「表の性格」と「裏の性格」物語シリーズ「八九寺真宵」について考察する　エニアグラム2ｗ3→7ｗ6

f:id:gunber:20200720110946j:plain まよいマイマイ OPより　©西尾維新／講談社・アニプレックス・シャフト

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「エニアグラムの裏表」についての考察

アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクターを「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ

今回取り上げるのは「物語シリーズ」に登場する12人のヒロインの一人八九寺真宵（はちくじまよい）

真宵は実に子供らしい無邪気で元気なお調子者の性格

しかし、一方で大人顔負けの思慮深さを持っています

この2つの性格の違いについて分析していきましょう

【八九寺真宵】

f:id:gunber:20200720110946j:plain まよいマイマイ OPより　©西尾維新／講談社・アニプレックス・シャフト

エニアグラムの性格には裏表があり、困難に追い詰められて「表の性格」では対処ができなくなった時に「裏の性格」が現れると言う仮説があります

エニアグラムの「円周上の正反対の位置」にある性格が同一人物の性格の表裏と言う仮説ですが、これが不思議なことに意外とあっているのです

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八九寺真宵の「子供の顔」と「大人の顔」

この性格の変化をエニアグラムの表と裏理論で説明できるかどうか、検証してみます

では分析を進めましょう

【エニアグラムを知らない方はこちらで】

gunber.hatenablog.com

※ネタバレ有りですのでご注意を！

八九寺真宵の「表」と「裏」の性格

八九寺真宵は無邪気で元気なお調子者の性格

しかし時折非常に大人びた性格を見せる時があります

両方の性格の差は次の通り

八九寺真宵（表・大人）の性格はタイプ2w3（もてなす人）

真宵：「先程からの口ぶりからするとぉ　阿良々木さんはあまりご両親の事を好いていない様な印象を受けますが」

阿良々木：「ああ、そうじゃないよ　ただな　あ…」

真宵：「？」

阿良々木：「僕ってさ　中学まではすっげぇ良い子だったんだよ　意味もなく親に反抗したりもしなかったしな　育ててくれてる事に感謝してたんだ」

真宵：「ほほー、ご立派です」

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まよいマイマイ其ノ參より　©西尾維新／講談社・アニプレックス・シャフト

本来の性格、真宵（表）は阿良々木の会話を真摯に受け止め、大人としての対話を行っています

よく聞くと「形式張った堅苦しい会話」ですが、「きめ細やかな気遣い」が感じられる対話をしています

「大人の関係」として他人を「もてなす」対応を行う

この性格はタイプ2w3（もてなす人：The Host）の特徴

【タイプ2】（献身家）の特徴

こだわり＝「人助け・思いやり・慈愛」

肯定的な呼び方「善意の人タイプ」

否定的な呼び方「横柄な人タイプ」

・人に慕われたり、必要とされたがる

・強引で押し付けがある

・威張る人が嫌い、権力や権威にはとにかく反発する

・人を信じやすく騙されやすい

・人を助けるのが好き、お節介焼き

・無神経であるが、思いやりがある

・横柄だが、全体把握力がある

・ケロリと忘れっぽく、サッパリしている

・大胆で集中力がある

・自分の言うことに意識を集中させて、聞く姿勢が少ない

・不用心で警戒心が少ない

更に細かく分析をするとタイプ2の中でもタイプ3寄りの性格2ｗ3：もてなす人（The Host）となります

【2w3の特徴】

①「社交的で話好き、個人的つながりをつくり、ほかの人たちをよい気持ちにさせることで愛を求める」

②「対人関係や過剰な親しさ、大げさな感傷癖、演技的誇示に重点を置く」

③「自分が何を欲しいかをはっきりいい、自分が相手のためにしていることに関心を向けさせる」

【3ｗ2と3ｗ4の見分け方に興味がある方はこちらの記事をどうぞ】

gunber.hatenablog.com

八九寺真宵（裏・子供）の性格はタイプ7ｗ6（エンターテイナー）

真宵の裏の性格は知的な刺激の「エンタメ」を提供し、刺激を与えるために自他を「子ども」として扱う性格

真宵：「ファーストタッチを奪われてしまいましたぁ」

阿良々木：「ファーストタッチ？」

真宵：「ファーストキスよりファーストタッチの方が先だなんてぇ　八九寺真宵はいやらしい女の子になってしまいましたぁ」

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裏の真宵との会話では「堅苦しい大人の会話」「きめ細やかな心遣い」などは全く感じられません

「子供っぽく」悪ふざけの過ぎる所はあるが、「エンターテイメント」溢れる会話で人を楽しくさせようとする

この性格は

タイプ7w6エンターテーナー（The Entertainer）の特徴

【タイプ7】（楽天家）の特徴

こだわり＝「楽しさ・夢・冒険」

防御型・周りの世界がキライ

肯定的な呼び方「快活な人」

否定的な呼び方「自分勝手な人」

・人生を楽しみつくそうとする

・落ち着きがない

・気さくでさっぱりとした性格

・ヤンチャで子供っぽい

・感情的な人を嫌う

・アイデアマン、思いつきが多い

・逃げ足が早い

・あき性

・用心深く慎重なところがある

・暗くて神経質、堅物な側面がある

・寂しがり屋で、かまわれたがり

・軽薄

更に細かく分析をするとタイプ7の中でもタイプ8寄りの性格7ｗ6：エンターテーナー（The Entertainer）となります

【7w6の特徴】

①「人付合いが得意で仲間との協調性を大事にする」

②「明るいユーモア感覚を持つ」

③「7ｗ8より最後までやりきる力が弱い」

【7ｗ6と7ｗ8の見分け方に興味がある方はこちらの記事をどうぞ】

gunber.hatenablog.com

真宵（表）（2ｗ3）の性格は基本的に他人に尽くしたい（タイプ2）性格、それに加えて優雅な大人として振る舞いたい（タイプ3）性格

真宵（裏）（7ｗ6）の性格は基本的に明るく人生を楽しみたい（タイプ7）タイプ、それに加えて協調性を保つために他人を喜ばせたい（タイプ6）性格

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タイプ2ｗ3と7ｗ6は上図の通り、エニアグラムの正反対の位置にあり、表と裏の関係にあります

真宵の表と裏の性格の大きな違い

表（2ｗ3）の性格は「自他を大人として扱い心からの”もてなし”を行う」のに対し

裏（7ｗ6）「自他を子供として扱い”エンタメ”を提供する」と言う所

真宵が裏の性格に変化した場面

真宵は物語のどこで裏の性格を表したのでしょうか

それは道に迷った真宵を助けようと阿良々木が3度目に声をかけた時

1度目は真宵に「あなたの事がキライです」と言われすごすごと引き返す阿良々木

2度目は「無視」、そして3度目のチャレンジでようやく真宵と阿良々木との会話が始まります

真宵：「とにかく話しかけないでください　私あなたの事がキライです」

阿良々木：「何でだよ　別に僕はお前に危害を加えたりしないよ　この街で住んでる人間で　僕くらい人畜無害な奴なんて　一人もいないんだぜ」

真宵：「んんん～　解りました警戒のレベルは下げましょう」

阿良々木：「そりゃ助かるよ」

真宵：「では人畜さん」

阿良々木：「人畜さん！！　誰の事だそれはー！」