サクガン 第12話より ©「サクガン」製作委員会/SAKUGAN Project
こんにちは
アニメ大好き
みんなと一緒に幸せを見つけていきたい
がんべあです。
まず最初にお詫びいたします。
以前書いたサクガンの記事「メメンプーとメローロの考察」ですが、完全に分析が間違っていました。申し訳ありません。
【その記事はこちら】
以前の記事では「主人公」メメンプーに対する「裏の主人公」はメローロと分析しています。
しかし第1シーズン最終回を見て、メメンプーに対する裏の主人公は「シビト」と呼ばれる謎の武装集団のリーダー「ボス」だった事がようやく解りました。
「分析を間違えた理由」はサクガンを全12話だと思い込んでいた為。1クール(12話)でお話を終わらせるためには「裏の主人公」は物語前半で登場しなくてはいけません。調度良いタイミングで登場したメローロをてっきり裏の主人公だと思い込んでしまいました。
まさか最終回(12話)でようやく「裏の主人公が主人公の前に登場する」展開とは夢にも思いませんでした。それもそのはず、物語はまだまだ続くのですね。
メローロはおそらくタイプ7(楽天家)。タイプ7(メローロ)はタイプ5(メメンプー)の憧れ方向。アニメをよく見返してみると「メメンプーがメローロの事を憧れの目で見ている様子」が多く描かれています。
メメンプー:「サンキュー メローロ メローロは頼りになるなぁ」
サクガン 第10話より ©「サクガン」製作委員会/SAKUGAN Project
メメンプー:「へー メローロが父親なら良かったのに」
サクガン 第10話より ©「サクガン」製作委員会/SAKUGAN Project
メローロはアニメの中ではタイプ1方向(生真面目な性格)に退行(闇落ち方向)している状態な事と、物語に登場するタイミングからすっかりタイプ1かと勘違いしていました。
裏の主人公(主人公を否定するアンチテーゼ)にしてはメメンプーと仲が良すぎるなとずっと引っかかってはいたのですが…面目ありません。
「エニアグラムの裏表」についての考察
さて、気を取り直して、アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクター(や裏表の関係のキャラクター)を「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。今回の考察はサクガンに登場する「メメンプー」と「ボス」。2人の性格は表と裏の関係となっています。
サクガンのストーリー
岩盤に隔てられた「コロニー」では人類が暮らす遠い未来。その外には「ラビリンス」と呼ばれる危険な未開地帯があり、そこを開拓しようとする者たちは「マーカー」と呼ばれていた。マーカーを目指す少女・メメンプーと、その父で元マーカーのガガンバーはラビリンスに挑もうとしていた。(ウィキペディアより)
【メメンプー】(主人公)(5w6:守るもの)
サクガン 第1話より ©「サクガン」製作委員会/SAKUGAN Project
【ボス】(裏の主人公)(1w9:理想主義者)
サクガン 第12話より ©「サクガン」製作委員会/SAKUGAN Project
「主人公」と「裏の主人公」の性格はエニアグラムの「裏と表」の関係。今回はメメンプーとボスの関係と、二人の今後のストーリー展開について分析していきます。
裏の主人公とは
裏の主人公の役割は「主人公を否定する存在」である事。主人公(テーゼ)に対するアンチテーゼが裏の主人公となります。
ボス:「お前は他の虹の子とは毛色が違うようだな」
メメンプー:「だからその虹の子とは何なのだ?」
ボス:「存在してはならない子供」
サクガン 第12話より ©「サクガン」製作委員会/SAKUGAN Project
ボスはメメンプーの事を「虹の子」と呼び「世界にとって存在していてはならない者」と言い放ちます。
裏の主人公は主人公をただ否定するだけではありません。ボスは理想を持っています。
ボス:「ただのマーカー等に虹の子の運命を担う事はできぬ 崇高な使命も志も持たないあの男に お前の魂は救済できない」
サクガン 第12話より ©「サクガン」製作委員会/SAKUGAN Project
「主人公の行動理由(テーゼ)」と「裏の主人公の行動理由(アンチテーゼ)」は正反対、相反する考えがぶつかり合いながら物語が進む、それが物語に裏の主人公が登場する理由なのです。詳しく見ていきましょう。
【裏の主人公を詳しく知りたい方はこちらの記事で】
主人公と裏の主人公の関係
主人公のメメンプーの性格はタイプ5w6。
5w6(問題解決者)は独立心が強く、集めた知識を分析して活用する事が得意(タイプ5)、それに加えて協調性を保つために他人の問題を解決したい(タイプ6)性格。
一方の裏の主人公、ボスの性格はタイプ1w9。
二人は正反対の性格で得意・苦手も逆転しています。
メメンプー(5w6:問題解決者)は目の前の問題を見出し解決するのは得意ですが、本当に自分が望む(具体的な)理想的な状態は分かっていません。
ロマンを追い求めるメメンプーは理想を「具体的な言葉」で表すのは苦手です。
メメンプー:「夢で見るたび どんどん確信が強まる 私には分かるんだ その景色は確かに存在する なあ どうしようもなく ドキドキするんだ この気持ち止められない あの景色を確かめる為 私はマーカーになるんだぁ!」
サクガン 第1話より ©「サクガン」製作委員会/SAKUGAN Project
ボスはその逆で理想を「具体的に語る」事が得意。
ボス:「虹の子 この血の因子を持つ遺伝子から作られた子供たち 理に反した世界を生長らせる為の仕組み 歪なる鬼児であるお前たちを抹消する為に我々死人は生まれた 虹の子の存在がアンダーワールドを終焉へと導く この世界の混乱を招き最悪の火種を生む 周囲の人間を傷つける罪深き子供 皆の笑顔も希望も夢をも奪う 全てはその呪われた血の宿命 虹の子はこの世界に存在してはならない お前はいらない子なのだ」
サクガン 第12話より ©「サクガン」製作委員会/SAKUGAN Project
ボス(1w9:理想主義者)は理想を語る事は得意ですが、その一方で理想を実現する上で「何が(具体的な)問題かを見つけ出し解決する」のはとても苦手です。
ボスは自らの理想を実現する為に「シビト」と呼ばれる組織を作っています。しかし「理想」は高いものの、それを「実現する具体的な方法」を考える事は実に苦手、稚拙な行動を続けている様子がアニメの中で描かれています。
メローロ:「そんな人の中には 更に歪んだ思想を抱き 危険な行動を起こした者も それがシビトです シビトは反体制 反管制局のテロリスト集団 彼らは民衆解放の名の下 電気を奪い コロニーを機能不全に陥いらせています」
サクガン 第10話より ©「サクガン」製作委員会/SAKUGAN Project
メメンプーが苦手な「理想の状態」を具体的に言語化する事はボスの得意分野。一方ボスの苦手な「理想の実現する際の具体的な問題点を見つけ出し解決する」のはメメンプーの得意とする所となります。
主人公と裏の主人公のお話のガイドライン
メメンプー(主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
5w6:「現実世界(理論で理解できる小さな世界)」にいた主人公が「理想の世界(理論だけでは理解できない大きな世界)」とは何かを探し求める。
ガガンバー(タイプ8:メメンプーの成長方向):「お前が行くってんなら世界の果てだろうが 見たくねぇ現実だろうが何だって付き合うぜ お前の旅を見届けるって決めたからな…でお前はどうしたいんだ?」
サクガン 第12話より ©「サクガン」製作委員会/SAKUGAN Project
【5w6のお話についての詳しい解説はこちら】
ボス(裏の主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
1w9:「理想の世界」にいた主人公が「目の前の世界の現実的な問題」の解決を行う事になる。
【1w9のお話についての詳しい解説はこちら】
「サクガン」のストーリーはメメンプーにとっては「現実から理想」へ歩みだすお話、ボスにとっては「理想から現実」へ進むお話。
メメンプー(テーゼ)とボス(アンチテーゼ)が戦いを通じて分かり合い、共に満足する事ができる新たな道(ジンテーゼ)を見つけていくハッピーエンドのお話になるといいですね。
ガガンバー:「さて 次の目的地はどうする?」
メメンプー:「決まってる 夢で見たあの場所だぁ!」
クガン 第12話より ©「サクガン」製作委員会/SAKUGAN Project
サクガンは基本のストーリーラインがしっかりしていてとてもいい作品だと思います。世界観やキャラクターも実に魅力的な作品。それだけに物語の演出にちょっと物足りなさを感じています。是非、第2シーズンではこのいいお話とキャラクターを最大限に活かした展開を期待しています。
今回はここまで。
前回のメローロの解説は間違えていましたが、こうして間違えを見つける事ができて、とても満足。
「結果」ではなく、考える「過程」をみんなと一緒に楽しんでいきたいなと思っています。
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【参考資料】
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。