葬送のフリーレン 第4話より © 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
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がんべあです。
アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクター(や裏表の関係のキャラクター)を「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。
今回の考察は「葬送のフリーレン」に登場するフリーレンとフランメ。2人は物語の「表と裏の主人公」の関係となっています。
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「葬送のフリーレン」PV
主人公:フリーレン(6w5)
【フリーレン】(タイプ6w5:主人公)
タイプ6w5(守る人)は自分の事より周りの共同体の事を気にする心配性(タイプ6)、それに加えて独立心が強く、集めた知識を分析して活用する事が得意(タイプ5)な性格。
6w7より集中力に優れているが、関心事は狭まる。往々にして、不利な立場にある人やグループの代弁をしたり擁護をする。
葬送のフリーレン 第1話より © 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
フリーレンは「自分の住む村」を守って生きていました。 ある日フリーレンに事件が降りかかります。
フリーレンが守り暮らしていた村は魔物によって滅ぼされてしまうのです。
フリーレン:「守れなかった 私が一番強かったのに」
葬送のフリーレン 第10話より © 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
裏の主人公:フランメ(1w2)
そんなフリーレンの前に現れたのは裏の主人公フランメ。
【フランメ】(タイプ1w2:裏の主人公)
1w2は基本的に真面目で理想を求める(タイプ1)完璧主義者、それに加えて理想を示す為の方法として人々を救おうとする(タイプ2)性格。
1w9より現実にかかわりをもつことを好む。気性が激しく、行動的。
葬送のフリーレン 第10話より © 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
フランメはフリーレンとは正反対の性格。
「主人公」のフリーレンが「魔法への誇り」に拘り自分自身がやるべき事(村を守る)ができなかった状態なのに対して「裏の主人公」のフランメは「魔法への誇り」に惑わされず、自分のやるべき事(魔族への復讐)に対して一直線に打ち込んでいます。
裏の主人公の役割は「主人公を否定する存在」である事。主人公(テーゼ)に対するアンチテーゼが裏の主人公。
フリーレンとフランメは正反対の性格ですが、どちらも社会的に必要なものを守るために正しさを武器にしている似たもの同士でもあります。違いは、守りたいもの。
表6w5(フリーレン):金銭などの物質を「守り」、その物質の安全性を確保する。
裏1w2(フランメ):思想などの概念を「擁護」し、その思想の正当性を主張する。
フランメはフリーレンを否定します。
フランメ:「くだらねぇ とんだバカだな どうして正面から戦いたがるかね 逃げる隠れる不意打ちする いくらでも選択肢はあるだろうが」
葬送のフリーレン 第10話より © 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
「魔族への復讐を誓う」フランメは「大切な存在を守る」ための闘いではなく、復讐と言う形の無いもの(信念)を糧とする冷たく効率的な戦い方をフリーレンに教え込みます。
フランメ:「相手が認識した魔力を欺いて殺す 誇り高き魔法を愚弄した卑怯で最低な闘い方だ」
葬送のフリーレン 第10話より © 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
しかし心の奥底ではそんな自分の生き方に疑問を持ち「勝てない戦いをして愚直に村を守ろうとした」フリーレンの生き方を羨ましく思っています。
フランメ:「フリーレン 一つ頼みがある」
フリーレン:「何?」
フランメ:「私の墓の周りは花畑にしてくれ」
フリーレン:「似合わないね」
フランメ:「そうだな フリーレン 私の一番好きな魔法は綺麗な花畑を出す魔法だ 小さい頃 両親が教えてくれてな 魔法が好きになったきっかけだ」
葬送のフリーレン 第10話より © 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
「信念を糧に闘うフランメ」と「目の前の世界を守ろうと闘うフリーレン」。しかしどちらのやり方にも限界があります。
2人は「お互いの足りない所を補い合う」理想的な「表と裏の主人公」関係。
2人の成長の為には「お互いの良い所」を学び身に付けていく必要があるのです。
主人公と裏の主人公のお話のガイドライン
6w5(主人公)のお話は通常以下の流れとなっています。
【ストーリーライン(世界観)】
6w5(守る人):「現実の物質(や関係)」を守っていた主人公が「それを守るべき理由」を見つけ出す。
フリーレンは自分の住む世界(かつては村、ヒンメルと会ってからは世界)を守る為に魔族と闘っています。しかし自分が何故それがやりたいのか、その理由は解りません。
そんなフリーレンがフランメとの交流を通じて何故自分が周りの世界を守りたいのかを見出すお話。
それが葬送のフリーレンの基本ストーリー。
フリーレンはフランメ(裏の主人公)と交流し成長する為にフランメの残した魔導書を捜しています。
しかし見つかるのは偽物ばかり。
フリーレン(表の主人公)とフランメ(裏の主人公)はなかなか解り合う事ができません。
村長:「報酬はこれでいかがでしょうか?」
フリーレン:「大魔法使いフランメの著書か」(中略)
フェルン:「その魔導書 偽物ですよね?」
フリーレン:「言われた通り勉強しているね 偉いよフェルン フランメの著書に本物無し これも出来の悪い偽物だ」
フェルン:「どうして引き受けたのですか」
フリーレン:「困っている人がいるみたいだったからね」
フェルン:「ただの善意とは思えません」
フリーレン:「そうだね これは自分の為だ」
葬送のフリーレン 第4話より © 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
主人公を導く者:アイゼン(9w8)
フリーレン(表の主人公)とフランメ(裏の主人公)は相反する性格、水と油の関係。2人が理解し合う為には第3のキーキャラクター「主人公を導く者」の導きが必要となります。
フリーレンにとっての「主人公を導く者」はアイゼン。
アイゼン(タイプ9w8:主人公を導く者)
9w8はマイペースなのんびり屋さん(タイプ9)、それに加えて現実的で社交的、人と仕事をするのを好みます(タイプ8)。
9w1より社交的。人と仕事をするのを好む。葬送のフリーレン 第4話より © 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
アイゼンはフリーレンに導きを与えます。
アイゼン:「本物の手記はフォル盆地のどこかにある フリーレン お前なら知っているはずだ」
葬送のフリーレン 第4話より © 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
アイゼンの導きによって初めてフリーレンは本物のフランメの魔導書を見つける事ができるのです。
フェルン:「それがフランメの手記 本物なのでしょうか?」
フリーレン:「本物だよ」
葬送のフリーレン 第4話より © 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
ヒロイン:ヒンメル(3w2)
フリーレンにとって助け出すべき「ヒロイン(タイプ3)」はヒンメル。
ヒンメル(タイプ3:ヒロイン)
タイプ3(達成者)はプライドが高く成功を追い求める性格。
葬送のフリーレン 第1話より © 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
ヒンメルの死後、フリーレンは生前に彼の人となりを詳しく知ろうとしなかったことを深く後悔しています。
フリーレン(主人公)はアイゼン(主人公を導く者)の依頼によって死者の魂と対話できる場所・北の果ての地オレオールへと向かう旅に出るのです。
アイゼン:「フリーレン オレオールを捜してヒンメルと話すんだ 俺を手伝ってくれるんだろ」
フリーレン:「はあ 悪知恵を付けたね アイゼン」
アイゼン:「ハイターのおかげだな」
フリーレン:「分ったよ どうせあての無い旅だ でも魔王城のあたりってめちゃくちゃ寒いんだよねぇ 行きたくないなぁ」
フェルン:「もうめげ始めている…」
葬送のフリーレン 第4話より © 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
物語はまだ始まったばかり、これから先どうなっていくのか、とても楽しみにしています。
今日はここまで。
アイゼン:「天国はある その方が都合が良いだろ」
葬送のフリーレン 第4話より © 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
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まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。