©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
こんにちは
みんなと一緒に幸せになりたい
がんべあです
ケムリクサ観終わりました
正に感無量・・・・
「ケムリクサ」は最初から最後までワクワクしっぱなしの作品でした
製作者と視聴者が共に盛り上がっていく感覚がとても素晴らしくて、毎週放送を見終わった後にみんなの感想や考察を読むのが楽しみでしかたありませんでした
謎がいっぱいのケムリクサ
作品は見終わりましたが、まだ楽しい考察が待っています
今回は「さいしょのひと:りりちゃん」をエニアグラムで考察します
エニアグラムとは「自分本来の性格や思考、行動パターン」を知ることができるツール
個人の特性を「9つのタイプ」に分類して考える分析方法
キャラクターの性格分析・考察にとっても便利なツールなのです♬
※ネタばれ注意! 最終回を観てから読んでくださいね
ケムリクサに登場するキャラクター達の性格
ケムリクサに登場するキャラクターは全部で8人
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※「図に示されている線」で結ばれたタイプ同士は強い関係の傾向があり、キャラクター分析に重宝します
詳しい性格分析は過去記事を御覧ください
円の右下「タイプ3(達成者)」の所が空欄(?)になっているのがめっさ気になりますね
今回はその謎に迫ってみたいと思います
この謎はさいしょのひと、りりちゃんに大きな関係を持っているのです
【りりの性格】
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タイプ6(堅実家)
こだわり=「ルール・堅実・責任感」
安心できる指導者の元では絶対服従し尽くすタイプ
しかし自分が認めない指導者に対しては牙を向いてその座から引きずり落とし、正しい指導者に入れ替えようとする
アニメ等では小国を守る健気で勇ましい「お姫様」に多く見られます
「シータ / リュシータ・トエル・ウル・ ラピュタ」( 天空の城ラピュタ)
「ナウシカ」(風の谷のナウシカ)
「アルティシア・ソム・ダイクン」(機動戦士ガンダム)
「ミネバ・ラオ・ザビ」( 機動戦士Ζガンダム)
「シーラ・ラパーナ」(聖戦士ダンバイン)
「リンダ・アルディア・ジェイナ」(グイン・サーガ)
「アン王女 / アーニャ・スミス」(ローマの休日)
「かぐや姫」(かぐや姫の物語)
「オルトフィーネ・フリーレリカ・フォン・エイルシュタット」(終末のイゼッタ)
「 クーデリア・藍那・バーンスタイン」(鉄血のオルフェンズ)など
「頭」で考え行動するタイプ
りりはわかばを気に入り、二人で過ごす世界を気に入っています
しかし一方、わかばは仕事が忙しく、りんの元にいる時間がなかなか取れません
働き過ぎで亡くなった両親を思い起こすこの世界を憎んでもいます
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「世界に対して相反する2つの気持ち」
それが物語の発端となります
「成長方向」と「後退方向」
エニアグラムでは人の進む道は「成長方向」と「後退方向(俗に言う闇落ち)」があるとされています
りりちゃんはタイプ6(堅実家)
★「成長方向」はタイプ9(調停者)
タイプ9的な成長特徴は「平和・安らぎ・マイペース」
★「闇落ち方向」はタイプ3(達成者)
タイプ3的な後退特徴は「名誉・目標の達成・ステイタス」
りりは最初「闇落ち」ルートを選択してしまいます
タイプ6の闇落ち方向は「感情的になり、なりふり構わず目標を達成しようとする事」
目標の達成の為には手段を選びません
「どんな手段を使っても目標にたどり着く」
それがタイプ3的な闇落ち方向となります
りりは無意識的にとは言え、世界を破滅させる事で目標(わかばにこちらを振り向いてほしい)を達成しようとして「アカ」を作り出してしまいます
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取り返しのつかない事をしてしまった事に気付いたりりは自分をリセットして正しい方向(成長方向)へ進む道を選び直します
りりの再スタート
りりは自分を6人の分身に分けてわかばを助けに行きます
各キャラはりりの色々な部分を象徴していますが、今回注目するのは3人の中のお姉さんりつ
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りつはりりの「成長方向」を表したキャラクターとなります
りつの性格はタイプ9
(こだわり:「平和・安らぎ・マイペース」)
周りから「見捨てられないか」といつもビクビクしているタイプ6のキャラクターは、タイプ9の何事にも動じない落ち着きから学ぶ事が成長への第一歩となります
タイプ9の良さを身に着けたりりはミドリを操り、仲間とともに自分の犯した間違いアカを退治する事になるのです
その関係をエニアグアムで表すとこうなります
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アカとそれを操る存在
「 アカ」はりりが闇落ちしたタイプ3的象徴
タイプ3のこだわりは「名誉・目標の達成・ステイタス」
「手段を選ばず目的を遂行するもの」
「ミドリ」はりりが成長したタイプ9的象徴
「平和とおちつきによって仲間を守るもの」
「シロ」はそのどちらでもないありのままのりりを象徴しているのでしょう
タイプ3のキャラクターがいない理由
最初の疑問、なぜタイプ3のキャラクターが物語に登場しないのか?
「それはたつき監督が”優しい人が登場する作品”を造っているから」
タイプ3のキャラクター、それはアカを操る存在「りりの暗黒面」を表すキャラクターとなります
自らの中に潜む「正しい面」と「暗黒面」が闘う作品
それはそれで燃える展開なのですが、たつき監督が目指している作品は人の暗黒面はあえて描かない優しい世界
その為、「アカを操るキャラクター」は意識して出さずにアカと言う象徴だけを登場させたのでしょう
今回はここまで
それにしてもケムリクサは考察すればするほど味が出てくる良い作品です
アニメは終わってしまいましたが、まだまだいっぱい楽しめそうですね♬
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
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