まよいマイマイ 其ノ壹より ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
こんにちは
みんなと一緒に幸せになりたい
がんべあです
今回は「物語シリーズ」のヒロインの一人、八九寺 真宵を例にとってタイプ2(献身家)キャラクターの「根源的恐れ」と「怒り」について解説していきます
※ネタバレあります、ご注意を
参考にするのは「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著
「新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ」
私のブログで参考にしているドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著の本
より詳しくエニアグラムの事を知りたい方にオススメ
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マンガやアニメの中でキャラクターが激高する時があります
人が怒りを抑えられない時、それは「触れられたくないものに触れられた時」
いわゆる「虎の尾を踏む」「逆鱗に触れる」時
キャラクターが触れられたくないもの、それが「根源的恐れ」である事がとても多く、そのパターンはエニアグラムのタイプ毎に一定の傾向があります
今回はタイプ2(献身家)の傾向をリソの本に従って探っていきましょう
タイプ2の持つ根源的恐れ
タイプ2(献身家)【八九寺 真宵】の根源的恐れは
「自分が愛されるにふさわしくないこと」
タイプ2のキャラクターは他人に愛されようと努力します
しかしその努力を無視や否定された時に怒りが込み上げます
八九寺は人と関わり合おうとしません。
八九寺:「話しかけないでください あなたの事は嫌いです」
その理由は八九寺の優しさからきています。
何故なら「自分に関わると相手にとって良くない事が起こる事を知っているから」
その親切心を無視して声をかけてくる阿良々木 暦に八九寺は怒りを表します。
八九寺:「何をするんですかぁ!!」
今回は八九寺の行動を見ながら、タイプ2キャラクターの心の内面を詳しく見ていきましょう。
タイプ2(献身家)
思いやりがあり、人間関係を重視するタイプ
寛容。気持ちを表現する。へつらう。所有欲が強い。
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
リソの本によるとタイプ2のキャラクターの心理状態は以下の様に記されています
①タイプ2は、自分が人生で本当にいいものであると感じること-愛、親しさ、分かち合い、家族、友情-に、もっとも興味がある
八九寺:「ほんの十年ほど前の話です ある所で一組の夫婦がその関係に終焉を迎えました
(中略)
時が過ぎ 一人娘は驚きました 自分の母親の顔が思い出せなくなっていたのです」
②健全なタイプ2は、心の温かさで人を包みます タイプ2は誰もがほしいと思うような「よき親」の体現なのです
③しかしながら、タイプ2の内面の発達は、影の側面-プライド、自己欺瞞、他人の人生にかかわりすぎる傾向、自分自身の感情面のニーズを満たすために他人を操作する傾向-によって、制限されるかもしれません
戦場ヶ原:「迷い牛に会うための条件とは 家に帰りたくないと望んでいる事なんだって」
④成長のための取り組みは自身の中にある暗い場所に入っていく事を伴い、それは光輝いた点からのみを見ることを好む、タイプ2の性格構造にかなり反します
八九寺:「だから一人娘は母親に会いに行く事にしました
その年の母の日に
けれど一人娘は辿り着けませんでした
母親の家には辿り着けませんでした
どうしてでしょう…
どうしてでしょう?
本当にどうしてなんでしょう?
信号は確かに青色だったのに…」
⑤通常から不健全な段階にかけてのタイプ2は、まったく寛容で利他的で、何らの見返りも求めないという偽りのイメージを呈示します。けれども実際には、とてつもない期待や認めていない感情的ニーズがあるかもしれない
八九寺:「戦場ヶ原さんの言う通りです 私、私は…」
⑥通常から不健全な段階にかけてのタイプ2は、人のために自分を犠牲にしろという超自我の欲求に従うことによって、自分の価値を確認します
阿良々木:「お前には聞こえなかったんだよな 戦場ヶ原、こいつは僕に対しても 羽川に対しても 一言目からいきなりとんでもないことを抜かしやがったんだ」
(回想:八九寺:”話しかけないでください あなたの事は嫌いです”)
阿良々木:「解るか 戦場ヶ原 付いてきて欲しくないからって 会う人間全員にそんなセリフを言わなくちゃいけない気持ちがお前に解るって言うのか?」
⑦問題は、他者を第一に置くことで、密かに怒りや憤りを感じるということです このような気持ちを必死で抑圧したり否定しますが、最終的にさまざまな形で爆発します
戦場ヶ原:「目的地に辿り着けなかった者が 他者の帰り道を阻害する 巡り巡る巡礼 つまり八九寺だそうよ…」
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
解説
八九寺は離婚し別居している母親に「会いたい気持ち」と「会うのが怖い気持ち」を抑えて暮らしていました。
しかし、抑圧し続けた気持ちは、自らが怪異となると言う形で爆発します。
八九寺が怪異となったのは超自我によって引き起こされた「怒り」が原因だと思われます。
おそらく母親と分かれた後もワガママを言わずにいい子でいたのでしょう。
タイプ2のキャラクターは抑圧された感情を「身体の問題を引き起こす」と言う形で表現します。
【参照記事:タイプ2の成長のレベル】
通常の場合、タイプ2が引き起こす「身体の問題」とは「病気」や「怪我」であったりするのですが、八九寺真 宵はなんと「怪異」となる事で抑圧された感情を表現する事になります。
タイプ2は根源的恐れとして「自分が愛されるにふさわしくないこと」を常に感じています
タイプ2の怒りの本質はリソの本に書かれた『(タイプ2は)人のために自分を犠牲にしろという超自我の欲求に従い他者を第一に置くことで、密かに怒りや憤りを感じる』と言う箇所がポイント
タイプ2は「自分自身のケアをしてはいけないという思い込みを手放す」事で健全な精神状態になれるとリソの本の中では書かれています
自分を犠牲にして他人に尽くすのではなく、自分を大切にする事で他人に貢献することがタイプ2の健全な成長へと繋がります。
本編の中で八九寺は主人公の阿良々木の導きによって自分自身の想いを大切にする事ができます。
そうする事で初めて八九寺の心は癒やされるのです。
八九寺:「ただいま帰りましたぁ」
今回はここまで
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【タイプ2のキャラクターをもっと知りたいと言うあなたに】
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