鬼滅の刃 遊郭編 第8話より ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
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「エニアグラムの裏表」についての考察
アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクター(や裏表の関係のキャラクター)を「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。
今回の考察は鬼滅の刃「遊郭編」に登場する上弦の陸、堕姫と妓夫太郎。2人の性格は正反対、表と裏の関係になっています。
2人の関係を分析すると「妓夫太郎が闇落ちした理由と闇落ちを防ぐ方法」が見えてきます。
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
【堕姫(だき)】
【妓夫太郎(ぎゅうたろう)】
堕姫の性格とその世界観
堕姫の性格は4w3(貴族)
4w3(貴族)は基本的に個性を尊重する(タイプ4)性格、それに加えて周りに対しての承認欲求が非常に高い性格(タイプ3)を合わせ持っています。
堕姫:「ひどい事を言うわね女将さん 私の味方をしてくれないの? 私の癪に障る様な娘達が悪いとは思わないの?」
妓夫太郎の性格とその世界観
妓夫太郎の性格は8w9(クマさん)
8w9は「自分の運命は自分で決めると言う強い意思と実行力(タイプ8)」を持つ、それに加えて「平和を愛するマイペース(タイプ9)(ただし自身の周りの平和を脅かす存在に対しては人が変わったように好戦的になります)」な性格。
妓夫太郎:「そうだなぁ そうだなぁ そりゃあ許せねえなぁ 俺の可愛い妹が足りねえ頭で一生懸命やってるのを 虐める様な奴らは皆殺しだぁ…」
2人の性格は正反対、裏と表の関係となっています。
妓夫太郎が闇落ちしてしまった原因を探る為にアニメを見返してみましょう。
幼い頃、まだ人間だった頃の妓夫太郎(ぎゅうたろう)はその醜さによって周りから迫害される毎日でした。
妓夫太郎:「美貌が全ての価値基準である遊郭ではことさら忌み嫌われた 怪物の様に…」
しかしある出来事により、妓夫太郎の心は一転します。
妓夫太郎:「俺の中で何かが変わり始めたのは梅が生まれてからだ…」
妓夫太郎は妹の梅を守る事で「己だけの世界(城)」を作りあげます。そして生まれて初めて自身の生き甲斐を見出す事ができます。
妓夫太郎:「気分が良かった 自分の醜さが誇らしくなり お前の様な美しい妹がいる事は 俺の劣等感を吹き飛ばしてくれた」
妓夫太郎は妹を守る事で停滞から抜け出し前に進む事ができました。しかしその後、彼は光に向かって進む事ができず、梅と共に鬼(闇落ちした者)となってしまいます。
なぜ妓夫太郎は光の道へと進むことができなかったのでしょうか?
妓夫太郎が光の道を進むための流れ
妓夫太郎が闇落ちしてしまった理由。
結論から言うとその原因は「妓夫太郎が梅(堕姫)を”助けるべき存在”と認識してしまった為」。
一体これのどこがいけないのでしょうか?
それは梅を「か弱く助けるべき存在」とする事で彼女との「本気のぶつかり合い」を避けてしまったから。
妓夫太郎(8w9)を主人公とした成長の物語の中に正しく成長する為の答えがあります。
【8w9が主人公の人物関係】
主人公:妓夫太郎(タイプ8w9)
裏の主人公:堕姫(梅)(タイプ4w3)
主人公を導く者:(タイプ2:献身家)
主人公の憧れ(ヒロイン):(タイプ5:観察者)
【8w9の物語】
己だけの世界(城)を作る為に「力で圧倒してきた」主人公が壁に当たり、その問題を解決するために「美意識(かっこよさ・可愛らしさ)を高める」事によって前に進もうとする。
【「8w9」の物語について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください】
【8w9の物語の流れ】
①物語の初めには問題を抱える主人公(タイプ8w9)が登場。
②前に進む事を決意した主人公の前に裏の主人公(タイプ4w3)が現れる。
③主人公と裏の主人公は相反する考えの為、争い合う。
④争いを続ける2人の間に主人公を導く者(タイプ2)が現れる。
⑤主人公を導く者の導きによって主人公と裏の主人公はお互いを理解し合う事ができる。
⑥最終的な試練として主人公・裏の主人公・主人公を導く者の3人は手を取り合いヒロイン(主人公の憧れ:タイプ5)を助け出す(守り抜く)事で成長の物語は終わります。
これを見て「妓夫太郎がどこで道を誤ったのか」が分るでしょうか?
そう、「主人公が正常に成長する為の基本ルート」と照らし合わせると妓夫太郎は『③主人公(妓夫太郎)と裏の主人公(堕姫:梅)は相反する考えの為、争い合う』の所から誤った道を進み始めています。
妓夫太郎(主人公)は堕姫(梅)(裏の主人公)を「か弱い守るべき存在」として認識しています。その為、対等な関係として「お互いの主張を言い争う(ぶつけ合う)」事ができませんでした。
妓夫太郎が助けるべき人物は妹の堕姫(梅)ではなく、タイプ5(観察者)のヒロイン。
堕姫(梅)は助けられる存在ではなく、ヒロインを助ける為に妓夫太郎と共に戦ってくれる頼もしい同士としての存在になるのが正解のルートとなります。
「遊郭編」の最後で妓夫太郎と堕姫(梅)はお互いを否定し合い、その様子を見た炭治郎が仲裁に入ります。
堕姫:「この役立たず 強い事しかいい所が無いのに 何も無いのに 負けたらもう何の価値も無いわ」(中略)
妓夫太郎:「ふざけんじゃねぇぞ お前ひとりだったらとっくに死んでる どれだけ俺に助けられた 出来損ないはお前だろうが 弱くて何のとりえも無い」
これが正しい成長のル一トの第3段階の姿。
妓夫太郎と梅は正面から向き合いぶつかり合う事でお互いを一度否定しなくてはなりません。
そしてその膠着状態を解決する糸口となるのが主人公を導く者となります。遊郭編のお話では炭治郎が妓夫太郎を導く存在として描かれています。
※タイプ8(妓夫太郎)にとっての主人公を導く者は本来はタイプ2(慈善家)。炭治郎はタイプ9ですが、彼の持つ(タイプ2的な)やさしさが妓夫太郎を導く者として代用されているのでしょう。
まとめ:妓夫太郎が闇落ちせずに済む方法
妓夫太郎は生きているうち(鬼になる前)に梅と本音で喧嘩(お互いを否定するぶつかり合い)をする必要がありました。
そのぶつかり合いを怖がって避けていたのが闇落ちの原因。お互いを信じて思いやるが故にぶつかり合う。その葛藤の中で始めて主人公を導く者との出会いが訪れます。そして成長への物語を進む事ができるのです。
今日はここまで。
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。