風の谷のナウシカ より © 1984 Studio Ghibli・H
こんにちは
みんなと一緒に幸せになりたい
がんべあです。
今回は「エニアグラムの裏表」について考察します。
「スバルの性格分析ブログ」を書いておられるスバルさんが「エニアグラムの性格には表と裏がある」と言う仮説を述べていました。
非常に興味深い内容でしたので、私なりにこの説について検証をしてみたいと思います。
今回は「風の谷のナウシカ」の主人公ナウシカを実際の検証対象として考察を進めます。
エニアグラムの裏表
ナウシカの性格
【ナウシカについて以前の考察】
ナウシカ表の性格
6w7であるナウシカの性格は以下の様になります。
6w7 良き友(バディ)
【 外向的】
・魅力的で面白い
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
外向的でみんなから慕われるお姫様気質、ただ常に不安を抱えており、誰にも相談できずに一人気晴らしに耽る性格(6w7)。
これは物語前半のナウシカの姿と重なります。
しかし、トルメキア軍の襲来により、表の性格だけでは目の前の危機に対応できなくなります。
ナウシカ裏の性格
危機に直面したナウシカは裏の性格(2w1)へと変化する事で問題への対応を行います。
ナウシカの裏の性格は以下の通り。
2w1 尽くす人
【 内向的】
・よき人間であろうとし、無私の行為に努力する
・心の温かさに目的意識のある真面目さが加わる
・タイプ1の道徳観とタイプ2の共感の組み合わせは、人の苦しみを和らげたいという強い欲求につながる
・人が概して避けるような、報われない、魅力的でない仕事を進んで引き受ける
・w3より真面目で、面倒見がよい
・自分の「利己的な」態度や感情と闘わなければいけないと感じる
・一般的に従順で礼儀正しく、自分に厳しい
・感情に動かされやすいが、感情表現は抑制する傾向がある
・裏方で働くことを好むが、他の人の人生において、自分が重要であると感じたいという気持ちもある
・感情面のニーズと原則との間の葛藤を感じている
・往々にして道徳的ないし宗教的教えに関与することがある
・極端に自己批判的になり、自らの健康に無頓着になり得る
・自分のニーズを否定し、殉教者を演じる傾向がある
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
内向的で人の苦しみを和らげる為に報われない仕事を積極的に取り組み、殉教者を演じ、宗教がかっている性格。
これは物語後半のナウシカの姿に酷似しています。
原作のマンガ版では更にその傾向が強くなり、前半のストーリーで親密な関係だったユパやクシャナとは離れ離れとなり、その関係は疎遠になっていきます。
代わりに物語後半でナウシカに親密に関係していくのはトルメキア国王のヴ王や、科学文明消滅期に人類によって作られた庭園を管理する庭園の主へと変化します。
【ヴ王】
マンガ 風の谷のナウシカ 7巻 より
【庭園の主】
マンガ 風の谷のナウシカ 7巻 より
こうして見ると、ナウシカの性格が表であるタイプ6から裏のタイプ2へと変化する事に従い、関わる人物関係も変化していく感じが見て取れます。
まとめ
前々からナウシカの映画を見ていて前半と後半でナウシカが別人の様だと思っていたのですが、エニアグラムの裏表(タイプ6w7とタイプ2w1は同じ人格の裏表)と言う仮説で説明できるのかもしれません。
まだ私の中ではこの理論は消化できておらず、もやもやした気分もありますが、他のキャラクターでの考察を深めていく事で今後ゆっくりと確かめていきたいです。
エニアグラムは奥が深くて考察しているととても面白いですが、こう言う所が分かり難い所でもありますね。
いつも言っていますが、創作活動においてはあまり難しい事は気にせずに、基本のタイプ特性にだけ注目して、細かい所は「理論」ではなく自分の「感性」に従ってキャラ作りを行うのがよいと思います。
今回はここまで。
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います。
疑問点などありましたら是非教えてください。
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います。
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
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