がんべあの「ぶれない」キャラクター&ストーリーの作り方

創作活動の強い味方「エニアグラム」と「13フェイズ」

キャラクターの作り方:アニメ「天気の子」をエニアグラム分析する(後編)

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天気の子より ©2019「天気の子」製作委員会

 

 こんにちは

 みんなと一緒に幸せになりたい

 がんべあです

 

 今回はアニメ「天気の子」のエニアグラム分析(後編)です

 

【前編がまだの方はこちらからどうぞ】

gunber.hatenablog.com

 

 

主人公の森嶋 帆高は光を追い求め、東京までやってきました

しかしタイプ4は光(求めるもの)に追いつきそうになると、自分自身でその光から逃げてしまう傾向があります

 

そんな彼がどうやって光を得る事ができたのでしょうか?

それを分析していきます

 

 

※ネタバレあります。ご注意を

 

帆高の成長

  

森嶋 帆高が光を得ることができた理由

それは彼が物語の中で順調に成長する事ができたから

 

エニアグラムの成長の流れに沿って帆高成長を振り返ります

 

タイプ4は次の順番で成長していきます

 

①:自分の内面から外の世界、現実の中に飛び出す

②:現実の世界の中で楽しみを見つける

③:現実の中で楽しみながら何かを勉強する

④:勉強する事でを身に付ける

⑤:身に付けた力を使って周りの人を助ける

 

これがエニアグラムにおける帆高の成長ルート

 

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物語の中では以下の順番で帆高は成長していきます

 

①【現実の中に飛び出す】:東京へ出て、住む所も働く所も見つけられない現実を知り実感する

 

②【現実の中での楽しみを見つける】:須賀の事務所で人の中で働く楽しさを見つける

 

③【勉強する】:取材の仕方、記事となる文章の書き方など仕事について現実の中で生きていく為の勉強する

 

④【力を付ける】:勉強した事を実践し実力を付けていく

 

⑤【助ける】:陽菜を助ける

 

 

 

タイプ4のキャラクターが光から逃げずに済む方法

 

タイプ4のキャラクターは正常なルートで成長し、最終段階「人助け」をする事で初めて理想から逃げずに自分自身と向き合う事ができます

 

「助ける」事でなぜ自分自身と向き合う事ができるのでしょうか?

 

それはドキドキではなく、ハラハラするから

 

タイプ4のキャラクターは光(求めるもの)に近づくと、その性格特性からドキドキして逃げ出してしまいます

 

しかし、人を助ける事を通じて、そのドキドキはハラハラに変化します

ドキドキは自分自身に対する主体的な感情で、簡単に逃げ出してしまう事ができます

 

しかし、ハラハラは他人に対する客観的な感情

 

ドキドキと異なり、眼の前の人を助ける時にハラハラするからと言って逃げ出すわけにはいきません

 

「他人を助ける」事によって、人は「客観的」に自分自身の心を見つめる事ができ、逃げずに成長する事ができるのです

 

帆高が光を手に入れる事ができた理由

それは正常な成長過程を経て、他人を助ける事ができた為

 

成長の順番は大切

 

「現実を実感」せずに「楽しみ」を見つけたり

「楽しみ」を知らずに「勉強」したり

「勉強」せずに「力」を手に入れてしまったり

「力」が無いのに他人を「助け」ようとしたり

 

これらは全て行き詰まります

 

「現実」「楽しみ」「勉強」「力」「助け」そのものに振り回され、自分を見失ってしまうのです

これが俗に言う「闇落ち」

 

そうならないように順を追って 成長する事はとても大切

 

急がば回れ」それが成長への近道なのです

 

 

今回はここまで

 

 まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います

 疑問点などありましたら是非教えてください

 

この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います

みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!

 

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