この素晴らしい世界に祝福を! 3 第8話より ©2024 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば3製作委員会
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今回は「この素晴らしい世界に祝福を!」(※以下このすば)に登場する「ダクネス」(6w5)と「アクア」(6w7)について、性格の共通点&相違点をエニアグラム分析します。
6w5と6w7は「Fate/stay night」のセイバー(6w5)と間桐 桜(6w7)等、タイプ9の主人公に対するダブルヒロインとして登場するパターンがアニメの中で多く見られます。
主人公佐藤 和真(9w8)に対する2人のヒロインが今回考察するダクネス(6w5)とアクア(6w7)。
今回のタイトルが【ダブル・ダブルヒロイン】となっているのは「このすば」にはもう2人のヒロイン「エリス(2w3)」と「アイリス(2w1)」が登場しているから。
ダクネスとアクアを表のダブルヒロインとすると、エリスとアイリスは裏のダブルヒロインと言えるでしょう。
今回は合計4名のヒロインについて詳しく解説していきます。
この素晴らしい世界に祝福を!のストーリー
不慮の事故で命を落とした高校生の佐藤和真(カズマ)は、天界で女神アクアに異世界への転移を持ちかけられる。彼女は「異世界には望むものを1つだけ持っていける」と特典を持ち出しながら異世界転移を勧誘する。しかし、アクアがカズマを小馬鹿にして笑い転げていたことから、カズマは腹いせに「異世界に持っていくモノ」としてアクアを指定し、転移に巻き込む。こうして、アクアを連れて異世界「アクセルの街」に降り立ったカズマは、運勢だけが異常にいい平凡な冒険者となり、運勢と知性は低いがそれ以外の全ステータスが高いアクアはアークプリーストとなる。その後、爆裂魔法の使い手だが1発撃つと動けなくなるアークウィザードめぐみんと、見た目は美女だが妄想癖のあるマゾヒストで攻撃が全く当たらない変態クルセイダーダクネスを仲間に加えて、彼女らの問題行動に振り回される日々を送ることになる。しかし、想像以上に留まるところを知らない彼女らの問題行動は、魔王軍とのトラブルや、大悪魔とのモテ期相談、悪徳領主との金の殴り合い、最後は女神の家出など、さまざまな波乱にカズマを巻き込んでいく。
(ウィキペディアより)
【ダクネス:6w5】
この素晴らしい世界に祝福を! 第7話より ©2016 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば製作委員会
【アクア:6w7】
この素晴らしい世界に祝福を! 第7話より ©2016 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば製作委員会
2人の違いを一言で言うとこうなります。
「ダクネス」は【内向的】
「アクア」は【外向的】
【内向的】
・往々にしてさまざまな専門知識に秀でている
・実際的な問題解決に卓越しいている
・分析家、社会評論家、教師、オピニオンリーダー的
・ルールや範囲がかなり確定された知識体系(数学・法律・科学など)に惹かれる
・w7より集中力に優れているが、関心事は狭い
・w7より自立していて真面目
・政治的主張や社会奉仕といった分野に関心がある
・往々にして不利な立場にある人やグループの代弁をしたり養護する
・多くの場合、ひとりで行動する
・システムや信念から安心を得る一方、懐疑性を保つ
・世界を危険なものと見がちで、党派心の強い姿勢や反動的立場に至る
・秘密主義の為、周りに疑念を持たれることがある
・刺激に反応しやすく、強く主張する
・安全を脅かすとおぼしきものを責めたり、スケープゴードにしがち
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
6w7 良き友(バディ)(アクア)
【外向的】
・魅力的で面白い
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
裏のダブルヒロイン(エリスとアイリス)
このすばには「ダクネスとアクア」に加えてもう一組のダブルヒロインが登場しています。それは「エリスとアイリス」。
【エリス:2w3】
この素晴らしい世界に祝福を! 第7話より ©2016 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば製作委員会
【アイリス:2w1】
この素晴らしい世界に祝福を! 3 第2話より ©2024 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば3製作委員会
エリスとアイリスはカズマの裏性格(タイプ4)に対するダブルヒロイン(タイプ2w1・2w3)となっています。
分析していてめちゃくちゃビックリ!こんな人物構成だったとは考察するまで全く気が付きませんでした。
2人の違いを一言で言うとこうなります。
「エリス」は【外向的】
「アイリス」は【内向的】
2w3 もてなす人(ホスト)(エリス)
【外向的】
・w1より外向的
・個人的つながりをつくり、ほかの人たちをよい気持ちにさせることで愛を求める
・自己評価は、人への献身の質よりも自分自身の個人的資質にかかわっている
・社交的で話好き
・魅力的で順応性があり、かなりはっきりとした個性をもつ
・自分がもっているいかなる才能も資源も、友人や家族に喜んで捧げる
・内面の豊かさを分かち合いたい
・親しげで愛想がいい
・目的がしっかりしていて、大志を抱く
・明らかな世話焼きには興味がない
・自分自身の友情と相手に向ける関心の質が、十分な贈り物であると考える
・人を引きつける側面がある
・対人関係や過剰な親しさ、大げさな感傷癖、演技的誇示に重点を置く
・タイプ3の受け入れられたいという欲求とタイプ2の親密さへの衝動が合わさっている
・w1より真面目ではないが仕事意欲につき動かされる
・自分を疑ったり、自己批判することは少ない
・自分が何を欲しいかをはっきりいい、自分が相手のためにしていることに関心を向けさせる
・自尊心が高く、高圧的で、ときに傲慢になり得る
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
2w1 尽くす人(サーヴァント)(アイリス)
【内向的】
・よき人間であろうとし、無私の行為に努力する
・心の温かさに目的意識のある真面目さが加わる
・タイプ1の道徳観とタイプ2の共感の組み合わせは、人の苦しみを和らげたいという強い欲求につながる
・人が概して避けるような、報われない、魅力的でない仕事を進んで引き受ける
・w3より真面目で、面倒見がよい
・自分の「利己的な」態度や感情と闘わなければいけないと感じる
・一般的に従順で礼儀正しく、自分に厳しい
・感情に動かされやすいが、感情表現は抑制する傾向がある
・裏方で働くことを好むが、他の人の人生において、自分が重要であると感じたいという気持ちもある
・感情面のニーズと原則との間の葛藤を感じている
・往々にして道徳的ないし宗教的教えに関与することがある
・極端に自己批判的になり、自らの健康に無頓着になり得る
・自分のニーズを否定し、殉教者を演じる傾向がある
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
表と裏のダブルヒロインの関係
表のダブルヒロイン「ダクネスとアクア」と裏のダブルヒロイン「エリスとアイリス」に対するカズマの態度が正反対なのも面白いです。
カズマ:「色物枠じゃない王道の美少女 この世界に来てやっとメインヒロインが登場したぁー!」
この素晴らしい世界に祝福を! 第7話より ©2016 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば製作委員会
カズマ:「なんてこった この世界で期待が裏切られなかった稀有な例だ」
この素晴らしい世界に祝福を! 3 第2話より ©2024 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば3製作委員会
カズマ:「これPV詐欺じゃないですか 転生特典で付いて来た駄女神は態度がでっかいばっかで使えないし」
この素晴らしい世界に祝福を! 第7話より ©2016 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば製作委員会
カズマ:「仲間募集しても やってきたのは魔法打つ度にぶっ倒れる頭のおかしい爆裂娘と ドMで変態で攻撃が全く当たらないクルセイダーですよ」
この素晴らしい世界に祝福を! 第7話より ©2016 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば製作委員会
カズマの表のヒロインに対する悪態と裏のヒロインに対する羨望の対比が実に面白い!
2組のダブルヒロインをまとめると以下の人物構成となっています。
【カズマ(表:9w8)に対するダブルヒロイン】
アクア(女神)・ダクネス(お姫様)
【カズマ(裏:4w5)に対するダブルヒロイン】
エリス(女神)・アイリス(お姫様)
共に「女神とお姫様」と言う組み合わせなのですね。
めちゃくちゃ計算され尽くされた人物関係でびっくりしました。
改めて考察しないとなかなか気が付かないもの。考察していてとても楽しかったです。
おまけ(アクアとアイリス)
4人のヒロインの内、アクア(6w7)とアイリス(2w1)は「表と裏の関係」となっています。
「このすば」のお話ではヒロイン達も「サブ主人公」であり「裏の主人公」との葛藤を通じてお話が進んでいます。
「このすば3」では「聖騎士ダクネス(裏)と令嬢ララティーナ(表)の間の葛藤(※1)」と「女神エリス(表)と盗賊クリス(裏)の葛藤(※2)」が描かれていました。どちらのお話も見事に表と裏の主人公の成長が描かれていて良いお話だったと思います。
今後いずれ「女神アクア(表)と王女アイリス(裏)との間の葛藤」のお話も語られるのではと予想しています。
※1:ダクネスの表と裏の葛藤のお話は次回のブログで解説予定です。
※2:女神エリスの表と裏の葛藤のお話はこちらのブログで解説しています。
このすばの人物関係はよく考えられていて大感動!
このすば3めちゃくちゃ面白かったです。4が待ち遠しいっ!
今日はここまで。
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まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
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