かげきしょうじょ!! 第12話より © 斉木久美子・白泉社/「かげきしょうじょ!!」製作委員会
こんにちは
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がんべあです。
今回は「かげきしょうじょ」に登場する主人公の一人山田 彩子(やまだ あやこ)についてエニアグラム分析を行います。
「かげきしょうじょ」は未婚女性達のみで構成されている「紅華歌劇団」のメンバー育成を目的とした「紅華歌劇音楽学校」に通う女の子たちの物語。山田 綾子は温厚でおっとりした性格。引っ込み思案で成績はさらさと最下位を争ってますが、実は抜群の歌唱力を持っています。
山田 彩子の性格
山田 彩子(タイプ9w8:調停者)
【表の性格】9w8(調停者):基本的に平和を愛するのんびり屋(タイプ9)性格、それに加えて自分の世界を護るために力を発揮する(タイプ8)性格。
【裏の性格】4w5(ボヘミアン):基本的に現実と空想の世界に境界線を作らず同価値と感じる(タイプ4)タイプ、それに加えて知恵と知識を使い論理的に物事を考える(タイプ5)性格。
彩子のお話(入学前)
タイプ9w8が主人公のお話・世界観は以下のパターンとなっています。
9w8:「リアルな現実世界」に「不可思議な空想世界」が侵入してくる。
もう少し詳しく表すと「周りの環境(リアルな現実世界)を平和に保つ為に人々の調停をしてきた」主人公が壁に当たり、その問題を解決する為に「自分の望み(内面の空想世界)を悟って行き先を決めようとする」お話となります。
このパターンを踏まえて検証を進めていきます。
タイプ9w8【主人公】:山田 彩子(やまだ あやこ)
タイプ4w5【裏の主人公】:矢野 明日花(やの あすか)
タイプ3【主人公の成長方向】:彩子の姉・星野 薫(ほしの かおる)
タイプ6【主人公の憧れ方向】:奈良田 愛(ならた あい)
主人公の目的・テーマ:「自分の予想を超えたい・夢の世界に近づきたい」
【主人公】(役割:テーゼ)
【裏の主人公】(役割:アンチテーゼ)
【主人公の成長方向】(役割:主人公を導く者)
【主人公の憧れ】(役割:主人公の目標、目的・助け出すべき者:ヒロイン・攻略すべき者:宿敵)
彩子は目の前のリアルな現実世界の中で目先の平和を求め調停役であろうとしていました。
彩子:「現実は自分の期待以上に絶対にならない…それが私だ」
かげきしょうじょ!! 第12話より © 斉木久美子・白泉社/「かげきしょうじょ!!」製作委員会
「リアルな現実」を超えたい彩子に「空想の世界」が侵入してきます。
彩子:「初めて紅華歌劇団の舞台を見て そのきれいな世界に魅了されたのは8歳の誕生日だった」
かげきしょうじょ!! 第5話より © 斉木久美子・白泉社/「かげきしょうじょ!!」製作委員会
リアルな現実の中に空想が流入してきた彩子の進む道に大きな影響を与えるのが彩子の姉と親友の矢野 明日花の2人となります。詳しく見てみましょう。
彩子の姉(タイプ3)
かげきしょうじょ!! 第5話より © 斉木久美子・白泉社/「かげきしょうじょ!!」製作委員会
矢野 明日花(やの あすか)(タイプ4w5)
かげきしょうじょ!! 第12話より © 斉木久美子・白泉社/「かげきしょうじょ!!」製作委員会
姉は彩子にとっての「導く人(タイプ3)」。前に進むのが苦手な彩子を引っ張ります。
彩子の姉:「はぁ 紅華に入学したい?」
(中略)
彩子:「えへへ やっぱり私なんて無理だよね 言ってみただけ…」
彩子の姉:「へー いいじゃん やれば」
彩子:「だよね…えっ?」
姉:「彩子は昔から歌うの好きだったもんね(中略)やりたい事が解ってるんならやればいいじゃん もし間違って合格したら 姉ちゃんも学費協力するよ」
かげきしょうじょ!! 第5話より © 斉木久美子・白泉社/「かげきしょうじょ!!」製作委員会
そして親友の矢野 明日花は彩子にとっての「裏の主人公(タイプ4w5)」となります。
明日花:「なんでぇ? ハッピーエンドなら過程なんてどうでもいいじゃん」
かげきしょうじょ!! 第12話より © 斉木久美子・白泉社/「かげきしょうじょ!!」製作委員会
明日花」:「彩は可愛いよ誰からも好かれるし あったかいオーラ出てるし だから紅華も絶対受かるよぉ」
かげきしょうじょ!! 第12話より © 斉木久美子・白泉社/「かげきしょうじょ!!」製作委員会
「(場当たり的に目の前の現実に対応する事はできるが)自分の行先を決めれない彩子」と「自分の望みを悟る(が現実的な対応ができない)明日花」。
2人は「現実的な対応(テーゼ)」と「自分の望み(アンチテーゼ)」と言う「裏と表」の関係となっています。
彩子は姉と明日花との交流を通じて「自分の望み(夢の世界:紅華歌劇団に入る事)」に対して前進する事ができます。
9w8:「周りの環境(リアルな現実世界)を平和に保つ為に人々の調停をしてきた」主人公が場当たり的で根本的な問題に蓋をしがちの為、壁に当たり「自分の望み(内面の空想世界)を悟って行き先を決めようとする」。
彩子の物語は9w8の基本的なストーリーラインに従った展開となっています。
彩子のお話(入学後)
江華歌劇音楽学校に入学後、彩子を導く役割は姉から同じくタイプ3の星野 薫にバトンタッチします。
星野 薫(タイプ3)
かげきしょうじょ!! 第8話より © 斉木久美子・白泉社/「かげきしょうじょ!!」製作委員会
沢田 千夏:「彩ちゃんがこんなに歌えるなんて…」
沢田 千秋:「全然知らなかった ほんと天使の歌声」
星野 薫:「私は知ってた 入試の時同じグループだったからね それまで眠そうにしていた先生たちが 彩が歌い始めて一斉に顔を上げたの この人なんで実力出せないんだろうって見ててイラついたわ」
かげきしょうじょ!! 第5話より © 斉木久美子・白泉社/「かげきしょうじょ!!」製作委員会
彩子(タイプ9)は薫(タイプ3)にとっての憧れ方向。実力が出せない彩子をイラつきながら導こうとします。
彩子:「どうしよう 一番最初にすごいの見ちゃって…私ジュリエットやっぱり向いてなかったよぉ どうしよう…」
薫:「彩のそういう所さぁ 全然治ってないんだ 弱音吐くのもいい加減にして欲しい この期に及んでそんな事さあ 誰もが思っていても口に出さないだけなんだから」
かげきしょうじょ!! 第11話より © 斉木久美子・白泉社/「かげきしょうじょ!!」製作委員会
厳しいながらも彩子を見つめ導く薫の姿がアニメで描かれています。
そして本格的に夢を目指す道を選んだ彩子に憧れ方向の奈良田 愛(タイプ6)が表れます。
彩子:「不思議 憑き物が落ちたみたいだ 知らない所で誰かが観ていてくれる 奈良っちみたいにはなれないけど」
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愛:「さすが ライバルね」
かげきしょうじょ!! 第12話より © 斉木久美子・白泉社/「かげきしょうじょ!!」製作委員会
彩子は遠く及ばないと思いながらもジュリエット役を目指し、憧れ(愛)に向かって挑戦します。そして愛にとって彩子は成長方向。二人は憧れと成長と言うよきライバルの関係なのです。
かげきしょうじょは多くの主人公が入り乱れてお話が進んでいきますが、見事に役割が設定されていて実にスムーズにストーリーが進んでいきます。毎回検証していてその構成には驚く事ばかり。
この先彼女達の行く先にはどんな展開が待ち受けているのでしょうか?続きが待ち遠しくてウズウズしています。
今回はここまで。
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います。
疑問点などありましたら是非教えてください。
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います。
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【9w8と4w5についてもっと知りたい方はこちらをどうぞ】
【かげきしょうじょ 他記事】
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