機動戦士ガンダム 水星の魔女 第1話より © 創通・サンライズ・MBS
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今回の考察は巷で似ていると噂のミオリネ レンブラン（機動戦士ガンダム 水星の魔女）と井ノ上 たきな（リコリス・リコイル）を取り上げます。
両者ともいわゆるツンデレキャラクター。ツンとデレのギャップの可愛らしさは破壊的。
その為もあってでしょうか、一見同じ性格に見えてしまいます。
しかし2人はタイプ6（堅実家）とタイプ1（完璧主義者）と異なる性格。
今回はその見分け方について考察していきます。
【ミオリネ レンブラン】（タイプ6：堅実家）
【井ノ上 たきな】（タイプ1：完璧主義者）
リコリス・リコイル 第1話より ©Spider Lily／アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
リコリス・リコイル 第4話より ©Spider Lily／アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
ミオリネとたきなの共通点
ミオリネ（6ｗ5）とたきな（1ｗ2）の性格は表と裏の関係。人は困難に出会った時に裏の性格となって事態に対処しようとする事があります。
アニメではミオリネ（6ｗ5）は裏の性格（1ｗ2）が強く出ており、その事でたきな（1ｗ2）と似ている印象を受けます。
6ｗ5（守る人）と1ｗ2（擁護者）の共通点。それはどちらも社会的に必要なものを守るために正しさを武器にする事。
ミオリネとたきなのの相違点
ミオリネは裏の性格（1ｗ2）が強く出ていますが、基本はタイプ6（6ｗ5）。アニメをよく見ると素の性格が結構顔を出しています。
ミオリネとたきな、2人の違いを見てみましょう。
タイプ6とタイプ1の特徴をそれぞれ並べてみました。
タイプ6キャラクターの特徴（ミオリネ）
【ミオリネ レンブラン】（タイプ6：堅実家）
【こだわり】「ルール・堅実・責任感」
肯定的な呼び方「絆の人タイプ」
否定的な呼び方「心配性の人タイプ」
・心配性で、不安に飲み込まれやすい
・実力を認める人にはいたって従順だが、実力の伴わない上司や体制には反抗的
・友情や絆を求めて積極的に行動する
・考え過ぎで右往左往する
・誠実
・状況に合わせて、自分自身の生き方を変えられる
・孤独が怖くて頼りになる人を探す
・勤勉で礼儀正しい
・人とは付き合い上手だが、自分との付き合い方は下手
・我慢強さが足りず、コントロール不足
タイプ1キャラクターの特徴（たきな）
【井ノ上 たきな】（タイプ1：完璧主義者）
【こだわり】「完璧主義・理想・正義」
肯定的な呼び方「公正な人タイプ」
否定的な呼び方「堅苦しいタイプ」
・リラックス下手、怠け方が分からない
・神経質で几帳面
・公正・公平であろうとする
・約束や時間は守る
・シャイで人見知り
・自分の感情を素直に出せない
・気が小さくて臆病
・堅実で現実的
・人にも自分にも厳しい
・柔軟な考え方は苦手
ミオリネもたきなも上の特徴がよく出ています。
上の特徴を逆にして2人の行動を検証してみると多くの矛盾点が見えてきます。
【ミオリネの場合】
ミオリネがタイプ1だとしたら赤字の所がミオリネの言動と合っていません。
タイプ1キャラクターの特徴
・リラックス下手、怠け方が分からない（X）
➡ミオリネ（タイプ6）はリラックス上手。
自分の持つ不安に気が付いており、その解消の為トマト栽培を行う等の時間と場所をしっかり確保しています。
スレッタ：「それ 何ですか？」
一方のたきな（タイプ1）はリラックス下手。
自分の持つ不安に気が付いていません。その為リラックスする必要そのものを感じていません。
千束：「ちゃうわぁ パンツ買いに行くの あ 制服着てくんなよ 私服ね 私服」
たきな：「指定の私服はありますか？」
ミカ：「うーん…」
リコリス・リコイル 第4話より ©Spider Lily／アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
・神経質で几帳面
・公正・公平であろうとする（X）
➡ミオリネは神経質な所はありますが几帳面ではありません。そしてあまり公正・公平にはこだわりません。公正さより自分自身の考えを重視する性格。
ミオリネ：「パイロットに会うくらいいいでしょ 同級生なのよ」
・約束や時間は守る
・シャイで人見知り
・自分の感情を素直に出せない
・気が小さくて臆病
・堅実で現実的
・人にも自分にも厳しい（X）
➡ミオリネ（タイプ6）は（認めていない）他人には厳しいですが、自分に対してはとても甘いです。
一方のたきな（タイプ1）は常に周りにも自分にも厳粛さを求めています。
ミオリネ：「あんたには関係ないって言ったでしょ」
スレッタ：「だったら自分のモビルスーツを使ってください」：
ミオリネ：「ケチっ たかがモビルスーツじゃない」
・柔軟な考え方は苦手 （X）
➡ミオリネ（タイプ6）は周りの変化に対して瞬間的に柔軟な対応をする事が得意。
一方のたきな（タイプ1）は周りの変化に対して順応するのに人一倍時間がかかります。
スレッタ：「で、で、でも 私 女 ですけど…」
ミオリネ：「水星ってお堅いのね こっちじゃ全然ありよ」
逆にして検証すると2人の違いがとてもしっくりきます。ではたきなの方も見てみましょう。
【たきなの場合】
たきながタイプ6だとしたら赤字の所がたきなの言動と合わないように感じます。
タイプ6キャラクターの特徴
・心配性で、不安に飲み込まれやすい
・実力を認める人にはいたって従順だが、実力の伴わない上司や体制には反抗的（X）
➡たきな（タイプ1）はたとえ「実力を認める上司や体制」であっても自分の「理念」に合わない指令には従いません。
※たきなは命令無視の後も本部に戻りたいと思っており、組織自体には忠誠を持っています。
一方のミオリネ（タイプ6）も父に反抗しており、これが2人が似ていると感じる共通点の一つ。
しかしミオリネの場合は父の元に戻りたくないと考えていて「実力の伴わない上司や体制には反抗的」なケースとなります。
たきな：「転属ですか？」
楠木司令：「指令を無視して作戦を台無しにした責任は重い」
・友情や絆を求めて積極的に行動する（X）
➡たきな（タイプ1）は積極的に他人と深く関わり合う必要を感じていません。
一方のミオリネは裏の性格（タイプ1）が強く出ているのでツンツンしていますが、本音（タイプ6）の所では人が恋しくてたまらない性格です。
千束：「特急だよ 駅弁食べようよぉ～ ちょっと食べる？」
たきな：「結構です」
リコリス・リコイル 第2話より ©Spider Lily／アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
・考え過ぎで右往左往する（X）
➡たきな（タイプ1）は「正義感」と言う本能で動いています。正義を遂行すると言う大義名分によって思考が止まっており逆に考え無さ過ぎな性格と言えます。
一方のミオリネ（タイプ6）は自分の行動理念が無い為、考え過ぎて何をしてよいのかを見失っています。
千束：「やばい粉だと思った あは 思ったでしょ～」
たきな：「ええ」
千束：「やったー」
たきな：「撃ち殺す所でしたよ」
リコリス・リコイル 第1話より ©Spider Lily／アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
・誠実
・状況に合わせて、自分自身の生き方を変えられる（X）
➡たきな（タイプ1）は「自分の生き方を変える」のは大の苦手。環境が変わってもそれに応じて自分の生き方を変えようとはしません。
たきな：「あなたから学べとの命令です 千束さん 転属は本意ではありませんが 東京で一番のリコリスから学べる機会が得られて光栄です この現場で自分を高めて本部への復帰を果たしたいと思っています」
リコリス・リコイル 第1話より ©Spider Lily／アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
・孤独が怖くて頼りになる人を探す（X）
➡たきな（タイプ1）は何でも全て一人でやろうとする性格、あまり他人を頼ろうとは考えません。
千束：「ふーん 活躍で評価を上げて早くDAに戻りたいねぇ」
リコリス・リコイル 第1話より ©Spider Lily／アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
・勤勉で礼儀正しい
・人とは付き合い上手だが、自分との付き合い方は下手（X）
➡たきなはこの逆。自分の理念とは上手く付き合えますが、その理念を周りの人とすり合わせる事を苦手としています。
たきな：「私たちリコリスは国を守る公的機密組織のエージェントですよ」
千束：「おおー そう言うと映画みたいでなんかカッコいい～」
リコリス・リコイル 第1話より ©Spider Lily／アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
・我慢強さが足りず、コントロール不足（X）
➡たきな（タイプ1）は自分の理念に反する事には耐えられません。そういう意味では「我慢強さが足りない」のかもしれません。
しかし理念を貫き通す為には苦痛を忘れ自分を滅する我慢強さがあります。
こうして並べてみると2人の性格の違いが分かりやすいです。まとめるとこんな感じでしょうか。
ミオリネ（タイプ6）
「不安・恐怖から来る怒り」を持ち
「反応的で順応性が高い」性格。
たきな（タイプ1）
「正義感から来る怒り」を持ち
「生真面目で硬直的」な性格。
おまけ
「ソニー[TK式]エニアグラムリーダー研修（武田耕一著）」で書かれている見分け方。
この本の中で「似たタイプの見分け方」が書かれていますでので、おまけとしてこちらの見分け方を紹介します。
タイプ6とタイプ1の見分け方
⑥新しい考えやアイデアの提案は慎重に行い、集団のなかで自分にとって安心できるものとなるかどうかで判断する。
①自分なりに正しいと思う意見をもっていて、人がそれに従うことを期待する。自分の信念にもとづいた言動一致は大切だ。
自分にとっての「安心できる居場所」を探すミオリネと自分の「信念」にもとづいた行動をするたきな。
2人の行動原理となる性格の違いがこの本の中でよく表現されていています。
「エニアグラムにおける性格の見分け方」はお気に入りの一冊。ソニーのリーダー育成研修で実際に使われたものなので、書かれている内容がとても具体的で参考になります。
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
今日はここまで。
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まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
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