こんにちは
楽しくないと生きていけない
がんべあです
今回は「どろろ」(アニメ版:現在第7話まで放送)のキャラクターをエニアグラムで分析します
「どろろ」のキャラクター構成
【簡単な物語の説明】
舞台は戦国時代、妖怪から自分の身体を取り返す旅をする少年・百鬼丸と、泥棒の子供・どろろとのストーリー
旅を続ける百鬼丸とどろろは歌うことが好きな未央と言う女性に出会います
彼女は廃墟となったお寺で身寄りのない子供たちの面倒をみていました
しかし、密偵と疑われた未央は子供たち共々、侍に斬り殺されてしまうのです
昔、原作をドキドキしながら読みました
内容はすっかり忘れてしまいましたが、あの暗い雰囲気が子供心に印象的でした
アニメとはどのくらい違っていたのでしょうか?
今回は現在放映しているアニメ版、第7話までを観た段階での分析になります
さて、エニアグラムを使って分析してみましょう
【メインキャラクター】
主人公:百鬼丸(ひゃっきまる)
(タイプ1:こだわり=「完璧主義・理想・正義」)
(タイプ7:こだわり=「楽しさ・夢・冒険」)
ヒロイン?:未央(みお)
(タイプ4:こだわり=「個性・ロマン・創造性」)
という三角関係になります
各キャラクターの後ろの「タイプ」はエニアグラムにおける分類になります
より詳しく知りたい方はこちらで確認してください
今回は6話で死んでしまった可愛そうな未央ちゃんの分析を中心に解説していきます
エニアグラムの「成長」と「闇落ち」
エニアグラムでは各タイプには「成長」と「闇落ち」の順路があるとされています
未央ちゃん(タイプ4)の成長の道筋はエニアグラム理論では以下の流れとなります
タイプ4➡ タイプ1➡ タイプ7➡ タイプ5➡ タイプ8➡ タイプ2➡ タイプ4
しかし物語では未央ちゃんは闇落ち方向へ進んでいました
未央ちゃん(タイプ4)の闇落ちの道筋はエニアグラム理論では以下の流れとなります
タイプ4➡ タイプ2➡ タイプ8➡ タイプ5➡ タイプ7➡ タイプ1➡ タイプ4
「闇落ち」の過程をもう少し詳しくみてみましょう
闇落ちの第1段階
タイプ2的な「お節介的な救済」と言う短所を身に着けます
「お節介」とは厳しい言葉になりますが、実力の伴わない救済は、タイプ4のキャラクターを闇落ちへと誘(いざな)う第一歩となります
心の優しい娘なのですよね未央ちゃん、だからこそ辛い!
闇落ちの第2段階
タイプ8的な「なりふり構わず力を手に入れる」と言う短所を身に着けます
未央ちゃんは子供たちを助けるためになりふり構わず「力」を手に入れようとします
エニアグラムでの正常な成長で得られる「力」とは
「楽しさ」と「知識と知恵」の土台の上に成り立つ「力」
その順路を伴わず、「助ける」為に「なりふり構わず得る力」
その力はタイプ4のキャラクターを更に闇落ちへ進む道へと繋がっていきます
闇落ちの第3段階
タイプ5的な「知識を重視し人間性を軽視する」と言う短所を身に着けます
幸い、未央ちゃんはこの段階にはまだ到達していませんでした
しかし、物語を見るとこの段階に半分足を踏み入れていた事が分かります
すでに未央ちゃんの中で、力を手に入れる為には子供達以外の周りの人や自分自身に対する「人間性」は限りなく軽視されていました
物語の中で自分や他人の「人間性」を無視して、更に力を手に入れるためにはどうすべきかと言う知恵を巡らせています
このまま、うまく世渡りをしていったとしたら、いつしか子供たちに対する人間性も失って、次の闇落ち段階へと進んだことでしょう
では、この後、未央ちゃんが百鬼丸とも出会わずに、上手く戦国の世の中で「生きていける力」を手に入れていく事ができたとしたらどうなっていたのでしょうか?
エニアグラム分析ではこの様な未来が予想されます
闇落ちの第4段階
タイプ7的な「責任から逃避し目先の快楽を追い求める」と言う短所を身に着けます
生きていくため、子供たちを守るためになりふり構わず力を手に入れていく未央ちゃん
人間性を無視して、自分の心と他人を騙し、ただ強大な力を手に入れる為に知恵を絞ります
そしてその努力は報われ徐々に地位を築き大きな力を手に入れます
しかし強大な力を手に入れる代償として力そのものに飲み込まれていく未央ちゃん
彼女の中では人間性は無視され、力と知識のみを追い求めるようになっていきます
そしてその力と知識が生み出す快感、享楽的な生き方に溺れていくのです
闇落ちの第5段階(最終段階)
タイプ1的な「何事も、ねばならない、すべきであると考えてしまうこと」と言う短所を身に着けます
タイプ4キャラクターの「闇落ち」最終段階
人間性を無視し、この世の真理である(と思い込んでいる)知識と力を得るために、享楽にふける未央ちゃん
最終段階ではこの生き方を、天が我に与えた使命と受け取り始めます
「どんな事をしてもこの素晴らしい”力”と”知恵”を手に入れ続けるべきである」と言う強迫観念に取り憑かれます
彼女の中ではすでに、その為にたとえ全人類が不幸になり、滅んだとしても一向に構いません
それは私だけが完遂する事ができる御業
人を超えた存在、神から与えられた使命なのですから
こうしてラスボスがまた一人誕生する事になるのです
すこし、考察が走りすぎました、すみません
未央ちゃんは最期に百鬼丸と出会えて幸せだったと思います
無理して人を助けるのではなく、自分の気持ちを尊重(4)して、その上で現実(1)を受け入れる
百鬼丸と出会うことで未央ちゃんはそう言う正常な成長方向へと心の切替えができたのだと思います
沢山のキャラクターが登場する作品を理解する場合、エニアグラム分析はとても有効です
よろしけでば他の記事にも目を通してください
今回はここまで
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しいものになりますように!