こんにちは
楽しくないと生きていけない
がんべあです
このブログはエニアグラムを使ってアニメやマンガのキャラクターを分析、創作の参考にしようというものです
先人の見出した魅力あるキャラクター創りのテクニック
たくさん勉強して自分の創作に活かしていきたいですね
今回から何回かに渡って「四月は君の嘘」の主人公有馬公生君の成長の過程を※エニアグラム理論で探っていきます
※エニアグラムとは、自分本来の性格や思考、行動パターンを知ることができるツール
個人の特性を9つのタイプに分類して考える分析方法です
「四月は君の嘘」を読み返すと感動で涙が溢れてきます
圧倒的な説得力、これはどこから来るのでしょうか?
有馬くんの成長を辿る事で、その感動の一端に迫りたいと思います
【エニアグラムの説明は過去記事にて】
※ネタバレありまくりですので(本当に)注意してください
主人公 有馬くんの成長過程
作品を見ていない(読んでいない)人の為にキャラクター関係の簡単な説明をします
数々のピアノコンクールで優勝した経歴を持つ神童、主人公の有馬公生くん
しかし母の死をきっかけに、ピアノの音が聞こえなくなりコンクールからも足が遠のいてしまいます
元気のない公生くんを気遣う幼馴染みの椿ちゃん
彼女はある日公正くんを励まそうと彼をヴァイオリンのコンクールに無理やり連れていきます
公生くんはそこで圧倒的で個性的な演奏を奏でる宮園かをりちゃんと出会います
自由で掴みどころの無いかをりちゃん
かをりちゃんは公生くんを次のコンクールの伴奏者として指名
戸惑いながらも再びピアノと向き合う公生くんと彼を強引に引っ張り回すかおりちゃん
二人の様子を複雑な気持ちで傍観するしかない椿ちゃん
こうして三角関係のドラマは進んでいきます
ではさっそく考察していきましょう
この図はエニアグラムを表しています
9つのタイプのキャラクター達、その関係を表す図
とても便利な図で、今回の解説でも多用させてもらいます
登場人物のタイプ分析
公生くんはタイプ5(学者)
【こだわり=「知識・分析・倹約」】
人付き合いは苦手、本を読む(楽譜を眺める)方が落ち着く、天才的なピアノの才能を持つタイプ5
かをりちゃんはタイプ7(熱中する人)
【こだわり=「楽しさ・夢・冒険」】
明るい性格、演奏するのが楽しくてしかたがない、遊ぶの大好き、じっとしてられない猫のようなタイプ7
椿ちゃんはタイプ8(挑戦する人)
【こだわり=「力、戦い・義理人情」】
力を誇示せずにはいられない、大雑把で粗暴、運動神経抜群、ソフトボール部4番打者、打ったボールで教室の窓を何度も割る、ジャイアン型のタイプ8
エニアグラムでは 各タイプにはそれぞれ「憧れ」のタイプがいるとされています
タイプ8(椿ちゃん)➡憧れ:タイプ5(公生くん)➡憧れタイプ7(かをりちゃん)
という関係になります
※矢印方向が各タイプの「憧れ」方向となります
3人の詳しい関係考察は前回記事を観て下さいね♪
主人公・公生くんの成長
公生くんはタイプ5、勉強するのはお手の物、幼い頃からピアニストの母親による英才教育によりピアノの腕は超一流です
エニアグラムでは各タイプの「成長の方向(順番)」があるとされています
主人公、公生くん(タイプ5)の成長方向は次の通り
主人公、公生くん(タイプ5)の成長の道筋は以下の流れとなります
タイプ5➡ タイプ8➡ タイプ2➡ タイプ4➡ タイプ1➡ タイプ7➡ タイプ5
前回記事:主人公の成長とは この世界の片隅に すずさんの成長を分析する エニアグラム
お話の流れに沿って、公生くんの成長を振り返りましょう
公生くんの成長の第1段階
「タイプ8的な長所を学ぶ」
タイプ8の長所は力強い事
幼い時から母親の鬼気迫るまでの英才教育を受ける公生くん
遊ぶ時間も無く每日7~8時間の猛練習
コンテスト上位入賞する為のテクニックを叩き込まれます
コンテストで一番重要なのは「楽譜に忠実に演奏すること」
公生はどんな難しい曲でも正確無比に演奏する技術を身に着け、コンクールでは不動の1位、圧倒的な力を身に着けます
これが成長の第一段階
公生くんの成長の第2段階
「タイプ2的な長所を学ぶ」
タイプ2の長所は善意、博愛
公生はその正確無比な技術のため、数々のコンクールで優勝します
しかしその演奏は無機質で観客からは「無味無臭」「母親の操り人形」「ヒューマンメトロノーム」と揶揄されます
そんな公生くんはある日のコンサートで母親に向けてありったけの感情を込めた演奏をします
病弱で車椅子に乗ってコンクールを見に来ている母親に喜んでもらう為、元気になってくれるようにと
大喝采の観客
しかし演奏を終えた公生に母親は激怒します
「何よ あの演奏は!!」
「譜面をさらえってあれほど言ってるでしょ!!」
杖で公生を叩きながら母親は続けます
「3小節目も11小節目もミスタッチして」
「感情に溺れているからミスるのよ!!」
お母さんに喜んでもらいたい、お母さんに元気になってもらいたい
その一心でガマンして、ガマンして練習を続けていた幼い公生は母親に向かって言ってはいけない言葉を言ってしまいます
「お前なんか 死んじゃえばいいんだ」
それが母親と交わした最後の言葉・・・
母親の容体は急変、あっけなく息を引き取ってしまいます
その後、公生の耳にはピアノの音が聞こえなくなります
他の音は聞こえるのに
成長の第2段階でつまづいてしまった公生
今回のまとめ
成長の第2段階、善意と博愛 そこでつまづいてしまった公生の時間はここでずっと止まったまま
ここから「四月は君の嘘」のストーリーが始まります
公生の眼の前にヒロイン宮園かをりちゃんが現れ、止まっていた公生の時間は再び動き出します
この後の成長は次回にて
是非、本編を読み終わってから次回以降のブログを読んでいただけると嬉しいです
ネタばらしが実に心苦しい!
エニアグラムの成長方向に従って見事にストーリーは進みます
感動てんこ盛りのお話なのです
今回はここまで
少しでも皆様の作品創りの参考になると嬉しいのですが
今日の記事のご意見お待ちしています
分かりにくかった点、参考になった点などありましたら、ご意見ください
次回は「主人公の成長とは 四月は君の嘘 公生くんの成長を分析する② エニアグラム」をお届けします
お楽しみに
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