎とタイプ3の無惨が奪い合うと言う三角関係のお話となっています。
累:「それでも無惨様は俺を励ましてくださった」
無惨:「全てはお前を受け入れなかった親が悪いのだ 己の強さを誇れ」
累の才能を発見した無惨は累に力を与え、その心を自分にむけさせます。
「累はあの方のお気に入りだから こういう事も許されてるのよ」
累は無惨のお気に入り。
しかしその寵愛は「過去」のもの。
累の成長は十二鬼月の下弦で頭打ちの状態であり、無惨の心はすでに累から離れつつあります。
現在、累の心を掴んでいるのは累の中にある「過去の無惨の亡霊」
そんな累の元に炭治郎が現れ、過去の無惨の亡霊に囚われた累の心を解き放ちます。
炭治郎:「小さな身体から 抱えきれない程大きな悲しみの匂いがする 」
累:「暖かい 陽の光の様な優しい手…」
累:「思い出した はっきりと… 僕は謝りたかった ごめんなさい 全部、全部僕が悪かったんだ どうか 許して欲しい
「那田蜘蛛山編」は累をヒロインの位置として、炭治郎と無惨が累の心を奪い合う三角関係のお話構成となっており、それが非常に燃えるストーリーとなっています。
このお話は炭治郎が「過去の無惨の亡霊」と闘い、累の心を勝ち取ると言う構成。
物語の最後で「過去ではなく現在の無惨本人」との対決(心の奪い合い)を行う為の「前哨戦」としてとてもよく出来たお話です。
改めて鬼滅の刃のストーリー構成の見事さを思い知らされます。
三角関係のお話は燃えますよね!
今日はここまで。
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まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
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