がんべあの「ぶれない」キャラクター&ストーリーの作り方

創作活動の強い味方「エニアグラム」と「13フェイズ」

キャラクターの作り方 アニメ「リトルウィッチアカデミア」「アッコが成長できた理由」と「シャリオの成長が止まった訳」をエニアグラム分析する【後編】

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こんにちは

みんなと一緒に幸せになりたい

がんべあです

 

リトルウィッチアカデミアが面白くて面白くてたまりません!

分析をしようとアニメを観返していると、そのまま魅入ってしまう事がしばしば

こんな素晴しい作品と出会えて、ホント私は幸せモノですよ

 

さて、今回は「リトルウィッチアカデミアTVシリーズ)」の「主人公アッコが成長できた理由」と「シャリオの成長が止まった訳」をエニアグラムを使っての分析、【後編】になります

 

「シャリオの成長は何故途中で止まってしまったのでしょうか?」

 

その原因・理由を分析します

 

前編がまだの方はこちらからどうぞ

 

gunber.hatenablog.com

 

 

成長を妨げるモノ

 

シャリオの成長が止まった理由

 

それは、成長の順番を「逆方向」に進んでしまったから

 

エニアグラムによると「人の成長」には「順番」があるとされています

 

シャリオの性格はエニアグラムではタイプ7(楽天家)

タイプ7は次の順番で成長していきます

 

1:勉強する

2:勉強してを身に付ける

3:身に付けた力を使って周りの人を助ける

4:人助けをする中で「自分とは何か(個性)」を見つける

5:「自分とは何か」を見つける事で、ありのままの現実を受け入れる事ができる

 

これがエニアグラムにおけるシャリオ成長ルート

 

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タイプ7(スタート)→タイプ5(勉強)→タイプ8(力)→タイプ2(助ける)→タイプ4(自分らしさ・個性)→タイプ1(ありのままの現実を受け入れる)→タイプ7(一周して戻ってくる)

 

シャリオも途中までは順調に成長していました

成長の第一段階

「魔法」に興味の対象を集中して「勉強」を始める

 

『クロワと共に魔法学校で勉強する』

 

シャリオ:「幼い頃から私の夢は…

皆を笑顔にする魔女になることだった

でも肝心の魔法は失敗の繰り返し…

・・・。」

 

クロワ:「信じなきゃ。信じる心は魔法なんだから」

 

成長の第二段階

「勉強」した成果を「力」として身に付ける

 

シャリオ:「私はウッドワード先生の導きを受け、七つの言の葉を探していった

 

六つの言の葉まではなんとか蘇らせることができた

けれど、最後の言の葉はなかなか現れなかった」

 

(第23話「Yesterday」より) 

 

成長の第三段階

身に付けた「力」を使って他人を「助ける」

 

身に付けた魔法を使い、魔法ショーを行う事でみんなの心に夢を与えます

 

アッコ:「私アッコ!6歳の時にシャイニーシャリオの魔法ショーを見てから、魔女になるのが夢だった!」

(第1話「新たなるはじまり」より)

 

ダイアナ:「初めて見たシャリオの魔法

 

胸が震え、喜びが溢れた

魔法というものを心から愛しいと思った

 

シャリオが与えてくれた感動…それこそが私を支えてくれた一番の思い」

 (第23話「Yesterday」より) 

 

ここまではシャリオは順調に成長してきました

しかし次の第四段階に進む段階で、シャリオは成長ルートを逆方向に進んでしまう事になります

 

逆方向の「成長ルート」

 

 第三段階まで成長してきたシャリオの次の成長

それは「個性・自分らしさ」を見つけるミッション

 

成長の第四段階

他人を「助ける」事を通じ「自分の個性」を見つける

 

「他人のものまね」ではなく「自分ならでは個性」を発見し身に付ける

それがタイプ7のキャラクター成長の第四段階

 

しかしシャリオはこの段階の成長でつまずきます

  

 

シャリオは次の成長として「個性・自分らしさ」を見つけ伸ばしていく道を進む事ができませんでした

 

そして成長とは逆方向のより強い「力」を求める道を進んでしまうのです

 

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シャリオ:「私はウッドワード先生の導きを受け、七つの言の葉を探していった

 

六つの言の葉まではなんとか蘇らせることができた

けれど、最後の言の葉はなかなか現れなかった

 

もっともっと皆を笑顔にしたい

そうしたらきっと、七つ目を蘇らせることが出来るはず!」

 

プロデューサー:「素晴らしい魔法だね

これはもっと大勢の人に見せたいと思わないかい?」

 

 シャリオ:「もっともーっとたくさんの人を笑顔に!

私は、世界を周った

でも、誰かがいつからか言い出した…」

 

プロデューサー:「もっとエキサイティングな魔法を編み出すんだ!」

 

シャリオ:「まだ誰も見たことがない魔法を使って、皆の期待にこたえたいの」

 

クロワ:「私が今研究中の魔法を使ってみるのはどうかな?まだ、実験段階なんだけど」

 

シャリオ:「どんな魔法!?」

 

 シャリオは更なる「力」を追い求め、そして徐々に自分を見失っていきます

 

「人を助けたい(喜ばせたい)」と言う基礎の上に立つ「力」は不安定なもの

なぜならそれは「人を喜ばす」為には手段を選ばない「力」となるから

 

手段を選ばない「力」

それは「学び」によって得た自分自身の本当の「力」では無く借り物の「力」

借り物の「力」は自分のものでは無いのでコントロールする事ができません

その「力」が強大であればあるほど、「力」に振り回され自分を見失っていく事になるのです

 

成長の順番がとっても大切!

 

「学びを身に付け」て➡「力を身に付け」➡「他人を助ける」のが正しい順番のルート

 

「他人を助ける」為に➡「力を身に付ける」のは成長方向の逆ルートとなり、頑張れば頑張るほど不幸になってしまうのです

 

その後のシャリオ

 

その後のシャリオはどうなったのでしょうか?

 

一度は成長の順番に逆行してしまったシャリオ

しかし、アッコのおかげで自分を取り戻す事ができました

その姿が最終回で赤い髪を隠さなくなったアーシュラ先生

 

自分の実力以上に「背伸び」をしていた昔のシャリオ

自分の実力を隠して「卑屈」になっていた青い髪のアーシュラ先生

 

そんな自分ではなく、「ありのままの今の自分」

その姿が赤い髪を隠さなくなったアーシュラ先生だと思います

 

 

 「魔法とは信じる心」

 

 

それは無理して背伸びをせずに、自分を卑下して卑屈にもならない

 

「ありのままの自分を信じる事の大切さ」

 

そんなメッセージをリトルウィッチアカデミアを観て感じる事ができました

 

みなさんはこの作品からどんなメッセージを受け取りましたか?

リトルウィッチアカデミア、本当に素晴しい作品ですよね

 

今回はここまで

 

 

この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います

みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!

 

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