機動戦士ガンダム 1話「ガンダム大地に立つ!!」より © 創通・サンライズ
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がんべあです。
「物語の世界観」をエニアグラムで分析していくこのシリーズ。
今回は1w2(擁護者)と6w5(守る人)が主人公の世界観について、1w2と6w5は表と裏の性格の関係、その世界観も正反対となります。
1w2: 「何かを守るべき理由」を主張していた主人公が、その実現性(現実の物質を守る方法)を見つける。
6w5:「現実の物質」を守っていた主人公が「それを守るべき理由」を見つけ出す。
1w2と6w5はこの様に真逆のストーリーとなっています。具体的に見ていきましょう。
【今回検証するキャラクター】
りん(1w2)
グリフィス(1w2)
アムロ・レイ(6w5)
胡蝶 しのぶ(6w5)
1w2が主人公の「世界観」
「りん」(ケムリクサ)
「グリフィス」(ベルセルク)
まずは前回のおさらいから。
1w2が主人公のお話は共通して以下のストーリーラインが見られます。
①守るべき大きな世界の為に「理想」を主張する主人公。
②主人公は理想の世界から抜け出し広い世界をより良くする為の「現実的な実現性」を見つけ出そうとする。
「ケムリクサ」
りん(タイプ1w2)
りん:「私は…原因を見つけて何とかしたい 見えない不安に怯えずにみんながほっと暮らせるなら それを叶えたい」
ケムリクサ第7話より ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
りんは「理想」を掲げる性格。物語の中では裏の性格となり「理想の世界」を見つける(作り出す)為に「根本的な問題の解決」を目指します。
「ベルセルク」
グリフィス(タイプ1w2)
グリフィス:「俺は知りたい この世界において俺は何者なのか 何をするべく 定められているのか…」
グリフィスもまた「理想」を掲げる性格。「理想の世界」を現実のものとする為に「自分が成すべき事」を見つけようとするのが1w2が主人公のお話となります。
【1w2の詳しい解説はこちらから】
一方の6w5のお話はその逆。具体的に見ていきましょう。
6w5が主人公の「世界観」
「胡蝶 しのぶ」(鬼滅の刃)
6w5(守る人)が主人公のお話は共通して以下のストーリーラインが見られます。
①現実にある「物質」を守り、その「物質」の安全性を確保してきた主人公。
②主人公は自分が守ってきたものが何故必要なのかを理解しようとする。それは「理想の世界」を表す。
「機動戦士ガンダム」
アムロ・レイ(タイプ6w5)
アムロ・レイはホワイトベースを守る為、人型兵器(モビルスーツ)のガンダムに乗って闘います。しかし自分が何故戦うのか、その理由を見つける事ができず苦しみます。
ウッディ:「私はマチルダが手をかけたこのホワイトベースを愛している だから、この修理に全力をかけている」
アムロ:「は…はい」
ウッディ:「それがお互いの任務さ…」
壁に当たったアムロが多くの人たちとの出会いの中で成長し「自分が守っているものの価値・守るべき理由」を見つけるのが機動戦士ガンダムの基本的なストーリー。アムロは最後に”ニュータイプ”と言う「理想の世界」を見つける事ができるのです。
アムロ:「ごめんよ…まだ僕には帰れるところがあるんだ。こんな嬉しいことはない。わかってくれるよね、ララアにはいつでも逢いにいけるから。」
もう一つ6w5のキャラクターのお話を見てみましょう。
「鬼滅の刃」
胡蝶 しのぶ(タイプ6w5)
胡蝶 しのぶはメインの主人公ではありませんが、物語の中で重要なキャラクター。メインストーリーに絡み合いながら彼女を主人公としたお話が進んでいきます。
しのぶは姉と共に「鬼を退治する事で社会を守る」為に日々闘っていましたが、戦う理由を姉任せにしていました。
しかし姉の死によって「自らが戦う理由」を見つける必要性に駆られる事になります。
壁に当たったしのぶが「自分が守っているものの価値・守るべき理由」を見つけるのが胡蝶 しのぶの基本的なストーリーとなります。
しのぶ:「私の姉も君のように優しい人だった 鬼に同情していた 自分が死ぬ間際ですら 鬼を哀れんでいました
私はそんな風に思えなかった 人を殺しておいて可愛そう そんなバカな話はないです
でもそれが姉の想いだったなら 私が継がなければ 哀れな鬼を切らなくてもすむ方法があれば考え続けなければ…」
6w5(守る人)の物語では「目の前の物質を守ってきた」主人公が裏の人格(1w2:擁護者)へと変わり「守るべき理由(理想の世界)を見出す」ストーリーが基本。
「守るべき理由」を探求していくと、その根本に自分が目指すべき「理想の世界」の概念が必要となります。
しのぶのお話は鬼と共存できる「理想の世界」を追い求めるストーリー。
「守る方法」から「理想の世界」へと進む6w5。
「理想の世界」から「守る方法」へと進む1w2。
「守る方法」と「理想の世界」は片方だけでは不完全。両方を身に着ける事によって主人公は壁を乗り越える事ができる。二つの物語は正反対の世界観となります。
1w2と6w5の世界の共通点と相違点
2つのお話の共通点と相違点。
1w2と6w5の共通点は「どちらも社会的に必要なものを守るために正しさを武器にする」事。
違いは守りたいもの。
6w5は目の前の物質を守ります。しかし何故それが必要なのかが分かりません。
2w1は思想などの概念を擁護し、その正当性を主張します。しかしその実現性までは考えていません。
裏の性格へと変化する事で互いに足りないモノを得る事ができるのです。
2つのお話の流れ。
1w2: 「何かを守るべき理由(理想の世界)」を主張していた主人公が、その実現性(現実の物質を守る方法)を見つける。
6w5:「現実の物質」を守っていた主人公が「それを守るべき理由(理想の世界)」を見つけ出す。
今回はここまで
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【1w2と6w5の関係を詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ】
【物語の黄金パターン】
【用語出典まとめ】
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。