©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
こんにちは
みんなと一緒に幸せになりたい
がんべあです
最終回を迎えたケムリクサ
感無量の中、たつき監督のツィッターで続きが発表されたのが嬉しいオマケ
予想外のサービスで、たつき監督には本当にいつも驚かされます
趣味のアニメ12.1話です #ケムリクサ pic.twitter.com/8Qo3DJLFQP
— たつき/irodori@ケムリクサ (@irodori7) April 3, 2019
監督のツイッターでは「12.2話は多分無い」との事ですが、次回作を今から楽しみにしています
この間にケムリクサの魅力をもっと深く考察して楽しみたいと思います
今回は「わかばの成長」考察
最終回では実に頼もしい存在に成長したわかば
第一話の姿からは想像できません
その「成長の過程」をエニアグラムを使って考察してきます
エニアグラムとは「自分本来の性格や思考、行動パターン」を知ることができるツール
個人の特性を「9つのタイプ」に分類して考える分析方法
キャラクターの性格分析・考察にとっても便利なツールなのです♬
わかばの成長
わかばの成長が納得できる理由
それはわかばが「正しい順番」で成長をしているから
タイプ7のこだわりは「楽しさ・夢・冒険」
タイプ7は次の順番で成長していきます
1:勉強する
2:勉強して力を身に付ける
3:身に付けた力を使って周りの人を助ける
4:人助けをする中で「自分とは何か」を見つける
5:「自分とは何か」を見つける事で、ありのままの現実を受け入れる事ができる
タイプ7(スタート)→タイプ5(勉強)→タイプ8(力)→タイプ2(助ける)→タイプ4(自分・個性)→タイプ1(ありのままの現実を受け入れる)→タイプ7(一周して戻ってくる)
ストーリーに沿って具体的に見ていきましょう
ケムリクサのストーリー(わかば視点)
最初のわかば
「周りの何に対しても興味津々、実に落ち着きがなく楽天的、周りから見て頼りなく大丈夫かなぁって感じ」
成長の第一段階
「ケムリクサ」に興味の対象を集中して「勉強」を始める
わかば:「す、すみません。これも始めて見るので興味深くて」
わかば:「こ、これ持って帰ってもいいですかね・・・?」
りん:「好きにしろ」
(一話より)
「勉強すること」
何でもかんでも手を広げるのではなく「1つの事を集中して学ぶ」
それがタイプ7のキャラクター成長の第一段階です
成長の第二段階
「勉強」した成果を「力」として身に付ける
わかば:「大丈夫です大丈夫です!なんとなく分かったので練習しておきますから!」
りく:「そういう奴ほど本番やろうとしねぇから。おら構えろ」
わかば:「それ当たって大丈夫なんですか…?」
りく:「当たって平気なもん撃ってどうすんだよ。ほら構えねぇと死ぬぞ」
(6話より)
「実力」をつける事
「勉強」した成果を実際に使える「力」として身に付ける
それがタイプ7のキャラクター成長の第二段階です
成長の第三段階
身に付けた「力」を使って他人を「助ける」
わかば:「これ・・・」「青色・・・青色の操作・・・」
わかば「みなさん!ここ通れそうです!こっちに!」
りな:「ななな?」
りん:「なんだこれは!?お前・・・!」
わかば:「なんか通れそうです!とりあえず中に!」
(7話より)
襲いかかるムシ、行く手を遮る青い壁は頑丈で壊せない
絶体絶命の中、わかばはケムリクサの操作能力を駆使し、壁に穴を開く事に成功
仲間を助ける事ができます
他人を「助ける」
身に付けた「力」を使い他人を「助ける」
それがタイプ7のキャラクター成長の第三段階です
成長の第四段階
他人を「助ける」事を通じ「自分の個性」を見つける
りょく:「 ミドリの枝使えばいけると思うけどね・・・」
りょう:「えーりっちゃんが大事にしてるんでしょー?可哀想だわなぁそれは」
りょく:「アンタが聞いたんじゃん!私もそれは知ってるじゃん・・・」
りょう:「まぁでも実際それだわなぁ」
わかば:「りつさんはきっと聞いた上で判断したいと思います。ミドリさんもですけど。多分それ以上に・・・」
わかば:「僕が聞いてみます」
(9話より)
今までずっと「周りに流されて」きたわかば
しかし成長したわかばは「自分の判断(個性)」を持つ事ができるようになります
そしてこの先の行動に対して「自分の判断」を仲間たちに提案します
「状況に流されるがまま」の「助け」ではなく「自分ならではの判断(個性)」を持った「助け」を身に付ける
それがタイプ7のキャラクター成長の第四段階です
成長の最終段階
「個性」を身に着けた事により、あるがままの「現実」を受け入れる事ができる
最終回、絶望的な状況の中、わかばはりんを助けるために壁を作ります
どんな状況でも「あるがままの現実を受け入れて自分を見失わない」事
そして「今出来ること、最善を尽くす」
「現実を受け入れる」それは自分の「個性」がはっきりと分かって始めて可能な事
タイプ7のキャラクター成長の最終段階です
どうでしょうか?
わかばはエニアグラムでの「成長の順番」に従って一歩ずつ成長しています
最初はあんなに頼りなかったわかばが最終回、苦しい現実の中で奮闘できたのはその「成長」のおかげだと思うのです
おまけ
わかばの成長の順番
タイプ7(スタート)→タイプ5(勉強)→タイプ8(力)→タイプ2(助ける)→タイプ4(自分・個性)→タイプ1(ありのままの現実を受け入れる)→タイプ7(一周して戻ってくる)
私は最初(4話くらいかな)、「わかばと姉妹達の関係を描く物語」は下記の様な展開になると思っていました
最初:わかば(タイプ7)
「第一段階の成長」でりょく(タイプ5)からケムリクサに対する知恵を教えてもらい
「第二段階の成長」でりょう(タイプ8)から力の使い方を学び
「第三段階の成長」でりな(タイプ2)から仲間を助ける精神を学び
「第四段階の成長」でりく(タイプ4)から自分ならではの個性を学び
「最終段階の成長」でりん(タイプ1)からありのままの現実を受け入れる心を学ぶ
この方法は「メイドインアビス」や「四月は君の嘘」など様々なお話で使われているテクニック
【過去記事】
しかし、ケムリクサの物語が進むにつれ、実際には複雑な流れで戸惑いました
今思うと、私が上で述べたパターンでは「当たり前」すぎてたつき監督には物足りなかったのでしょう
「知恵を直接りょくから学ぶ」のはあまりに安直なので、「知恵の葉」と「りょくの日記」を通して学ぶなど、わかばの成長にもヒネリがあります
それでも基本はエニアグラムの成長の順番に沿って物語は作られています
こうした基本がしっかりとしているからこそ、様々な仕掛けが活きてくるのだと思います
今回はここまで
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
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【ケムリクサ過去記事はこちらから♬】
【エニアグラムって何?と言う方はこちらの記事をどうぞ】