蜘蛛ですが、なにか? 第3話より ©馬場翁・輝竜司/KADOKAWA/蜘蛛ですが、なにか?製作委員会
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がんべあです。
「エニアグラムの裏表」についての考察
アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクター(や裏表の関係のキャラクター)を「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。
今回は「蜘蛛ですが、なにか?」に登場する「私(蜘蛛子)」と「地龍アラバ」。二人(匹?)の性格は表と裏の関係となっています。
今までこのブログで9w1が表の主人公のケースを数多く考察してきましたが、今回は珍しくこれまで裏側の存在だった5w4が表の主人公!いつもと異なる切り口で考察ができると思います、お楽しみに。
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
蜘蛛ですが、なにか? のストーリー
よくある異世界転生モノと思いきや、主人公が転生したのはなんと蜘蛛!(無いわー)
世界最大の迷宮「エルロー大迷宮」の中、最弱の蜘蛛の姿で目覚めた主人公は誇り高き最強の龍アラバと遭遇する。
【私(蜘蛛子)】(主人公)
蜘蛛ですが、なにか? 第3話より ©馬場翁・輝竜司/KADOKAWA/蜘蛛ですが、なにか?製作委員会
【地龍アラバ】(裏の主人公)
蜘蛛ですが、なにか? 第11話より ©馬場翁・輝竜司/KADOKAWA/蜘蛛ですが、なにか?製作委員会
地龍アラバは物語序盤、私(蜘蛛子)にとって最大のライバル的存在。
私(蜘蛛子):「あんたは強い 私は怖い なのに嬉しい あんたの感知の高さなら あの時、私が生きているのに気が付いていたでしょう 気付いて取るに足らない小物だと思って逃がしたんでしょう その驕り 後悔させてやる!」
蜘蛛ですが、なにか? 第11話より ©馬場翁・輝竜司/KADOKAWA/蜘蛛ですが、なにか?製作委員会
私(蜘蛛子)とアラバが最初に出会うのは第3話「地竜(龍)、ヤバイ?」。12話の決戦までまるまる1クールの間、私(蜘蛛子)の目標となる重要キャラクター、それが地龍アラバ。
それもそのはず、2人は主人公と裏の主人公の関係。両者を詳しくみていきましょう。
裏の主人公とは
裏の主人公の役割は「主人公を否定する存在」である事。主人公(テーゼ)に対するアンチテーゼが裏の主人公となります。
私(蜘蛛子)は勝つ為には手段を選びません。汚い勝ち方でも気にせず、現実の勝利を目指します。
私(蜘蛛子):「まともにやって勝てないのなら まともに戦わず勝つ方法を考えればいいんだ~ うへへへへへ…」
蜘蛛ですが、なにか? 第11話より ©馬場翁・輝竜司/KADOKAWA/蜘蛛ですが、なにか?製作委員会
一方の地龍アラバは誇り高き存在、目先の勝利よりも誇りを選びます。
魔王:「私は地龍とかもやり合った事があるんだよねぇ (中略)地龍は総じて誇りが高い あいつらはきっと武士の血が流れてるに違いない」
蜘蛛ですが、なにか? 第11話より ©馬場翁・輝竜司/KADOKAWA/蜘蛛ですが、なにか?製作委員会
「主人公の行動理由(テーゼ)」と「裏の主人公の行動理由(アンチテーゼ)」は正反対、相反する考えがぶつかり合いながら物語が進む、それが物語に裏の主人公が登場する理由です。詳しく見ていきましょう。
【裏の主人公を詳しく知りたい方はこちらの記事で】
主人公と裏の主人公の関係
主人公、私(蜘蛛子)の性格はタイプ5w4。
一方の裏の主人公のアラバの性格はタイプ9w1。
タイプ9w1(夢見る人)はマイペースなのんびり屋さん(タイプ9)、それに加えて真面目で融通が利かない(タイプ1)性格。
(ただし、自分のテリトリーを脅かす・平和を壊す存在に対しては力強く戦います。)
二人(匹)は正反対の性格で得意・苦手も逆転しています。
私(蜘蛛子)(5w4:偶像破壊者)は現実を見つめ、悪い「偶像」を「破壊」した先に真実があると信じ、破壊するために理想を根拠にして論破します。しかし攻撃性が高すぎて自身の安息まで壊す恐れがあります。
私(蜘蛛子):「この世界では敵を倒せば強くなる だから 次に倒さないとならないのは…地龍アラバ!!」
蜘蛛ですが、なにか? 第11話より ©馬場翁・輝竜司/KADOKAWA/蜘蛛ですが、なにか?製作委員会
アラバ(9w1:夢見る人)は9w1は良い夢を信じ、平和を維持しようと心がける事は得意ですが、都合の悪い現実から目を逸らしがちです。
私(蜘蛛子):「全力を尽くした? 悔いはないって感じな訳ェ? なんでそんなに簡単に諦められるの! もっと意地汚くなれよ!! もっと生きたいって命乞いしろよ!」
蜘蛛ですが、なにか? 第12話より ©馬場翁・輝竜司/KADOKAWA/蜘蛛ですが、なにか?製作委員会
私(蜘蛛子)が苦手な「周りとの安息を見出す(平和を望む)」事はアラバの得意分野。一方アラバの苦手な「現実世界の問題と向き合う」のは私(蜘蛛子)の得意とする所となります。
主人公と裏の主人公のお話のガイドライン
私(蜘蛛子:主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
5w4:「理論の世界(異世界)」にいた主人公に「現実世界」が浸透してくる。
【5w4のお話についての詳しい解説はこちら】
アラバ(裏の主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
9w1:「リアルな現実世界」で壁に当たった主人公が、問題を解決する為に「現実とは異なる新たな世界(異世界)」へ旅立つ。
「蜘蛛ですが、なにか?」のストーリーは私(蜘蛛子)にとっては「問題を平和的に解決する道」を見つけるお話、アラバにとっては「現実の問題に向き合っていく道」を見つけるお話。
私(蜘蛛子)とアラバ 闘いの決着
第1クール最大の見せ場、主人公の私(蜘蛛子)と裏の主人公、地龍アラバとの対決。その戦いは私(蜘蛛子)の勝利に終わります。
蜘蛛ですが、なにか? 第12話より ©馬場翁・輝竜司/KADOKAWA/蜘蛛ですが、なにか?製作委員会
このブログでは今までさんざん「主人公は裏の主人公を倒してはいけない」と書いてきました。
しかし「蜘蛛ですがなにか?」の物語の中では私(蜘蛛子)は地竜アラバを倒してしまいます。
目標としてきたアラバを倒した私(蜘蛛子)の気持ちは晴れません。
私(蜘蛛子):「宿敵アラバは倒した 間違いなく この私の手で けどなんでこんなに後味が悪いんだ この嫌な気分 一生忘れないわ…」
蜘蛛ですが、なにか? 第12話より ©馬場翁・輝竜司/KADOKAWA/蜘蛛ですが、なにか?製作委員会
私(蜘蛛子)が「正常な成長を遂げる為」にはアラバを倒すのではなく、理解し受け入れる必要がありました。
アラバを倒してしまった私(蜘蛛子)の今後はどう言う展開になるのでしょうか?救いは私(蜘蛛子)がアラバを倒した事を後悔している事。今後、第2の「裏の主人公」が表れた時、今度こそは理解し合い「本当の苦難の解決」に向けてお互いが手を取り合って進み出すお話の展開を期待したいです。
今回はここまで。
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【参考資料】
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。