おうぎフォーミュラより ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
こんにちは
みんなと一緒に幸せになりたい
がんべあです。
今回は物語シリーズのヒロインの一人、老倉育を例にとってタイプ1(完璧主義者)キャラクターの根源的恐れと怒りについて解説していきます。
参考にするのは「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著
「新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ」
私のブログで参考にしているドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著の本
より詳しくエニアグラムの事を知りたい方にオススメ
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人は誰しも心の奥底に「恐れ」を持って生きており「怒り」はその恐れによって引き起こさる事が多いです。
そのパターンはエニアグラムのタイプ毎に一定の傾向があります。
その傾向をリソの本に従って探っていきましょう。
タイプ1の持つ根源的恐れ
タイプ1(完璧主義者)【老倉 育】の根源的恐れは
「自分が悪く、堕落し、よこしまで、欠陥があること」
タイプ1のキャラクターは「自分が悪く、間違えている」と指摘される事に耐えられません。
タイプ1(完璧主義者)
良識的で、理想主義のタイプ
高潔。目的意識がある。自己抑制的。完全主義的。
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
老倉:「お前みたいな奴が幅を効かせているから私がいつまでも救われないんだ」
リソの本によるとタイプ1のキャラクターの心理状態は以下の様に記されています。
老倉 育の行動とリソの本に書かれた内容を照らし合わせながら見ていきましょう。
①タイプ1は心の中に強い理想を持っている。
(周りの環境に見受けられる無秩序を減らさなければならない)(役に立ちたい衝動)(使命感)
阿良々木:「…でも試験が終わった後
勉強会に参加した生徒と不参加生徒との間には平均して20点程点数に開きがあった
これは何らかの不正行為があったと見るべきだ
ってのが老倉の主張だった」
②その理想に従って実際に行動する。
老倉:「本日の議題は犯人当てです」
③いかにして自らの信念に背く行動をしないですむかということを考える。
老倉:「そんな理由ではありません 勉強の中で数学が最も美しい教科だからです」
④このため往々にして自分が「頭」のタイプで論理と客観的真実のみに従って進む合理主義者と思い込む。
⑤しかし実態はいくらか違います。タイプ1は実際には活動家であり、自分がしなければならないと感じることが先にあったうえで、それが人に受け入れられるような理論的根拠を探すのです。
老倉:「誰が犯人なのか 多数決で決めます!」
⑥タイプ1は理念と本能的衝動の間で葛藤します。
阿良々木:「以来、授業の日も 試験の日も 彼女は学校に全く来なくなった」
⑦その結果、抑圧や抵抗、攻撃性という問題を抱えるタイプとなります。
⑧彼らは普通、他人からするときわめて自己抑制的で、厳格であるとすら思われます。
老倉:「あるよいっぱい いくらでも教えてあげる 阿良々木くんが数学の事をもっと好きになってくれるなら 数学を好きで居続けてくれるなら」
⑨しかし彼らは、情熱と欲求の大釜の上に座っていて、自分や周りのみなが後悔するといけないから、「蓋をしたまま」がいいように思っているのです。
老倉:「見返りが欲しくてやっているんじゃないの 私はあなたに数学を教えられて幸せ だからお願い 数学をずっと愛し続けてね」
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
【タイプ1のキャラクターの怒り】
①タイプ1は、自分自身に厳しいこと(完全になること)を目指し、多くの場合、個人的地獄を生み出しています。
老倉:「学校から帰ってきたらお母さんが居なくなっていた」
②そのため常に自身と周りに対して「間違い」を探し指摘しようとします。
老倉:「私がこんなんなのは親の責任だ…」
③この志向性により、彼らは内なる導き(実際には、いのち)を信頼することが難しくなる。
老倉:「恥ずかしい 恥ずかしい 恥ずかしい 恥ずかしい 死にたい 居なくなっちゃいたい!!!」
④そのため、タイプ1は超自我を非常に頼りにするようになります。
⑤超自我とは、彼らが非常に熱心に求める大義に向かって導くもの。
老倉:「ほんと酷かったのよ 鍵のある部屋に籠もっちゃって 部屋の隅でうずくまって 食事さえそのうち全然食べなくなって お母さん窓に板を打ち付けた上でカーテンずっと閉めっぱなしにして でも部屋は真っ暗…
(中略)
だから私はお母さん居なくなっちゃえばいいなんて思った事は一度もない」
⑥タイプ1が完全に性格のトランス状態に陥ると、自分自身と、この厳格で容赦のない声とをほとんど区別することができなくなる。
老倉:「だって私は毎晩祈っていたんだもの
お母さんなんて居なくなっちゃえばいいのになんて私が思いませんように…って
お母さんなんて居なくなっちゃえばいいのになんて私が思いませんように…
お母さんなんて居なくなっちゃえばいいのになんて私が思いませんように…
お母さんなんて居なくなっちゃえばいいのになんて私が思いませんように…
だけどお母さんは居なくなった 私の願いに反して…」
⑦超自我から離れ、その本当の力と限界を見ることがタイプ1の成長となる。
老倉 育はタイプ1に特有の真面目さから超自我に囚われ、現実逃避を行います。
しかしその行為は更に自分を追い詰める事になります。
まとめ
物語のラストで老倉は阿良々木 暦と羽川 翼の活躍によって現実を直視し、自分の内なる声に耳を傾ける事に成功します。
阿良々木:「この時の彼女は驚く程、穏やかだった 多分二人で会えば 二人で話せば 老倉はこんな感じなのだ…」
タイプ1は根源的恐れとして「自分が悪く、堕落し、よこしまで、欠陥があること」を常に感じています
タイプ1の怒りの本質はリソの本に書かれた『(タイプ1は)自身と周りに対して「間違い」を探し指摘しようとします。この志向性により、彼らは内なる導き(実際には、いのち)を信頼することが難しくなる』と言う箇所がポイントだと思います。
まだまだ勉強中ですので、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います。
みなさんと一緒に勉強していけると嬉しい限り
疑問点などありましたら是非教えてください。
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います。
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【タイプ1のキャラクターをもっと知りたいと言うあなたに】
【参考資料】
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