がんべあの「ぶれない」キャラクター&ストーリーの作り方

創作活動の強い味方「エニアグラム」と「13フェイズ」

タイプ2の「根源的恐れ」と「怒り」を詳しく知ろう! 関 織子(おっこ)について分析する

f:id:gunber:20210105154938j:plain若おかみは小学生!より ©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会

 こんにちは

 みんなと一緒に幸せになりたい

 がんべあです

 

 今回は「若おかみは小学生!」(劇場アニメ:2018年公開)の主人公、関 織子(おっこ)を例にとってタイプ2(献身家)キャラクターの「根源的恐れ」と「怒り」について解説していきます

 

※ネタバレあります、ご注意を

 

 参考にするのは「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著

 

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 私のブログで参考にしているドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著の本

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 マンガやアニメの中でキャラクターが激高する時がありま

 人が怒りを抑えられない時、それは「触れられたくないものに触れられた時」

 いわゆる「虎の尾を踏む」「逆鱗に触れる」時

 

 キャラクターが触れられたくないもの、それが「根源的恐れ」である事がとても多く、そのパターンはエニアグラムのタイプ毎に一定の傾向があります

 今回はタイプ2(献身家)の傾向をリソの本に従って探っていきましょう

 

タイプ2の持つ根源的恐れ

タイプ2(献身家)【関 織子(おっこ)】の根源的恐れは

「自分が愛されるにふさわしくないこと」

 タイプ2のキャラクターは他人に愛されようと努力します

 しかしその努力を無視や否定された時に怒りが込み上げます

関 峰子:「もう少し気持ちが落ち着いたら謝りにいけるかい?

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関 織子(おっこ):「行けない…」

f:id:gunber:20210118092409j:plain若おかみは小学生!より ©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会

  おっこは旅館に泊まりに来たお客様に怒り心頭、その怒りは収まりません

 いったい何があったのでしょうか?

タイプ2(献身家)

思いやりがあり、人間関係を重視するタイプ

寛容。気持ちを表現する。へつらう。所有欲が強い。 

(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)

 

 リソの本によるとタイプ2のキャラクターの心理状態は以下の様に記されています

①タイプ2は、自分が人生で本当にいいものであると感じること-愛、親しさ、分かち合い、家族、友情-に、もっとも興味がある

神田あかね:「お前になにが分かるんだよ」

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おっこ:「分かるわ!!

私も両親を亡くしたばかりだもん

でも、みんな心配してくれてるから頑張らなきゃって…」

f:id:gunber:20210118093424j:plain若おかみは小学生!より ©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会

 ②健全なタイプ2は、心の温かさで人を包みます タイプ2は誰もがほしいと思うような「よき親」の体現なのです

③しかしながら、タイプ2の内面の発達は、影の側面-プライド、自己欺瞞、他人の人生にかかわりすぎる傾向、自分自身の感情面のニーズを満たすために他人を操作する傾向-によって、制限されるかもしれません

神田あかね:「なんでもかんでも頑張らないといけないって考え 僕嫌いだね

頑張らなくても良い時に頑張る奴 見るのも嫌い」

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おっこ:「それ あたしの事?!」

あかね:「そうだよ 熱血ぶっちゃって」

おっこ:「………」

f:id:gunber:20210118094015j:plain若おかみは小学生!より ©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会

④成長のための取り組みは自身の中にある暗い場所に入っていく事を伴い、それは光輝いた点からのみを見ることを好む、タイプ2の性格構造にかなり反します

⑤通常から不健全な段階にかけてのタイプ2は、まったく寛容で利他的で、何らの見返りも求めないという偽りのイメージを呈示します。けれども実際には、とてつもない期待や認めていない感情的ニーズがあるかもしれない

秋野 真月:「あなたには意地っていうものが無いのかしら…」

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おっこ:「あるわよ!」

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おっこ:「…でも お客様に喜んでもらう方が大事だもん…」

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若おかみは小学生!より ©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会

 ⑥通常から不健全な段階にかけてのタイプ2は、人のために自分を犠牲にしろという超自我の欲求に従うことによって、自分の価値を確認します

⑦問題は、他者を第一に置くことで、密かに怒りや憤りを感じるということです このような気持ちを必死で抑圧したり否定しますが、最終的にさまざまな形で爆発します

おっこの母:「お父さんもお母さんもおっこが生きていてくれる事が嬉しいんだよ

僕らはもうこの世にいないけど おっこは元気で立派な若女将になっておくれ」

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おっこ:「いや…いや 私を一人にしないで…」

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f:id:gunber:20210118095030j:plain若おかみは小学生!より ©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会

  おっこは両親を亡くして悲しい自分の気持ちを押し殺し、代わりに若女将として周りに尽くす事で自己のアイデンティティを保とうとします

 その姿勢をあかねに「なんでもかんでも頑張らないといけないって考え 僕嫌いだね」と否定された事でおっこは怒ります

 「超自我の欲求」に従い、自分を殺し他人に奉仕する姿勢を否定されたおっこは「根源的恐れ」に触れられた事で怒りが爆発します

 

 しかし物語のクライマックスでは自己の欲求に気付いたおっこが苦しむ姿が描かれています

 

 タイプ2は根源的恐れとして「自分が愛されるにふさわしくないこと」を常に感じています

 

 タイプ2の怒りの本質はリソの本に書かれた『(タイプ2は)人のために自分を犠牲にしろという超自我の欲求に従い他者を第一に置くことで、密かに怒りや憤りを感じると言う箇所がポイント

 

タイプ2の成長とまとめ

 

 タイプ2は「自分自身のケアをしてはいけないという思い込みを手放す」事で健全な精神状態になれるとリソの本の中では書かれています

 

 自分を犠牲にして他人に尽くすのではなく、自分を大切にする事で他人に貢献することがタイプ2の健全な成長へと繋がるのです

f:id:gunber:20210118103209j:plain若おかみは小学生!より ©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会

 タイプ2のキャラクターの心理状況からくる「根源的恐れ」と「怒り」を理解する事でアニメをより深く鑑賞する事ができ、創作をする人にとってはとても便利な道標になると思います

 

 今回も前回に引き続き基本に戻って私自身がリソの本に書かれた内容を自身の中に消化したいと思って記事を書きました

 リソの本は何度も読み返しているはずなのですが、こうしてブログを書くと新たな発見が見つかるのが不思議です

 

 

今回はここまで

 

 まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います

 疑問点などありましたら是非教えてください

 

 この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います

 みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!

 

【タイプ2のキャラクターをもっと知りたいと言うあなたに】

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若おかみは小学生! 他記事】

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