Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア- 第19話より ©TYPE-MOON / FGO7 ANIME PROJECT
こんにちは
みんなと一緒に幸せになりたい
がんべあです
過去記事の中から「キャラクターのエニアグラム分析手順」について補足解説を行うシリーズ
今回はFGOに登場するギリシャ神話の女神「ゴルゴーン」を取り上げます
エニアグラムを知らないと言う方はこちらの記事で確認してください
分析の手順としては、まず「勘」でタイプを仮定
その後、その仮定を「理論」で確認していく形で解説を行います
では、始めましょう
【今回解説を行う元の記事】
ゴルゴーン
Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア- 第19話より ©TYPE-MOON / FGO7 ANIME PROJECT
「通常は自己主張をせずに、周りに流され平和を愛するおっとりタイプだが、いざその平和が脅かされそうになると、性格が変わり、自分を曲げずに戦闘的になる」
これは典型的なタイプ9の特徴
私の「勘」ではタイプ9
チャートを使って分析をしてみましょう
ゴルゴーン
①本能・感情・思考
アニメを見ているとゴルゴーンは「本能」に導かれるまま行動している印象を受けます
しかし時折心の奥に秘められた「感情」が垣間見えます
一方、あまり「思考」的に行動していると思えません
ゴルゴーン:「今 私はとても空腹だ 恐怖の内に我が贄となるがよい 美味ではなかろうが珍味ではあろうからな」
Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア- 第7話より ©TYPE-MOON / FGO7 ANIME PROJECT
ゴルゴーン:「ウルクを滅ぼし 人間どもを踏みにじり 自らも殺し尽くす 復讐こそが私を動かす糧となる だから滅ぼすのだ 全てを」
Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア- 第14話より ©TYPE-MOON / FGO7 ANIME PROJECT
キングゥ:「何とか帰ってくれたか 聞き分けのない親を持つと苦労する 子は親を選べないからね」
Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア- 第8話より ©TYPE-MOON / FGO7 ANIME PROJECT
と言う訳で
「本能」○
「感情」○
「思考」✕ としました
②世界のどこに居場所を作っているのか
「世界と共にある」○
「世界の中心にいる」○
「自分の世界にいる」○
これが判別が難しい、どれもそうだと感じます
③ 世界とどう結びついているのか
ゴルゴーンは世界が大嫌い、否定的に結びついているように感じます
ゴルゴーン:「どうやらこの小娘は人の世の醜さを知らぬようだな」
マシュ:「そ、それは…」
Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア- 第14話より ©TYPE-MOON / FGO7 ANIME PROJECT
「世界と肯定的に結びついている」✕
「世界と否定的に結びついている」◎
「世界と両価的に結びついている」✕
※両価的:否定も肯定も両方同じ様に受け入れる
④葛藤や困難に対処する方法
ゴルゴーンは困難に対して「楽観的」「合理的」な対応を取っているようにはあまり見えません
そして藤丸(他人)に自分の行動に対する理解を求めます
ゴルゴーン:「藤丸立花、お前ならば私の理を解していよう。我が意に沿うのなら貴様をマスターとして飼ってやる。この時代の人間どものために戦う理由も無かろう?」
Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア- 第14話より ©TYPE-MOON / FGO7 ANIME PROJECT
「楽観的」✕
「合理的」✕
「反応的」○ としました
※反応的:他人の感情に対処を求める
まとめ
以上をまとめるとゴルゴーンの「分析チャート」は以下の通り
✕が付いていないのはタイプ8のみ
タイプ8は「リーダーシップがあり、みんなを引き連れて困難に立ち向かう性格」
ゴルゴーンからから受ける印象とは違和感があります
さて、困りました どうしましょうか?
困った時の対処法
「勘」と「理論」で違う結果が出た時は大きく分けて2つの理由があります
1つ目は「勘」の精度が低く、「間違えた判断」をしている可能性
2つ目は対象のキャラクターが通常の状態ではなく、本当の性格が隠れて見えなくなっている可能性
こういう時に私がよく使うのは「消去法」と「周りの人物関係」
その2つを見ていきましょう
①消去法
これは分析対象のキャラクターのタイプを決定しようとするのではなく、逆に「これは違うな」と思ったタイプを消していく方法です
各タイプを消去法で見ていきましょう
タイプ1「正義感が強く生真面目」
「正義感」や「完璧主義的」な所はありそうです ○
タイプ2「おせっかいの世話焼き女房」
「善意」を振りまいたり、「横柄」には見えません ✕
タイプ3「成功に向けて頑張る、見栄っ張りな小心者」
無いですね~ ✕
タイプ4「孤独を愛する芸術家」
無さそうですが一応保留 △
タイプ5「孤独を愛し、知識を追い求める」
無さそうです ✕
タイプ6「みんなに慕われたいお嬢様(お姫様・姉御)気質」
ないですね ✕
タイプ7「夢を追い求める楽天家」
ない… ✕
タイプ8「みんなを引き連れるリーダー気質」
あまりそうとは思えないのですよね △
タイプ9「平和を愛するのんびり屋」
上の書き方だとなさそうですが、タイプ9は平和(安定)を求める為には闘いも厭いません ○
総合すると
○:タイプ1・9
△:タイプ4・8
✕:タイプ2・3・5・6・7
消去法で考えるとタイプ1・4・8・9に絞れそうです
②周りの人物関係
ゴルゴーンと関係の深いキャラクターは
ゴルゴーンの息子(?)キングゥ
三女神同盟のエレシュキガル、ケルアル・コアトル
裏の人格であるアナ
が挙げられます
これらのキャラクターはゴルゴーンとエニアグラムの図形で繋がっている可能性が高いです
それぞれのタイプは
タイプ6(?):キングゥ
タイプ3:エレシュキガル
タイプ6:ケツアル・コアトル
タイプ5:アナ
※キングゥは全然自信がありません、タイプ5か6だと思っているのですが…
エニアグラムの図に配置するとこうなります
先程の消去法で候補に挙げたタイプ1・4・8・9
(上図の青色の数字)
その中でタイプ9のみが三女神と直線で結ばれる関係となっています
「消去法」と「人物関係」を合わせて考えるとタイプ9の可能性が高いと思われます
更にアナとの関係を見てみましょう
アナをタイプ5w4,ゴルゴーンをタイプ9w1と仮定すると綺麗に表と裏の人格関係となります
【エニアグラムの表と裏の性格について】
タイプ5w4と9w1は同じ人格の裏表の関係
それぞれエニアグラムで以下の性格と表されています
5w4【因果を打破する人】(アナ)
【内向的】
・好奇心と洞察力の鋭さが組み合わさリ、独特で個人的なヴィジョンを表現したいという欲求がある
・w6より感情的で内省的で創造的
・他者が探求していない、本当に自分のものである適所(ニッチ)を求める
・科学的思考をもたない
・ひとりで創造的活動に従事する
・情熱とクールさが入り交じっている
・気まぐれで独創的
・なじみのある形態をいじって、驚くべき革新をもたらすことがある
・芸術に惹かれることが多い
・分析的で体系的な思考よりも創造力を活用する
・自分の思考と同一化(一体化)している
・努力を維持したり、人と働く際に師匠となり得る強烈な気持ちと闘っている
・w6より独立的
・枠組みを押し付けられることに抵抗する
・合理的、ロマンティックなものよりも、超現実的で空想的なものに興味を持つ
・自らの思考の領域で迷いやすい
・地に足をつけたままでいることが難しく、関心事を追求する中で、現実にうとくなる
・陰鬱な禁断のテーマや心を乱す、グロテスクなものに惹かれることがある
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
9w1 夢見る人 (ゴルゴーン)
・想像力に富み、創造的、往々にして、さまざまな思想や視点を、ある理想的な世界のヴィジョンにまとめることができる
・非言語的コミュニケーション(アート、楽器演奏、ダンス、スポーツ、動物や自然と触れ合う仕事など)が得意
・普通、フレンドリーで元気をくれる
・自分の理想についてはっきりとした目的意識を持つ
・多くの場合、よいセラピストやカウンセラー、聖職者になる
・価値判断を下さずに話を聞くということと、人の助けになりたいという欲求のバランスがとれている
・自分の内面の世界に秩序を与える方法として外的秩序を欲しがる
・本質的ではない活動や忙しさにはまり込む傾向がある
・エネルギッシュだが無頓着なため、長期にわたって取り組む目標を持ち続けたり、人にも参加を呼びかけたりするのが難しい
・w8より冒険を好まず控えめ
・怒りは爆発させずに抑えた憤りとして表れる
・社会的な地位が気になり、多くの場合、違う階級や文化、ライフスタイルに対して道徳的優越感をもつ
・厳格さや潔癖さ、礼儀正しさ、完璧主義的な所がある
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
アナは比較的合っていますが、ゴルゴーンはそのタイプの持つプラス面はあまり感じられません、その性格のマイナス面のみが強く現れていると思います
9w1の特徴
・「想像力に富み、創造的、往々にして、さまざまな思想や視点を、ある理想的な世界のヴィジョンにまとめることができる」
・「自分の理想についてはっきりとした目的意識を持つ」
表のアナの状態ではできなかった「理想的な世界のヴィジョンを想像し、その目的に向かって行動する」力を裏の人格のゴルゴーンになることで持つ事ができます
しかし、その理想はプラス方向の理想ではなく、マイナス方向の理想となってしまっています
タイプ5(アナ)は考えるのは得意ですが、自分自身の力だけで理想の世界を作り上げたり、それに向かって目標を持つことは大のニガテです
その為、そうした状況が「突発的」に必要になった時に、裏の人格になる事で困難に対応しようとするのでしょう
私も エニアグラムの表裏の人格については勉強し始めたばかりで詳しい事は言えないのですが、おそらく裏の人格であるゴルゴーンは本来そのタイプが持つマイナスの部分が主体の性格になるのだと思います
「消去法」と「人間関係」分析のまとめ
消去法と周りの人間関係を合わせて考える事でタイプ9(9w1)の可能性が高いと分析しました
そう考えると先に取り上げたゴルゴーンのセリフも違って感じられます
ゴルゴーン:「ウルクを滅ぼし 人間どもを踏みにじり 自らも殺し尽くす 復讐こそが私を動かす糧となる だから滅ぼすのだ 全てを」
Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア- 第14話より ©TYPE-MOON / FGO7 ANIME PROJECT
先の解説ではこのセリフを「感情的」と判断してタイプ9らしくないと分析しました
より詳しく分析していく事と、このセリフはその場の「感情的」なものではなく、「理想の世界(姉妹で一緒に暮らす世界)を守りたい」と言うタイプ9(9w1)の「本能的」な根源から述べられているセリフと解釈する事ができます
エニアグラムは奥が深く、勉強を続ける内に前に分析したタイプが実は違っている事を発見する事は日常茶飯事
完璧な判定はとても難しいです
あくまでも現在の暫定的な分析となりますのでご了承ください
今回は分析に手こずりました
藤丸やイシュタル、ケツアル・コアトルは分析がとても楽でしたが、自分に素直でないキャラクターであればあるほど分析が難しくなります
次回はティアマトの分析解説予定
今回はここまで
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
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