サクガン 第5話より ©「サクガン」製作委員会/SAKUGAN Project
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「エニアグラムの裏表」についての考察
アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクターを「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。今回の考察はサクガンに登場する「メメンプー」と「メローロ」。二人の性格は表と裏の関係となっています。
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
サクガンのストーリー
岩盤に隔てられた「コロニー」では人類が暮らす遠い未来。その外には「ラビリンス」と呼ばれる危険な未開地帯があり、そこを開拓しようとする者たちは「マーカー」と呼ばれていた。マーカーを目指す少女・メメンプーと、その父で元マーカーのガガンバーはラビリンスに挑もうとしていた。(ウィキペディアより)
先週放送された第5話「NO WORK, NO LIFE」では主人公のメメンプーと裏の主人公メローロが大きく絡むお話でした。
裏の主人公が動き出すと物語の進む方向が一気に分かりやすくなります。
【メメンプー】(主人公)
サクガン 第1話より ©「サクガン」製作委員会/SAKUGAN Project
【メローロ】(裏の主人公)
サクガン 第5話より ©「サクガン」製作委員会/SAKUGAN Project
「主人公」と「裏の主人公」の性格はエニアグラムの「裏と表」の関係。今回はメメンプーとメローロの関係と、二人の今後のストーリー展開について分析していきます。
裏の主人公とは
裏の主人公の役割は「主人公を否定する存在」である事。主人公(テーゼ)に対するアンチテーゼが裏の主人公となります。
メローロ:「好奇心は猫を殺す やはり考え直した方がいいのではないですか? メメンプーさんとマーカーを続けるのは…」
サクガン 第5話より ©「サクガン」製作委員会/SAKUGAN Project
裏の主人公は主人公をただ否定するだけではありません。メローロは理想を持っています。
メローロ:「私たちは先人が残した多くのモノを受け継いでいかねばならないのですよ」
サクガン 第5話より ©「サクガン」製作委員会/SAKUGAN Project
「主人公の行動理由(テーゼ)」と「裏の主人公の行動理由(アンチテーゼ)」は正反対、相反する考えがぶつかり合いながら物語が進む、それが物語に裏の主人公が登場する理由なのです。詳しく見ていきましょう。
【裏の主人公を詳しく知りたい方はこちらの記事で】
主人公と裏の主人公の関係
主人公のメメンプーの性格はタイプ5w6。
5w6(問題解決者)は独立心が強く、集めた知識を分析して活用する事が得意(タイプ5)、それに加えて協調性を保つために他人の問題を解決したい(タイプ6)性格。
一方の裏の主人公、メローロの性格はタイプ1w9。
二人は正反対の性格で得意・苦手も逆転しています。
メメンプー(5w6:問題解決者)は目の前の問題を見出し解決するのは得意ですが、本当に自分が望む(具体的な)理想的な状態は分かっていません。
ロマンを追い求めるメメンプーは理想を「具体的な言葉」で表すのは苦手です。
メメンプー:「夢で見るたび どんどん確信が強まる 私には分かるんだ その景色は確かに存在する なあ どうしようもなくドキドキするんだ この気持ち止められない」
サクガン 第5話より ©「サクガン」製作委員会/SAKUGAN Project
メローロはその逆で理想を「具体的に語る」事が得意。
メローロ:「アンダーワールドには守らなければ永遠に失われてしまうものが数多くあります 私はそういった存在を何としても残したい」
サクガン 第5話より ©「サクガン」製作委員会/SAKUGAN Project
メローロ(1w9:理想主義者)は理想を語る事は得意ですが、その一方で理想を実現する上で「何が(具体的な)問題かを見つけ出し解決する」のはとても苦手です。
ガガンバー:「壊れてるのなら直せばいいじゃないか」
メローロ:「直したいですねぇ…」
ガガンバー:「直せねえのかよ ここを見守ってるんじゃないのか?」(中略)
メメンプー:「私が直す!」
サクガン 第5話より ©「サクガン」製作委員会/SAKUGAN Project
メメンプーが苦手な「理想の状態」を具体的に言語化する事はメローロの得意分野。一方メローロの苦手な「理想の実現する際の具体的な問題点を見つけ出し解決する」のはメメンプーの得意とする所となります。
主人公と裏の主人公のお話のガイドライン
メメンプー(主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
5w6:「現実世界(理論で理解できる小さな世界)」にいた主人公が「理想の世界(理論だけでは理解できない大きな世界)」とは何かを探し求める。
【5w6のお話についての詳しい解説はこちら】
メローロ(裏の主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
1w9:「理想の世界」にいた主人公が「目の前の世界の現実的な問題」の解決を行う事になる。
【1w9のお話についての詳しい解説はこちら】
「サクガン」のストーリーはメメンプーにとっては「現実から理想」へ歩みだすお話、メローロにとっては「理想から現実」へ進むお話。
5話ではメメンプーとメローロは協力体制を取っていますが、二人は「理想と現実」と言う相反する価値観の中におり、今後お互いの主義主張がぶつかり合っていくと思います。
しかし裏の主人公(アンチテーゼ)は主人公にとっての倒すべき敵ではなく、戦い競い合いながら、相手の良い所(=自分が苦手としている所)を学び取り、成長していくための大切なキャラクター。旅の結論で現実(テーゼ)と理想(アンチテーゼ)が融合したメメンプーの回答(ジンテーゼ)がどうなるのかが気になります。
今週の第6話、ユーリのお話も「理想と現実」のお話でした。エニアグラムの成長方向に注目するとガガンバーの過去(成長の第1段階)ユーリ(成長の第2段階)に加えてザクレットゥ(成長の第3段階?)がメメンプーの成長に大きく関わってきそうです。
「裏の主人公」に注目するとお話を分かりやすく楽しむ事ができます。是非、みなさんもお気に入りの作品の「裏の主人公」を見つけ出してください。
今回はここまで。
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【参考資料】
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「スバルの性格分析ブログ」
「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。