がんべあの「ぶれない」キャラクター&ストーリーの作り方

創作活動の強い味方「エニアグラム」と「13フェイズ」

キャラクターの作り方:アニメ「物語シリーズ」ヒロイン達をエニアグラム分析する【後編】

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こんにちは

楽しくないと生きていけない

がんべあです

 

物語シリーズ」の主人公とヒロイン達12人をエニアグラムで分析する【後編】

 

【前編がまだの方はこちらからどうぞ】

gunber.hatenablog.com

 

※今回ネタバレがあるので、ご注意ください

 

なぜ12人のヒロイン達が必要なのか?

 

それは3プラス9人で合計12人のヒロインが必要だったから

 

3+9?

もう少し詳しく説明していきましょう

 

物語シリーズの主人公+ヒロイン一覧】

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主人公:阿良々木 暦(あららぎ こよみ)【タイプ9】

 

メインヒロイン:戦場ヶ原 ひたぎ(せんじょうがはら ひたぎ)【タイプ6】

サブヒロイン:キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード

【タイプ3】

主人公の影:忍野 扇(おしの おうぎ)【タイプ9】

 

 その他のヒロイン達:

八九寺 真宵(はちくじ まよい)【タイプ2】

神原 駿河(かんばる するが)【タイプ7】

千石 撫子(せんごく なでこ)【タイプ4】

羽川 翼(はねかわ つばさ)【タイプ5】

忍野 忍(おしの しのぶ)【タイプ3】

阿良々木 火憐(あららぎ かれん)【タイプ8】

阿良々木 月火(あららぎ つきひ)【タイプ6】

老倉 育(おいくら そだち)【タイプ1】

斧乃木 余接(おののき よつぎ)【タイプ9】

 

上の一覧では

「戦場ヶ原 ひたぎ」

キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード

「忍野 扇」

の3人を他のヒロイン達とは別格に記しました

 

この3人と他の9人とは何が異なるのでしょうか?

 

その説明するにはエニアグラムにおける成長方向」の解説をしなくてはなりません

 

エニアグラムにおける成長方向

 

エニアグラム理論では各タイプの成長方向には一定の法則があります

 

今回の主人公、阿良々木 暦はタイプ9

タイプ9の成長方向は

タイプ9(本能)➡タイプ3(感情)➡タイプ6(思考)

となります

 

人が成長するには元々の自分の性格に加えて他のタイプの長所を身に着けていく必要があります

その習得順番はタイプによって決まっていると言うのがエニアグラムでの理論になります

 

 【第1段階の成長】

タイプ9(平和・安らぎ・マイペース)のキャラクターは、まずタイプ3(名誉・目標の達成・ステイタス)の長所を学ぶ必要があります

「それまでじっとしていて動こうとしなかったタイプ9のキャラクターが、動き出すための感情的な動機を学び、現実に対して動き始める」

第1段階は「感情面」の成長

 

  【第2段階の成長】

次の成長のためにはタイプ6(ルール・堅実・責任感)の長所を学ぶ必要があります

「動き出したキャラクターがそこでルールを学び、現実に対して責任感を持って堅実に生き始める」

第2段階は「思考面」の成長

 

  【最終段階の成長】

 「そして成長したキャラクターは改めて自分自身(タイプ9)を見つめ直し、新たな生活を歩み始める」

最終段階の成長は「自分の中で本能・感情・思考のバランスを取る(自分を見つめ直す)」事

 

ストーリーを通じて、この流れでの主人公阿良々木くんの成長が描かれています

 

 人は一人では成長できない

とは言うものの、人は一人では成長できません

成長する為には人との出会いが必須

 

阿良々木くんは成長の各段階で、その時に必要な資質を持ったタイプのキャラクター(タイプ3→6→9)と出会います

 

つまり

 

タイプ3「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード

タイプ6「戦場ヶ原 ひたぎ」

タイプ9「忍野 扇」

 

彼女たちとの出会いによって、主人公である阿良々木くん彼女達の持つ長所を自分の中に受け入れる事ができます

そして成長し人生が変化するのです

 

狂言回し」としての主人公

阿良々木くんの人生を変え、共に成長した3人のヒロインについてお話をしました

ではその他の9人のヒロインと主人公阿良々木くんとの関係はどうなっているのでしょうか?

 

その他9人のヒロイン達に対して阿良々木くんは「狂言回し」としての関係で描かれています

 

狂言回し」として有名なのは男はつらいよ」の寅さんや、水戸黄門」の黄門さま、ウルトラマンなどが挙げられます

狂言回し」は主人公の形をとっていますが、物語を通じて彼自身は成長も変化もしません

成長・変化するのは寅さんのマドンナや黄門さまやウルトラマンに助けられる町娘、や子供たち

物語上ではこちらが真の主人公なのです

狂言回し」真の主人公の成長を促す触媒としての役割を持っているのです

 

12人のヒロイン達まとめ

 

お話の中で「阿良々木くん」と共に「ダブル主人公」として登場する3人のヒロイン達

彼女たち阿良々木くんに対してお互い影響を受け合い「手を取り合って共に」成長していきます

 

【タイプ3】「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード

タイプ6】「戦場ヶ原 ひたぎ」

【タイプ9】「忍野 扇」

 

お話の中で狂言回しとしての阿良々木くん」に出会うことで(一方的に)自分の人生が変える事ができた9人の各タイプを代表するヒロイン達

 

【タイプ1】「老倉 育」

【タイプ2】「八九寺 真宵」

【タイプ3】「忍野 忍」

【タイプ4】「千石 撫子」

【タイプ5】「羽川 翼」

【タイプ6】「阿良々木 月火」

【タイプ7】「神原 駿河

【タイプ8】「阿良々木 火憐」

【タイプ9】「斧乃木 余接」

 

この様な構成の元で物語シリーズでは3+9、12人のヒロインたちが登場する形になっているのだと思います

 

 

 物語シリーズ ファイナルシーズン最終巻「続・終物語」を読み終えた時、私は感動で震えて声も出ませんでした

長い長いシリーズを読み終えた時の充実感

今こうして分析してみると、あの感動は主人公の成長がしっかりと順を追って描かれていた事が大きいのだと思います

 

 作者の西尾維新先生がエニアグラムについてどの程度御存知なのか興味がある所ですが、おそらくエニアグラム理論などは知らずに感覚で書いているのでしょうね

 

 今回はここまで

 

この記事があなたの「創作活動」に少しでもお役に立てると嬉しく思います

みなさんの創作活動が楽しいものになりますように!

 

エニアグラムをもっと知りたい方は是非、下記記事もお読み下さい!】

gunber.hatenablog.com

【他のタイプの成長についても知りたい方はこちらで】

gunber.hatenablog.com

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