ベイビーステップ 第1話「テニスとノート」より ©藤木光・講談社/NHK・NEP
こんにちは
みんなと一緒に幸せになりたい
がんべあです
今回も「エニアグラムの裏表」について考察します
取り上げるのはベイビーステップの主人公、丸尾 栄一郎
ベイビーステップは「几帳面で真面目な男子高校生・丸尾栄一郎が、高校入学を機にテニスの魅力に目覚め、テニス選手として成長していく青春ドラマ（wikiより）」
主人公の栄一郎が成長していく過程が実に気持ちよく描かれています テニスの試合描写も抜群で大好きなアニメ！
超オススメの作品です
【丸尾 栄一郎】（まるお えいいちろう）
ベイビーステップ 第1話「テニスとノート」より ©藤木光・講談社/NHK・NEP
エニアグラムの性格には裏表があり、困難に追い詰められて「表の性格」では対処ができなくなった時に「裏の性格」が現れると言う仮説があります
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
エニアグラムの「円周上の正反対の位置」にある性格が同一人物の性格の表裏と言う仮説ですが、これが不思議なことに意外とあっているのです
丸尾 栄一郎はテニスの魅力と出会う前と後で大きく性格が変化します
しかし今回はこの変化を見る前に、テニスに出会う前の栄一郎の性格を詳しく見ていきたいと思います
そこには表の性格と裏の性格を使い分けて問題に対処している栄一郎の姿が描かれていました
こちらの分析を行った上で「テニスの魅力と出会った後の性格の変化」についても解説していきます
細かく分析していく事で普通に読んでいると見えにくかった栄一郎の心の動きの変化がはっきりと分かってとても面白かったです
丸尾 栄一郎の「表」と「裏」の性格
影山 小次郎（丸尾の親友）：「そんな人の胃腸の心配なんかしている場合かあ？ 俺的にはお前のこっちの方が心配だよ…ったくぅ きっちりしすぎだぜぇ」
【タイプ1】（完璧主義者）の特徴
こだわり＝「完璧主義・理想・正義」
肯定的な呼び方「公正な人タイプ」
否定的な呼び方「堅苦しいタイプ」
・リラックス下手、怠け方が分からない
・神経質で几帳面
・公正・公平であろうとする
・約束や時間は守る
・シャイで人見知り
・自分の感情を素直に出せない
・気が小さくて臆病
・堅実で現実的
・人にも自分にも厳しい
・柔軟な考え方は苦手
①「内向的で隠遁を好む」
②「感情はあまり表現しませんが、寛容で、親切で、思いやりがある」
③「自分の正当性を個人的に説得しようとするよりも、理想について語る」
クラスメイトの女の子：「うん、エーちゃん（栄一郎）のノートの事 このクラスじゃ参考書よりいいって評判なんだよ」
ベイビーステップ 第1話「テニスとノート」より ©藤木光・講談社/NHK・NEP
【タイプ5】（観察者）の特徴
【タイプ5の特徴】
肯定的な呼び方「学究な人タイプ」
否定的な呼び方「偏屈な人タイプ」
・観察力がある
・本好き、知識の吸収に貪欲だが、得た知識を活用する事には興味が薄い
・客観的に物事を把握する
・論理的、合理主義
・感情的な人は苦手
・人間に関心が薄い、一人でいる方が好き、周りに迎合しない
・ダメだと思うとあきらめが早い
・物事を複雑に見る
・現実逃避傾向が強い
・人間的な弱みを見せたがらない、その為に変人で偏屈に見える
①「人よりモノに関心を持つ、ただし、人生の重要な人物には強く同一化します」
②「寄り大きなシステムに適合し、安全を提供してくれるような適所を求める」
③「5ｗ4より議論好き」
【5ｗ4と5ｗ6の見分け方に興味がある方はこちらの記事をどうぞ】
1ｗ9（理想主義者）は「理想」を掲げる事が得意ですが、その実現上で何が問題かは分かっておらず、その発見には裏人格5ｗ6が必要となります
タイプ1は完璧主義者、しかしそれがかなわない時、反動でとても卑屈になり、自暴自棄となってしまう面があります
栄一郎はそうならない為に裏人格を上手く使い（ノート：タイプ5：知識・知恵）「学校」と言う空間で理想（優秀な成績）を実現する事ができていたのだと推測します
学校内で理想（模範的な学生）を実現するために、栄一郎は理想を提示する事が得意な1ｗ9に加えて、要所要所で理想を現実のものとして実現する手段を考えるのが得意な「裏の人格」タイプ5w6を上手く使いこなし、優等生の状態を維持する事ができていました
タイプ1ｗ9と5ｗ6は上図の通り、エニアグラムの正反対の位置にあり、表と裏の関係にあります
「どうしてタイプ1の方が表なの？」
栄一郎の性格を1を表にした理由は「栄一郎の成長」の方向に注目したから
栄一郎は「テニスの楽しさ（タイプ7）」を見つけてから大きく成長します
楽しさ（タイプ7）はタイプ1の成長方向
もしタイプ5の場合は「楽しさ（タイプ7）」は憧れ方向、成長の最終段階でようやく手に入れる事ができるもの
それを最初に手に入れる事ができた栄一郎はタイプ1だと判断しました
丸尾 栄一郎の成長
テニスと出会ってからの栄一郎は成長する事で大きく性格が変化します
詳しく見ていきましょう
タイプ1（栄一郎：表）の成長方向はタイプ7
栄一郎は何か一人でできる運動ができないかと、近所のテニススクールの無料体験に出かけます
そこで鷹崎 奈津（たかさき なつ）と出会う事で成長へのきっかけを掴むのです
栄一郎：「なんでここに高崎さんが…」
奈津の性格はタイプ7（楽天家）
栄一郎は奈津に導かれ、自分の心の中にテニスをする「楽しさ（タイプ7）」を見つける事ができます
丸尾 栄一郎：「完璧に打てるとすごく気持ちいいんだよねぇ～」
「現実の中に楽しさを見つける」
これがタイプ1の成長の第一段階
こうして裏の性格だけに頼り切るのではなく、表の性格を成長させる事で栄一郎は生き生きと前に進んでいく事ができるのです
まとめ
「裏の性格は短期的な対応にはとても便利だが、長期的には表の性格を成長させていく必要がある」
ベイビーステップは成長ものとして非常に良く出来ている作品、 超おすすめ作品です♪
今回はここまで
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
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