こんにちは
楽しくないと生きていけない
がんべあです
今回は『りゅうおうのおしごと!』の「キャラクターの三角関係」と「主人公の成長」の構造をエニアグラム理論で探っていきます
「銀子ちゃんの恋」に逆転のチャンスはあるのか!?
いきなり訳の分からない見出しですみません
三角関係において圧倒的不利な側のヒロインに逆転のチャンスはあるのか!
と言う考察です
順を追って説明していきますね
まずは三角関係の考察から
りゅうおうのおしごと!における三角関係
ではさっそく考察していきましょう
りゅうおうのおしごと!のメインキャラクター
主人公:九頭竜 八一(くずりゅう やいち)
ヒロイン:雛鶴 あい(ひなつる あい)
主人公の幼馴染み:空 銀子(そら ぎんこ)
作品を見ていない(読んでいない)人の為にキャラクター関係の簡単な説明をします
主人公の九頭竜 八一は若干16歳の若さで将棋界のタイトルの一つ「竜王」を手にします
しかしその後スランプで11連続の敗北中
そんな八一の元に小学3年生の雛鶴 あいが押しかけで弟子入りを希望しにやってきます
そして幼馴染で共に将棋の腕を磨き上げてきた空 銀子と押しかけ弟子の雛鶴 あい、主人公の九頭竜八一の間でドタバタ三角関係が始まるのです
3人のタイプは
前回説明した各タイプのあこがれは次の通り
憧れの方向でまとめると三人の三角関係の構図は
タイプ1(銀子ちゃん)➡憧れ・タイプ4(八一くん)➡憧れ・タイプ2(あいちゃん)
となります
ちなみに原作では2巻に登場する雛鶴 あいちゃんのライバルの女の子夜叉神 天衣(やしゃじん あい)ちゃんも銀子ちゃんと同じタイプ1
タイプ1(夜叉神 天衣ちゃん)➡憧れ・タイプ4(八一くん)➡憧れ・タイプ2(雛鶴 あいちゃん)と言う新たな三角関係も発生しますが、今回はスルーの方向で
このブログで三角関係について解説するのは4度目ですが、例によって「主人公に憧れを持つ方向」のヒロインは実に切ないポジションになってしまいます
この作品本編でも銀子ちゃんは実に切ない立場、応援したくなってしまいます
頑張れ銀子ちゃん!!
前回記事:キャラクターの作り方:三角関係① ハイスコアガールにおけるエニアグラム
前回記事:キャラクターの作り方:三角関係② 四月は君の嘘におけるエニアグラム
前回記事:キャラクターの作り方:三角関係③ この世界の片隅ににおけるエニアグラム
しかし落ち込む事はありません!
主人公の憧れと反対方向のヒロインにも逆転のチャンスがあります!
それを説明するにはまず「主人公の成長」について解説しなくてはなりません
主人公八一くんの成長
八一くんはタイプ4らしくセンスあふれる個性的な将棋を指し「竜王」のタイトルを奪取、しかしその後はライバル達に彼の戦法を研究されて連敗が続きます
主人公、八一くん(タイプ4)の成長方向は次の通り
主人公八一くん(タイプ4)の成長の道筋はエニアグラム理論では以下の流れとなります
タイプ4➡ タイプ1➡ タイプ7➡ タイプ5➡ タイプ8➡ タイプ2➡ タイプ4
前回記事:主人公の成長とは この世界の片隅に すずさんの成長を分析する エニアグラム
お話に従ってこの成長を振り返ると
八一くんの成長の第1段階
「タイプ1的な長所を学ぶ」
タイプ1の長所は
現実的であること
責任感が強いこと
合理的・良心的であること
元々引っ込み思案、周りの情報をシャットアウトして自分の美意識の世界に閉じこもる傾向強いタイプ4の八一くん
その八一くんはタイプ1の銀子ちゃんとの每日の様に行う対戦を通じて、タイプ1の長所を自分の中に取り入れていくことができました
これが成長の第一段階
八一くんの成長の第2段階
「タイプ7的な長所を学ぶ」
タイプ7の長所は人生を楽しめること
タイプ1的な長所、現実的で責任感を持ちリアルな将棋の世界で生きていく事、その状況を「楽しむ」というタイプ7的な長所を学びます
八一くんと銀子ちゃんの師匠の清滝 鋼介(きよたき こうすけ)の性格がタイプ7だった事も大きいと思います
師匠は実に楽しく将棋を指し、八一くんに将棋の楽しさを教えてくれるのです
これが成長の第2段階
八一くんの成長の第3段階
「タイプ5的な長所を学ぶ」
タイプ5の長所は知識を学ぶこと
八一くんは師匠の元、銀子ちゃんとの対戦・棋譜の研究を重ね将棋の戦法や、対戦での心のあり方等を学んでいきます
これが成長の第3段階
八一くんの成長の第4段階
「タイプ8的な長所を学ぶ」
タイプ8の長所は力強いこと
八一くんは学びを通じて実力を付けていきます
ついに若干16歳で将棋界のビックタイトル「竜王」の座を掴みます
これが成長の第4段階
八一くんの成長の最終段階
「タイプ2的な長所を学ぶ」
タイプ2の長所は善意、博愛
成長の第4段階で行き詰まっていた八一くん
そこにあいちゃんが現れます
あいちゃんを弟子とする事でタイプ2的な善意・自愛を身に着けようと苦労しているのが、今の八一くんの状況
八一くんは実に調子よく成長の階段を進んでいます
一方、あいちゃんも調子よく成長しています
あいちゃん(タイプ2)の成長方向は
タイプ2➡ タイプ4➡ タイプ1➡ タイプ7➡ タイプ5➡ タイプ8➡ タイプ2
成長の第1段階としてタイプ4の主人公八一くんの元に弟子入り
第2段階としてタイプ1のライバル夜叉神 天衣と修行を重ね
第3段階のタイプ5的な知識を学び
第4段階のタイプ8的な実力をだんだんと付けてきています
このままでは銀子ちゃんに勝ち目はありません
しかし銀子ちゃんが大逆転する秘策があるのです
銀子ちゃんが逆転する方法
それは銀子ちゃんがあいちゃんのお母さんになればいいのです
銀子ちゃんもここまでは順調に成長しています
銀子ちゃん(タイプ1)の成長方向は
タイプ1➡ タイプ7➡ タイプ5➡ タイプ8➡ タイプ2➡ タイプ4➡ タイプ1
成長の第1段階としてタイプ7の師匠清滝 鋼介の元に弟子入り、楽しむ事を学び
第2段階のタイプ5的な知識を将棋を通じて学び
第3段階のタイプ8的な実力をつけ、今や女流棋士の最高峰として君臨しています
しかし次の第4段階タイプ2的成長に入れず、ここで成長が止まっているのです
つまり銀子ちゃんが次の成長に進む為にはタイプ2のお母さん的、善意・博愛の力を身につける必要があるのです
その為の絶好の対象がいるではありませんか!
そうです、八一くんの元に転がり込んだあいちゃんに対して実の子供の様に博愛を持って接すればいいのです
あいちゃんと同じレベルに立って八一くんを取り合う三角関係は卒業しましょう!
人付き合いが超苦手な銀子ちゃん、苦労すると思います
しかし同じく人付き合いが苦手で苦労をしている八一くんと二人で一緒に手を取り合ってあいちゃんの成長を後押しする
それが銀子ちゃんの打てる最善手!
あいちゃん(タイプ2)の憧れはタイプ8
今はお父さん的な存在として憧れとは反対方向である八一くん(タイプ4)にべったりなあいちゃんですが、きっと将来はタイプ8的な憧れの人物に出会うことになると思います
その時に二人で苦労して育てたあいちゃんの巣立ちを八一くんと一緒に見守ることができると最高なのではと思うのです
銀子ちゃんがんばれー!!
今回はここまで
少しでも皆様の作品創りの参考になると嬉しいのですが
今日の記事のご意見お待ちしています
分かりにくかった点、参考になった点などありましたら、ご意見ください
次回は「四月は君の嘘」における主人公の成長ついてエニアグラムで考察したいと思います
お楽しみに
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