便利屋斎藤さん、異世界に行く 第5話より ©一智和智・KADOKAWA刊/「便利屋斎藤さん、異世界に行く」製作委員会
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今回は「便利屋斎藤さん、異世界に行く」に登場する主人公「斎藤」とその仲間の「モーロック」の関係ついてエニアグラム考察。2人は表と裏の主人公の関係となっています。
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
【便利屋斎藤さん、異世界に行くのお話】
異世界へ転移した便利屋従業員斎藤とそれを取り巻くラエルザ一行。孤独に旅をする魔術師ドワーフ、エルフと特殊性癖を持つ神官、いまだに強い実力を秘めた国王と倒された魔王、いくつもの異世界のパーティの面々をグランドホテル形式で描くスペクタクル日常物語。
(ウィキペディアより)
【斎藤(サイトウ)】(タイプ9w1:主人公)
【モーロック】(タイプ5w4:裏の主人公)
裏の主人公とは
裏の主人公の役割は「主人公を否定する存在」である事。主人公(テーゼ)に対するアンチテーゼが裏の主人公となります。
モーロック(裏の主人公)は斎藤(主人公)を異世界へと召喚した張本人。現実世界での斎藤を否定する関係となっています。
斎藤:「モーロックさん 俺をこの世界に呼んだのは あんたなんじゃないのか?」
斎藤(主人公)は現実世界では「本能に従い場に波風を立てない様に」行動していました。一方、昔のモーロック(裏の主人公)は「思考に従い自分にルールを課した」行動をしていました。
モーロック:「父さんはこの国一番の魔法使いになるんだ そうすればお前も今よりももっと幸せに暮らせる」
「主人公の行動理由(テーゼ)」と「裏の主人公の行動理由(アンチテーゼ)」は正反対、相反する考えがぶつかり合いながら物語が進む、それが物語に裏の主人公が登場する理由。
【裏の主人公を詳しく知りたい方はこちらの記事で】
主人公と裏の主人公の関係
主人公の斎藤の性格はタイプ9w1。
タイプ9w1(夢見る人)はマイペースなのんびり屋さん(タイプ9)、それに加えて真面目で融通が利かない(タイプ1)性格。
一方の裏の主人公、モーロックの性格はタイプ5w4。
二人は正反対の性格で得意・苦手も逆転しています。
斎藤(9w1:夢見る人)は9w1は良い夢を信じ、平和を維持しようと心がける事は得意ですが、都合の悪い現実から目を逸らしがちです。
職場の上司:「嫌なら辞めろ お前の代わりはいくらでもいる」
主人公の斎藤に対する裏の主人公はモーロック。
モーロック(5w4:偶像破壊者)は現実を見つめ、悪い「偶像」を「破壊」した先に真実があると信じ、破壊するために理想を根拠にして論破します。
時間を巻き戻し諸悪の原因を破壊しようと足掻くモーロック。
モーロック:「くそっ 何故時間を巻き戻す魔法がない」
しかし攻撃性が高すぎて自身の安息まで壊す恐れがあります。
時を操る魔術師:「お前は楽になりたいだけだ 娘の事など忘れれば楽になれる」
斎藤が苦手な「現実世界の問題に真正面から向き合う覚悟を決める」事はモーロックの得意分野。しかし向き合う覚悟を決めるのは得意ですが、その問題に上手く対処するのは苦手としています。
斎藤とモーロックはどちらも現実とは異なる世界を見て正しさを追い求める性格。違いは正しさの求め方。
斎藤(タイプ9w1)は良い「夢」を「見る」事で真実を悟れると信じています。
モーロック(タイプ5w4)は悪い「偶像」を「破壊」した先に真実があると信じています。
斎藤(表の主人公)とモーロック(裏の主人公)は力を合わせる事でお互いの問題を解決する道へと進む事ができるのです。
斎藤:「モーロックさん 続けて!」
モーロック:「うむ…」
主人公と裏の主人公のお話のガイドライン
斎藤(主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
9w1:「リアルな現実世界」で壁に当たった主人公が、問題を解決する為に「現実とは異なる新たな世界(異世界)」へ旅立つ。
モーロック(裏の主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
5w4:「理論の世界(異世界)」にいた主人公に「現実世界」が浸透してくる。
【5w4のお話についての詳しい解説はこちら】
「便利屋斎藤さん、異世界に行く」のストーリーは斎藤にとっては「現実の問題に向き合っていく道」を見つけるお話、モーロックにとっては「問題を平和的に解決しようとしていく道」を見つけるお話。
モーロックのやり方(問題に真面目に立ち向かいすぎて心を壊してしまう)は決して良いやり方ではありません。しかしそのやり方をただ否定するだけ(問題から目を逸らす)では斎藤の未来は行き詰ってしまいます。
斎藤(テーゼ)とモーロック(アンチテーゼ)は互いにぶつかる必要があります。しかしそのぶつかり合いは相手を否定するものではなく、新たな道(ジンテーゼ)を見つける手段でなくてはいけません。
「便利屋斎藤さん、異世界に行く」のお話の基本構造
9w1が主人公(斎藤)の「お話の黄金パターン」は一言でいうと「タイプ6のヒロインを助け出す(守る)」事が目的。
メインのお話は主人公斎藤が「ヒロインであるラエルザ(タイプ6)の心を救う事」。
【ラエルザ】(タイプ6:ヒロイン)
主人公(斎藤)がヒロイン(ラエルザ)を救い出す為には、その前に裏の主人公(モーロック)と相互理解する事が必要となります。
そして相互理解の為に必要なキーキャラクターは主人公を導く者であるラファンパン。
【ラファンパン】(タイプ3:主人公を導く者)
斎藤達のパーティー4人は基本に忠実な人物関係でとても安心して見る事ができます。
「ラファンパンの導き」によって斎藤とモーロックの二人はお互いを理解し合い、ラエルザ(ヒロイン)の心を救う事ができるのでしょうか?
「便利屋斎藤さん」毎週楽しみにしています。
今回はここまで。
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。