機動戦士ガンダム 1話「ガンダム大地に立つ!!」より © 創通・サンライズ
こんにちは
アニメ大好き
みんなと一緒に幸せになりたい
がんべあです
このブログはエニアグラムを使って色々なアニメキャラクター達の「性格」を分析する事で、創作活動や作品を観る時の手助けにしようと言う内容です
今回は「機動戦士ガンダム(1st)」「Z」「ZZ」「逆襲のシャア」の4作品に登場する赤い彗星こと、シャア・アズナブル(タイプ3:達成者)を例にとってタイプ3キャラクターの「成長のレベル」について解説をします
(THE ORIGIN等、上の4作品以外は今回の考察対象外)
※成長のレベルとは「心の健全度」を表しています
シャアの「成長のレベル」は物語を通じて「健全な段階」から「通常の段階」そして「不健全な段階」へとシフトチェンジしています
その様子を見ながら、タイプ3キャラクターの「成長のレベル」について解説していきます
機動戦士ガンダム 1話「ガンダム大地に立つ!!」より © 創通・サンライズ
シャア・アズナブル「成長のレベル」
シャアの性格はタイプ3(達成者)
タイプ3のキャラクターは「成功を追い求め、それによって人から称賛を受けようとする性格」
こだわり=「名誉・目標の達成・ステイタス」
この表に従ってシャアの心の状態を見ていきましょう
「成長のレベル」の段階
物語当初、シャアの「成長のレベル」の重心は健全の段階の中心(レベル2)だと思われます
アニメの序盤、シャアの精神状態はレベル2を重心として、レベル2~3の間を揺れ動いています
タイプ3の「健全の段階:レベル2」の特徴は
①ほかの人が価値を置くものに合わせる
②そして、さらに価値ある人間になるよう自分自身を適応させる
③自己イメージ:「私は傑出していて、有能で、社会にうまく適応している(無限の可能性)」
「新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ」より
具体的にその様子を見ていきましょう
物語の冒頭では、シャアが戦場で武勲を立てる事で、若くして異例の出世を行い、「赤い彗星のシャア」として敵味方から大きな尊敬を受けている姿が描かれています
デニム(シャアの部下):「ジーン 何をする!」
ジーン(シャアの部下):「シャア少佐だって戦場の戦いで勝って出世したんだ!」
機動戦士ガンダム 1話「ガンダム大地に立つ!!」より © 創通・サンライズ
オペレーター:「一機のザクは通常の三倍のスピードで接近しています!」
機動戦士ガンダム 2話「ガンダム破壊命令」より © 創通・サンライズ
タイプ3の健全な段階
「私は傑出していて、有能で、社会にうまく適応していると感じている状態」
タイプ3の「通常の段階」
絶好調のシャア、しかしその後の物語では健全な段階から、徐々に通常の段階へとシフトダウンしてく姿が描かれていきます
タイプ3の「通常の段階(レベル5)」の特徴
①他人からの肯定的評価を失うことを心配する
②そのため、人を感心させたいと願う
③彼らは、もっとも魅力的なイメージであると思うものを磨くよう努力する
④野心はあるが自信がなく、称賛され、望まれたい
⑤通常、人と親密になれないという問題を抱えている
「新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ」より
タイプ3の「通常の段階」は「野心はあるが自信がなく、称賛され、望まれたい」状態
目覚めの注意信号
人には「健全な段階」からその下の「通常の段階」へとシフトダウンしそうな時に、ある兆候が現れます
その兆候をリソは「目覚めの注意信号」と読んでいます
タイプ3の「目覚めの注意信号」は「地位や関心を得るために、自分を駆り立てはじめる」事
シャアはその才能のおかげで、ガンダム(アムロ)と出会うまでジオン軍の中で順風満帆に出世してきました
しかしガンダム(とアムロ)の力は想像以上、シャアは戦いの中で初めてつまづきを経験します
シャア:「か…火力が違いすぎる」
機動戦士ガンダム 2話「ガンダム破壊命令」より © 創通・サンライズ
ガルマ:「よお、シャア 君らしくないものだな 連邦軍の船一隻に手こずって」
機動戦士ガンダム 6話「ガルマ出撃す」より © 創通・サンライズ
シャアは焦り、ジオン軍と言う組織の中でなりふり構わずに地位や関心を得るために自分を駆り立てていきます
シャア:「ガルマが苦戦して当然さ 我々が二度ならず機密取りに失敗した理由を彼が証明してくれている しかも我々以上の戦力でな」
ドレン:「ああ!」
シャア:「ドズル将軍も決して私の力不足では無かったことを認識することになる」
ドレン:「なるほどぉ…」
機動戦士ガンダム 6話「ガルマ出撃す」より © 創通・サンライズ
純粋な自身の力に頼るでのはなく、姑息な手段を使ってまで「自分の地位や関心」を保とうとするシャア
この状態はタイプ3の「目覚めの注意信号」であり、「健全な段階」から「通常の段階」に落ちる前の警告となります
不健全な段階
物語の最後ではシャアは「不健全な段階」レベル9の段階までシフトダウンします
シャアはTVシリーズの後に作られた映画「逆襲のシャア」では「根元的な恐れ」に飲み込まれレベル9の段階まで心が閉ざされています
「根元的恐れ」とは各タイプが「無意識に受けた子供時代のメッセージ」から生まれた恐れの事で、タイプによって異なる形を示します
タイプ3の根元的恐れは
『自分に価値がないこと、本来価値をもっていないこと』
詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい
映画の中のシャアは自分を認めてくれない地球の人々に対して「隕石落とし」の作戦を計画、実行します
アムロ:「なんでこんなものを地球に落とす! これでは地球が寒くなって人が住めなくなる 核の冬が来るぞ」
シャア:「地球に住むものは自分たちの事しか考えていない だから抹殺すると宣言した」
この状態はタイプ3の不健全な段階(レベル9)
不健全の行き着く先、レベル9にまで落ちたタイプ3は称賛を得ることを諦め、自分を認めてくれなかった全ての人を抹殺しようとします
最後に
今回はタイプ3のキャラクターの「成長のレベル」についてシャアを例にとって解説しました
この様子を見ていると、人は「健全な段階」にいるからと言って安心できない事がよく分かります
「健全な段階」を維持するためには常に「この状態を維持しよう」とする強い意志が必要なのです
「成長のレベル」は各タイプによって異なる形で行動に現れます
他のタイプについても、今後のブログで少しずつ紹介していく事で、 みなさんと一緒に私自身の学びを進めたいと思います
今回はここまで
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
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