機動戦士ガンダム 41話「光る宇宙」より © 創通・サンライズ
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がんべあです
今回は「機動戦士ガンダム」に登場する敵役、シャア・アズナブルを例にとってタイプ3(達成者)キャラクターの「根源的恐れ」について解説していきます
参考にするのは「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著
「新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ」
私のブログで参考にしているドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著の本
より詳しくエニアグラムの事を知りたい方にオススメ
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マンガやアニメの中でキャラクターが激高する時があります
人が怒りを抑えられない時、それは「触れられたくないものに触れられた時」
いわゆる「虎の尾を踏む」「逆鱗に触れる」時
キャラクターが触れられたくないもの、それが「根源的恐れ」である事がとても多く、そのパターンはエニアグラムのタイプ毎に一定の傾向があります
その傾向をリソの本に従って探っていきましょう
タイプ3の持つ根源的恐れ
タイプ3(達成者)【シャア・アズナブル】の根源的恐れは
「価値がないこと 達成したこと以外、価値をもたないこと」
タイプ3のキャラクターは「自分より他人の方が価値がある」と思われる事に耐えられません
シャア:「ララァ 奴との戯言は止めろっ!!」
リソの本によるとタイプ3のキャラクターの心理状態は以下の様に記されています
①タイプ3は健全であるとき、さまざまな分野で成功することができる
デニム(シャアの部下):「ジーン 何をする!」
ジーン(シャアの部下):「シャア少佐だって戦場の戦いで勝って出世したんだ!」
②タイプ3は自分の人生が成功していることを確認したいと望みます
シャア:「ガルマが苦戦して当然さ 我々が二度ならず機密取りに失敗した理由を彼が証明してくれている しかも我々以上の戦力でな」
ドレン:「ああ!」
シャア:「ドズル将軍も決して私の力不足では無かったことを認識することになる」
ドレン:「なるほどぉ…」
③このため、タイプ3は目標志向になり、称賛と好意的関心を獲得するふるまい方を学びます
④彼らが成功を望むのは、空虚さや無価値の深淵に消えていくのを恐れているからです
【タイプ3が成功を望むのはそれによって物が買える(タイプ7)とか、独立しているという力の感覚が手に入る(タイプ8)ではありません】
シャア:「前線でラブロマンスか ガルマらしいよ お坊ちゃん」
⑤自分をもっと価値ある者にしてくれると思えるものは何であれ、性急に達成しようとすることで、自分の気持ちや関心がわからなくなるという問題がある
シャア:「連邦軍のV作戦をキャッチしたのです ドズル中将」
ドズル:「何、V作戦?」
シャア:「はっ モビルスーツの開発 それに伴う新造戦艦を同時にキャッチしたのであります」
⑥幼児期からタイプ3は人が報いてくれる価値を追求することを学ぶにつれ、次第に自分自身とのつながりを失います。
⑦そのためタイプ3はフィーリング・センターの中心にある「根源的タイプ」とはいえ、興味深いことに、フィーリング人間とは考えられていないのです どちらかというと、行動と達成の人です。
シャア:「少尉、突撃隊員を3名招集したまえ」
ドレン:「はあ? 補給艦の到着を待つのではないのでぇ?」
シャア:「闘いとはいつも二手三手先を考えて行うものだ」
⑧成功したいことを突き進めていくために、感情を箱の中に閉じ込め、思考や実際的行動に変えてしまいます
シャア:「君はいい友人であったけど 君の父上がいけないのだよ」
⑨タイプ3がどれだけ人の期待に適応してきたかに気づくと、「それでは一体、自分は何を望んでいるんだ?」という問いがでてきます
シャア:「ララァ 教えてくれ どうしたらいいのだ?」
⑩多くの場合、その答えはわかりません したがってタイプ3の根本的ジレンマは、本来の自分であることや、自分自身の真の資質を内なる声によって表すことを許されてこなかったということです
シャア:「ガルマ 私の手向けだ 姉上と仲良く暮らすがいい」
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
まとめ
フィーリング・センターの中心にある「根源的タイプ」であるシャア(タイプ3)は他のどのタイプよりも強く熱い想いを他人(ガルマやララァ)に対して持っています。
しかしタイプ3の持つ根源的恐れ(価値がないこと 達成したこと以外、価値をもたないこと)が、本来の想いを見えなくしているのです。
一見「見かけの成功だけを追い求めている」タイプ3ですが、実は心の奥底に熱い想い持っています。
ではシャア(タイプ3)が正常に成長し、心の安定を手に入れるためにはどうすればいいのでしょうか?
それは「自分の価値は人からの肯定的評価に左右される」という思いこみを手放す事。
他人の評価ではなく自らの内にある声に目を向け、導かれる事が必要なのです。
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
リソの本に書かれているタイプ3の心の状態、根源的恐れと怒りについて簡単にまとめてみました
タイプ3のキャラクターの心理状況からくる「根源的恐れ」と「怒り」の関係がイメージできると嬉しいです
今回はここまで
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
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