青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第13話「明けない夜の夜明け」より ©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project
こんにちは
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がんべあです
このブログはエニアグラムを使って色々なアニメキャラクター達の「性格」を分析する事で、少しでもみなさまが創作活動や作品を観る時の手助けになればと思い書いています
今回は「青春ブタ野郎シリーズ」のヒロインの一人、梓川 かえで(タイプ2:献身家)を例にとってタイプ2キャラクターの「成長のレベル」について解説をしていきます
※成長のレベルとは「心の健全度」を表しています
※ネタバレありです、ご注意ください!
彼女の「成長のレベル」は物語(アニメ11~13話)の中で「通常の段階」から「健全な段階」へとシフトチェンジしていきます
その様子を見ながら、タイプ2キャラクターの「成長のレベル」について解説していきます
【梓川 かえで】
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第13話「明けない夜の夜明け」より ©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project
かえでの「成長のレベル」
かえでの性格はタイプ2(献身家)
タイプ2のキャラクターは「人助けが好きなおせっかいな性格」
この表に従ってかえでの心の状態を見ていきましょう
成長のレベルの段階
かえでの「成長のレベル」は上の表のどの段階なのでしょうか?
物語冒頭、かえでの「成長のレベル」は通常の段階(レベル4)だと思われます
かえで:「かえでの半分はお兄ちゃんへの想いで、できているんですぅ」
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第1話「先輩はバニーガール」より ©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project
かえで:「おにいちゃん どうしましたぁ?」
咲太:「こら 覗くんじゃない」
かえで:「お兄ちゃんの ひゃっほーをかえでにも分けて下さい!」
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第2話「先輩はバニーガール」より ©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project
物語の最初では、かえでが絶対的な信頼をしているお兄ちゃん(咲太)を喜ばし、関係を深めて、仲間に引き入れようとしている姿が何度も描かれていきます
タイプ2のキャラは常に「愛されたい」と強く願っています
タイプ2の「通常の段階」は「愛する人たちが、自分よりも誰かほかの人を愛するのではと心配する そのため、自分が必要とされたいと思う」状態
この状態はタイプ2の通常の段階、レベル4の姿を表しています
タイプ2 通常の段階(レベル4)の特徴
①自分がしてきたことはすべて不十分なのではないか、また、ほかの人たちは、本当は自分がそばにいることを望んでいないのではと恐れはじめる
②人にもっと近づき、自分が好かれていることを確認したい
③タイプ2は、人を喜ばせ、へつらい、支えることで、友情を育て、仲間に引き入れようとする
「新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ」から
健全な段階へのアプローチ
咲太との安心できる深い関係を土台にして、かえでは咲太の周りの人達との触れ合いにもチャレンジしていきます
そのおかげで、かえでは前に進む事ができ、少しずつ「健全な段階」へとシフトチェンジしていく事ができます
かえで:「あの、かえでも麻衣さんって呼んでいいですか?」
麻衣:「いいわよ 私もかえでちゃんって呼ぶね」
かえで:「は…はいっ!!」
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第5話「ありったけの嘘を君に」より ©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project
そして最後にはなんと「健全な段階」の最高峰レベル1の状態にまで到達する事ができます
かえで:「だからかえでは目標を作ることにしました お兄ちゃんと一緒に叶える目標です
かえでがいなくなっても お兄ちゃんに後悔して欲しくありません かえでの夢をいっぱい叶えてあげたって 胸を張って欲しいんです」
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第13話「 明けない夜の夜明け」より ©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project
タイプ2 健全な段階(レベル1)の特徴
①自分自身のケアをしてはいけないという思い込みを手放す
②そのようにして自分自身の気持ちやニーズを認め、期待をもたずに人を自由に愛することができる
③彼らはまた、根元的欲求を実現する そして解放されると、自分自身と他者に無条件の愛を感じる
④彼らは喜びに満ち、恵み深く、謙虚である
「新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ」から
タイプ2のキャラクターは他人に関心を寄せるあまりに自分自身への関心を疎かにしています
「通常の段階」のかえでは咲太からの愛を得ようと、咲太にまとわり付きますが、「健全な段階」となったかえでは、「自分自身のやりたい事(夢)」に向き合う事ができるようになります
「自分への関心」に気づき、自らの才能を伸ばし、その力を他人と分かち合い、お互いを支え合う事ができると「健全な段階」へとシフトチェンジします
逆に「自分への関心」を見つける事ができず、自分を殺し他人へ尽くそうとすればする程、「不健全な段階」へとシフトチェンジしてしまいます
※参照:「新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ」から
かえでは「自分自身への関心(夢)」を見つけ、それを大切にし、想いを大切な人(お兄ちゃん:咲太)と共有する事で「健全な段階(レベル1)」へと成長します
そしてタイプ2の持つ根元的な恐れ(自分が愛されるにふさわしくないこと)から解放されるのです
タイプ2(献身家)の成長方向はタイプ4(芸術家)
タイプ2が「健全な段階」へシフトチェンジする為にはタイプ4の長所「個性」を見出し、磨く事が必要となります
自分の個性を見出し、磨く事で「自己イメージを強化」し、自分に自信が付くことで「他人のよさ(個性)も認める」事ができるようになります
そして自分と相手の個性を尊重し「お互いの才能を分かち合う」事でタイプ2は「健全な段階」へと変わる事ができます
かえでは咲太(タイプ4:裏面)に導かれる事で、健全な段階へ成長できるのです
おまけ
今回はタイプ2のキャラクターの「成長のレベル」について梓川 かえでを例にとって解説しました
前回、同じタイプ2のキャラクター宇崎 花の「成長のレベル」について解説をしましたが、その記事と見比べてみると、タイプ2の「成長のレベル」について、より深く理解できると思います
【前回記事:成長のレベル「宇崎 花」】
宇崎の解説の時に紹介しましたが、「通常の段階」のタイプ2は、不健全に陥りそうになった時に「身体に不調をきたして同情心を煽る」行動が現れます
かえでは学校でいじめに会い、「不健全な段階」へと落ちそうになった時、「記憶喪失」と言う「身体の不調」を発生させる事で同情心を煽り、誰かに助けを求めていたのだと分析します
色々なアニメの中に登場するタイプ2のキャラクターが手を変え品を変え、この状況に陥っています
興味がある方は是非自分の好きなアニメに出てくるタイプ2キャラクターの行動を一度見直してみてください
中にはアニメならではのとんでもない方法で「身体の不調」をアピールするキャラクターを発見したりと、とても面白いと思います
今後のブログでも、この様な実例を色々と紹介していきますので、 楽しみにしていてください
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
今回はここまで
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
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