進撃の巨人 シーズン1 第2話より ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
こんにちは
アニメ大好き
みんなと一緒に幸せになりたい
がんべあです
このブログはエニアグラムを使って色々なアニメキャラクター達の「性格」を分析する事で、創作活動や作品を観る時の手助けにしようと言う内容です
今回は「進撃の巨人」の主人公エレン・イェーガー(タイプ7:楽天家)を例にとってタイプ7キャラクターの「成長のレベル」について解説をしていきます
※成長のレベルとは「心の健全度」を表しています
原作を含めたネタバレがあります、ご注意を
「進撃の巨人」は巨人によって滅ぼされそうとしている人類が壁の中で細々と生き残っている世界設定
主人公のエレンは、外の世界に憧れ、自由を求めて壁の外に出る事を夢見ています
エレンの性格はタイプ7(楽天家)
こだわり=「楽しさ・夢・冒険」
タイプ7の性格は夢を追いかける好奇心旺盛な楽天家
【エレンの性格:過去記事】
エレンの「成長のレベル」は物語の最初「通常の段階」でしたが、成長することで「健全な段階」へと至ります
しかし、ある出来事から一気に「不健全な段階」へと落ちていく事になります
今回はその変化の様子を見ながらタイプ7の「成長のレベル」について詳しい解説をしていきたいと思います
タイプ7の「心の状態の変化」
「新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ」より
通常の段階
物語冒頭、エレンの「成長のレベル」は通常の段階(レベル4~6)だと思われます
第1話を振り返ってみましょう
エレン:「調査兵団が帰ってきたんだ 正面の門が開くぞ 行くぞミカサ 英雄の凱旋だ!」
進撃の巨人 シーズン1 第1話より ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
エレンは”壁の外で活躍する”調査兵団に憧れ、夢中になる事で元気な状態を維持しています
しかし現実的にはまだ何の力も無く、その心の奥は「不安」でいっぱいでたまりません
エレン:「そんなんで いざっていう時に戦えるのかよ!」
進撃の巨人 シーズン1 第1話より ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
だからこそ、何かに夢中になる事で、その「不安」から目を逸らそうとしているのです
この状態がタイプ7の「通常の段階」となります
タイプ7:通常の段階(レベル5)
【気が散る 散漫】
退屈したり欲求不満になったり、心の痛みが浮上するのではないかと心配する
したがって、自分が興奮し、何かに夢中になっている状態を維持しようとする
彼らは、話したり冗談を飛ばしたり新しい冒険を追求することで、身の回りの元気な状態を保ちつづける
けれども多くの場合、気が散り、焦点が定まらない
※参照:「新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ」から
「通常の段階」の時には【① 自己中心的】【② 社会的役割】【③他人の操作】の3つの状態がその行動に現れます
【① 自己中心的】
「自分とはこうあるべき(自我)」
【② 社会的役割】
「自己中心性」を周りの人間にも認めてもらおうと求め始めます
【③他人の操作】
周りの他人を操作しようと画策し始めます
タイプ7が他者を操作する方法
「人の注意を逸し、自分の欲求に応えるように主張することによって」
※参照:「新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ」から
上記①~③の状態がよく現れているのが第4話の「エレンと仲間の訓練生達との会話」になります
実際に会話の内容を確認してみましょう
エレン:「…それで、勝てないと思うから諦めるのか?
確かにここまで人類は敗北してきた それは巨人に対して無知だったからだ
巨人に対して物量戦は意味がない 負けはしたが、闘いで得た情報は確実に次の希望に繋がる
俺たちは何十万の犠牲で得た戦術の発達を放棄して 大人しく巨人の餌になるのか!
冗談だろっ!!
俺は巨人を一匹残らず駆逐して狭い壁の中から出る
それが俺の夢だ」
進撃の巨人 シーズン1 第4話より ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
正規の兵士になる為に訓練に励むエレン
この時のエレンはまだ通常の段階
そして、「通常の段階」の特徴である「①自己中心的」「②社会的役割」「③他人の操作」がこのエリンのセリフから見て取れます
「巨人を駆逐して壁の外に出る」と言う
①自己中心的な考えで
②社会的役割を得ようとし
③周りの仲間を巻き込もうと(操作)している
これがタイプ7の通常の段階
この状態はノーマルな状態であり、決して悪い状態ではありません
この後「健全な段階」になるか「不健全な段階」になるかは「集中できる何か」を見つける事ができるかどうかにかかっています
タイプ7のキャラクターは「ある特定の何か」に集中して努力し、現実の世界で実績を出す事によって「健全な段階」へとシフトチェンジします
逆に「ある特定の何か」を見つける事ができず、多くの事に手を出すが、現実の世界で実績が作れない場合、「不健全な段階」へとシフトチェンジする可能性が高まります
健全な段階
エレンは「調査兵団に入隊し、壁の外を探検する」と言う目標に向けて努力を集中します
物語が進むと、エレンは調査兵団に入隊し「実力」を身に着けていきます
現実の力を身に着けたエレンは「健全な段階」へとシフトチェンジしていきます
エレン:「…では、適正判断は…」
教官:「問題ない 修練に励め」
エレン:「やった、やったぞぉ! どうだミカサ 俺はやれる!」
進撃の巨人 シーズン1 第3話より ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
そして、エレンは更に成長のレベルを上げていきます
エレン:「あれから5年経った 人類はようやく尊厳を取り戻しつつある 勝てる 人類の反撃は これからだ!」
進撃の巨人 シーズン1 第4話より ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
タイプ7:健全な段階(レベル2)
【期待する 熱中する】
可能性に満ちた世界に焦点を合わせる
そして、自分がこれから行うすべてのことについて考えることで興奮する
自己イメージ:「私は幸福で、自然体で、外交的だ」
※参照:「新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ」から
エレンは、調査兵団に入り「可能性に満ちた世界」を目指して確実に「実績」を積み上げていきます
そして、その行動はエレンを成長させ、「成長のレベル」を上げていきます
しかし、健全な段階(レベル2)へと成長したエレンは、大きな壁に突き当たります
ヒストリカ女王:「…エレン?」
進撃の巨人 シーズン3 第22話より ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
調査兵団に入り、幾多の冒険の中、父親の地下室に隠されていた「ある真実」を知ったエレンは一人の人間の力の弱さに打ちのめされます
そして希望に向かった地道な努力ではなく、一発逆転、起死回生を生み出せる「より良い方法」を模索し始めます
目覚めの注意信号
人には「健全な段階」からその下の「通常の段階」へとシフトダウンしそうな時に、ある兆候が現れます
その兆候をリソは「目覚めの注意信号」と読んでいます
タイプ7の「目覚めの注意信号」は「よりよいものがどこかほかで手に入ると感じる」事
エレンはこの後、現実的で地道な努力をする事で実績をあげていくのではなく、一発逆転的な何か、「よりよいもの」を捜し始め、さまよう事になります
この状態「目覚めの注意信号」は「健全な段階」から「通常の段階」に落ちる前の警告となります
不健全な段階
「通常の段階」から「健全な段階」へ成長し、そこから「通常の段階」へと落ちていくエレンの姿がアニメでは描かれています
今後、原作でエレンは「不健全な段階」へと落ちていくことになります
詳しい解説はアニメの放映後に語りたいと思いますが、 最新話までの原作を追いかけている人は、タイプ7が「通常の段階」から「不健全な段階」へと落ちる時に現れる2つの状況【鉛の法則】と【警告信号となる恐れ】に注目してマンガを読み返してみると面白いかと思います
※「鉛の法則」とは「自分がもっともしてほしくないと恐れることを、人にもせよ」と言うもの
「私が相手を1ランク下げたら、私が1ランク上がることになる」と言う偽りの信念
単行本の最新巻(32巻)でエレンは正に「自分がもっともしてほしくないと恐れることを、人にもせよ」を実行している事が見て取れると思います
タイプ7の【鉛の法則】
「何らかの痛みや欠乏に陥ることを恐れるため、タイプ7は、人に痛みを引き起こし、さまざまな方法で、欠乏感を味わわさせる」
タイプ7の【警告信号となる恐れ】
「自分の活動が、痛みと不幸せをもたらしているということ」
タイプ7【不健全(レベル7-9)の段階】の症状
最後に
今回はタイプ7のキャラクターの「成長のレベル」についてエレンを例にとって解説していきました
上手く説明できたかどうか自信がありませんが、一所懸命噛み砕いて解説を行ったつもりです
「成長のレベル」は各タイプによって異なった状態を表します
他のタイプについては、また次のブログで少しずつ紹介していきます
そうして、みなさんと一緒に私自身の学びを進めたいと思います
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
今回はここまで
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【エレン・イェーガーについての他の分析記事】
【参考資料(兼オススメ本)】
「新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ」
より詳しくエニアグラムの事を知りたい方にオススメ
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