鬼滅の刃 第1話より ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
こんにちは
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がんべあです
今回から6回のシリーズに分けて「鬼滅の刃」のお話を13フェイズ構成に基づいて分析していきます
第1回目は物語の全体構成について簡単な解説
※ここから先TVアニメと今回の映画「無限列車編」までのネタバレがありますのでご注意ください
「鬼滅の刃」全体のお話構成
鬼滅の刃は以下に示した「13フェイズ構成のお話」の積み重ねによって作られています
このブログでは下図①~⑥の6つのお話に注目して解説を行っていきます
①「家族を殺されてから鱗滝の元へ弟子入りするまで」のお話
②「鱗滝の元での修行から最終選別合格まで」のお話
③「那田蜘蛛山編」のお話
④「蝶屋敷での修行から無限列車編まで」のお話
⑤「魘夢との闘い」のお話
⑥「ヒノカミ神楽を使いこなす方法を掴むお話」のお話
これら6つのストーリーはそれぞれが「13フェイズ構成」で作られ、独立したお話になっています
13フェイズのお話を分析する際の重要なポイントがあります
それは次の2つ
「①:主人公の抱える問題点」
「②:主人公を助け導く存在」
①:主人公の抱える問題点
13フェイズのお話はどれも物語の当初「主人公が抱えている問題点」を「成長」によって解決していくと言う流れでできています
鬼滅の刃の主人公は竈門 炭治郎(かまど たんじろう)
【竈門 炭治郎】
鬼滅の刃 第1話より ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
物語の当初、主人公炭治郎の抱える問題点は「父の想いを完全には受け継げていない事・そしてその事によって周りの人々を守る力が発揮できない事」
この問題点がそのまま物語の根底にあるテーマを示しています
竈門 炭十郎「炭治郎、この神楽と耳飾りだけは 必ず途切れさせず継承していってくれ」
鬼滅の刃 第19話より ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
そして「炭治郎が成長する事で”抱えていた問題”を解決する物語」が鬼滅の刃のお話となります
②:主人公を助け導く存在
主人公は物語の最初で大きな「問題点」を抱えています
それは一人では解決する事ができないもの
問題を解決する為には主人公を助け導く存在が必要となります
13フェイズのお話は前半と後半に別れており、それぞれ以下の流れで作られています
①大きな問題を抱えている主人公
②【物語前半】では「誰かの助け・導き」によって主人公は成長し問題解決へと近づきます
③【物語後半】では成長した主人公が、今度はその「助けなし」で、一人問題解決に向かうお話にシフトチェンジします
鬼滅の刃の物語で炭治郎を助ける存在、それは「柱」達
黄色の枠、第7フェイズまで炭治郎は奮闘し成長していきますが、十二鬼月と呼ばれる鬼には歯が立ちません
そんな炭治郎を導き助けてくれるのが柱と呼ばれる鬼殺隊の精鋭達
物語の前半、第7フェイズまでは炭治郎は柱(冨岡 義勇・胡蝶 しのぶ)に助けられてる半人前の状態で物語は進みます
しかし物語後半第8フェイズからは成長し一人前となった炭治郎が「柱に助けられる」のではなく「柱を助ける」力になる展開に変化したお話となります
鬼滅の刃は長いお話ですが、全体を通じて13フェイズ構成によって計算された構成になっています
今回はここまで
次回は第2フェイズ「事件」について踏み込んだ解説をしていきます
第2フェイズは「炭治郎が家族を殺されてから鱗滝に認められるまで」のお話
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
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【13フェイズについて詳しく知りたい方へ】
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