王様ランキング 第1話より © 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会
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「エニアグラムの裏表」についての考察
アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクター(や裏表の関係のキャラクター)を「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。今回の考察は王様ランキングに登場する「ボッジ」と「カゲ」。二人の性格は表と裏の関係となっています。
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
王様ランキングのストーリー
巨人の両親を持ちながら体が小さく、剣すらまともに振れない非力な王子・ボッジ。耳が聞こえず言葉も話せない彼は、周囲から王の器ではないと思われていた。しかし、「カゲ」という友を得たことでボッジの人生は動き出す。(ウィキペディアより)
【ボッジ】(主人公)
王様ランキング OPより © 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会
【カゲ】(裏の主人公)
王様ランキング 第1話より © 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会
裏の主人公とは
裏の主人公の役割は「主人公を否定する存在」である事。主人公(テーゼ)に対するアンチテーゼが裏の主人公となります。
カゲ:「ふふ アホなガキがいたもんだ」
王様ランキング 第1話より © 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会
カゲはボッジをバカにします。
それはボッジが目の前の現実を上手く渡る事ができないから。 カゲは世の中を強かに生きる為に独自の理念を持っています。
カゲの母:「私たちの姿は悪い事をする為に生まれてきたのかもね でもいい 私たちは自分を必要としてくれたその人の為に尽くすの それが私たちの灯りなのよ」
王様ランキング 第2話より © 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会
「主人公の行動理由(テーゼ)」と「裏の主人公の行動理由(アンチテーゼ)」は正反対、相反する考えがぶつかり合いながら物語が進む、それが物語に裏の主人公が登場する理由です。詳しく見ていきましょう。
【裏の主人公を詳しく知りたい方はこちらの記事で】
主人公と裏の主人公の関係
主人公のボッジの性格はタイプ9w1。
タイプ9w1(夢見る人)はマイペースなのんびり屋さん(タイプ9)、それに加えて真面目で融通が利かない(タイプ1)性格。
一方の裏の主人公、カゲの性格はタイプ5w4。
二人は正反対の性格で得意・苦手も逆転しています。
ボッジ(9w1:夢見る人)は9w1は良い夢を信じ、平和を維持しようと心がける事は得意ですが、都合の悪い現実から目を逸らしがちです。
城の兵士A:「おい、また裸だぜ 情けねえなぁ」
城の兵士B:「ああ 本人は自分のバカさが分かってないんだろうなぁ 幸せだよ」
王様ランキング 第1話より © 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会
ボッジ:「う…ううっ…」
カゲ:「あいつ ずっと平気なフリして我慢してたのか…」
王様ランキング 第1話より © 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会
カゲ(5w4:偶像破壊者)はその逆、現実を見つめ、悪い「偶像」を「破壊」した先に真実があると信じ、破壊するために理想を根拠にして論破します。しかし攻撃性が高すぎて自身の安息まで壊す恐れがあります。
カゲ:「ふふふ 今日も大漁だぜ これだけ盗めば当面食うに困らねぇ」
王様ランキング 第2話より © 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会
ボッジが苦手な「現実世界の問題と向き合う」事はカゲの得意分野。一方カゲの苦手な「周りとの安息を見出す(平和を望む)」のはボッジの得意とする所となります。
主人公と裏の主人公のお話のガイドライン
ボッジ(主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
9w1:「リアルな現実世界」で壁に当たった主人公が、問題を解決する為に「現実とは異なる新たな世界(異世界)」へ旅立つ。
カゲ(裏の主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
5w4:「理論の世界(異世界)」にいた主人公に「現実世界」が浸透してくる。
【5w4のお話についての詳しい解説はこちら】
「王様ランキング」のストーリーはボッジにとっては「現実の問題に向き合っていく道」を見つけるお話、カゲにとっては「問題を平和的に解決する道」を見つけるお話。
ボッジ(主人公)とカゲ(裏の主人公)はお互いの足りない所を補完し合う最高の関係。
ボッジ(タイプ9w1:夢見る人)は夢を描くのが得意ですが、現実世界に対応する事はとても苦手としています。
一方のカゲ(タイプ5w4:偶像破壊者)は現実世界の問題(悪い偶像)に果敢に挑む(破壊する)事を得意としていますが、その為いつも不安定な(平和が無い)状態となっています。
物語の中ではカゲが夢見がちなボッジに「現実世界と関わり合う」為の後押しを行う場面が多く描かれています。その一部を見てみましょう。
【5話「からみあう陰謀」より】
カゲ:「俺はさ ずっとボッジの傍に居たんだぜ ボッジが塔から落ちた時も…
鞄盗まれた時も…
毒肉食べさせられそうになった時も…
ぜーんぶ俺が救ったんだぜ」
王様ランキング 第5話より © 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会
【5話「からみあう陰謀」より】
カゲ:「さて行くか 上じゃなくて 下に行くぞ ボッジを最強の男にしてくれる人に会いに行くんだ(中略)そいつは地の底の冥府にいるらしいんだ」
王様ランキング 第5話より © 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会
【7話「王子の弟子入り」より】
カゲ:「俺たち あんたに強くしてもらいに来た!」
王様ランキング 第7話より © 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会
デスパー:「解りました 引き受けましょう」
王様ランキング 第7話より © 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会
【10話「王子の剣」より】カゲ:「ボッジ 実はベビンが言ってたんだが、お前の国は今大きな陰謀が渦巻いているらしい」
王様ランキング 第10話より © 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会
カゲ:「ボッジ これからどうする? お前に国に帰るか?」
王様ランキング 第10話より © 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会
カゲ:「よし 帰るか ボッジ!」
王様ランキング 第10話より © 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会
カゲはいつも「現実の世界に戸惑うボッジ」を助け後押ししています。しかしその助けは一方的なものではありません。ボッジも「平和な夢を忘れたカゲ」に夢を思い出す後押しをしています。
表と裏の主人公である相反する性格。だからこそ協力する事でお互いに苦手な所を補い合うベストパートナーになれるのです。
カゲ:「そんで世界一立派な王様になるだぁ? ふははははは お前が立派な王様になんか成れる訳ないだろう(中略)お前は本当にバカだなぁ」
王様ランキング 第1話より © 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会
ボッジの事をバカにしているカゲは「夢を忘れ」、目の前の現実に対応するだけの荒んだ人生を歩んでいました。
そしてボッジは「現実から目を逸らし」、自分の殻に閉じこもったままでした。
主人公も裏の主人公も一人では前に進む事ができません。そんな二人が出会い、お互いの苦手な所を補い合う事で「現実世界の問題を平和的に解決する道」を見つけ実現していくお話が「王様ランキング」なのです。
今回はここまで。
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
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【参考資料】
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。