機動戦士ガンダム 36話「恐怖! 機動ビグ・ザム」より © 創通・サンライズ
こんにちは
みんなと一緒に幸せになりたい
がんべあです
第4回目の今回はアムロ・ミライ・スレッガーの3人にスポットを当てて考察していきます
スレッガー:「悲しいけどこれ戦争なのよね」
機動戦士ガンダム 36話「恐怖! 機動ビグ・ザム」より © 創通・サンライズ
ジャブローを離れ、再び宇宙へ向かうホワイトベースにスレッガー・ロウ中尉が配属
アムロはスレッガーと出会う事で次の段階への成長への道を進みます
その姿を見ていきましょう
【第1回目の記事はこちら】
アムロ・ミライ・スレッガーの関係
アムロ・ミライ・スレッガーの3人の性格はエニアグラムでは下記の様に表されます
アムロ タイプ6
こだわり=【ルール・堅実・責任感】
「絆の人」「心配性の人」
機動戦士ガンダム 36話「恐怖! 機動ビグ・ザム」より © 創通・サンライズ
ミライ タイプ9
こだわり=【平和・安らぎ・マイペース】
「寛容な人」「怠惰な人」
機動戦士ガンダム 36話「恐怖! 機動ビグ・ザム」より © 創通・サンライズ
スレッガー タイプ3
こだわり=【名誉・目標の達成・ステイタス】
「進取の人」「見栄っ張りな人」
アムロはスレッガーに憧れ、スレッガーはミライに心惹かれ、ミライはアムロの事を特別視しています
スレッガー:「俺にとっちゃあ…少尉はまぶしすぎるんだ 世界が違うんだな…」
機動戦士ガンダム 36話「恐怖! 機動ビグ・ザム」より © 創通・サンライズ
ミライ:「アムロは特別な子よ。あたしそんな気がするの」
機動戦士ガンダム 17話「アムロ脱走」より © 創通・サンライズ
今回の分析からはちょっと脇道に逸れますが、ミライの婚約者のカムランはアムロと同じタイプ6
ミライはカムランに憧れを持っています(「いました」ですが…)
ミライ:「今更あたしに対して、自分が役立つ人間だと思わせたいだけなのでしょ」
機動戦士ガンダム 34話「宿命の出会い」より © 創通・サンライズ
スレッガー・ミライ・カムランの関係はタイプ3-6-9の三角関係のお話
そして、ブライトもタイプ6
スレッガー・ミライ・ブライトの関係もタイプ3-6-9の三角関係のお話となっています
ブライト:「みずくさいぞミライ 君のことを見守るぐらいのことは、この僕にだって出来るつもりだ」
ミライ:「ブライト…」
「君の気持ちは分かっている… が、僕はいつまでも待っているよ」
機動戦士ガンダム 36話「恐怖! 機動ビグ・ザム」より © 創通・サンライズ
この2つの三角関係も興味深いのですが、今回はアムロとの関係について考察していきます、すみません脇道に逸れました
続きをどうぞ…
前回までのブログで「アムロ(タイプ6)」は「ランバ・ラルとウッディ大尉(共にタイプ9)」によって導かれ成長していったという解説を行いました
実はランバ・ラルと出会う前にアムロの成長を導いたタイプ9のキャラクターがもう2人存在します
その内の一人がミライ・ヤシマ
彼女は母親的な存在、アムロのタイプ6的短所である自信のなさ、不安定さをフォローし、心の安定方向に導いてくれます
機動戦士ガンダム 2話「ガンダム破壊命令」より © 創通・サンライズ
もう一人はリュウ・ホセイ、彼はアムロの兄貴分として、ホワイトベースの中でのアムロの役割を示してくれます
機動戦士ガンダム 21話「激闘は憎しみ深く」より © 創通・サンライズ
「多くのタイプ9キャラクター達の導きによる第一段階の成長」を終えたアムロ
そしてアムロは次の第二段階の成長へと歩みを進みます
その成長のキーマンがタイプ3のスレッガー
成長の第二段階
タイプ6のアムロはスレッガーと会う事で2段階目の成長へと進みます
本来の性格が「心配性でいつも周りを気にしてビクビクしている」タイプ6はタイプ9の長所である「落ち着き」を学び成長していくのが成長の第一段階
成長の第二段階は「落ち着き」を土台にして、その上に「行動・自己主張」の能力を付けていく過程となります
スレッガーは自己主張が激しく実に行動的
一見軽薄に見える所もありますが芯が通っていて、アムロにとっては頼もしい大人の存在となります
そして、アムロは「行動」する事の意味をスレッガーから学んでいきます
その集大成がビグザムへの特攻シーン
スレッガー:「こっちのビームがダメなら、ガンダムのビームライフル、そしてビームサーベルだ 言わば3重の武器があるとなりゃあ、こっちがやられたって…」
スレッガー:「私情は禁物よ、ヤツの為にこれ以上の損害は出させねぇ
悲しいけどこれ戦争なのよね」
機動戦士ガンダム 36話「恐怖機動ビグザム」より © 創通・サンライズ
自らの犠牲を顧みず、今自分がすべきと思う事を成す
アムロはスレッガー中尉との交流の中でそうした正しい方向への「行動・自己主張」を学び、成長していくのです
タイプ9が質的に良くなると、タイプ3の長所を身につけるので、タイプ3は成長の方向になります。タイプ9が成長すると、人柄を買われて役についたり、調停や仲裁を頼まれるなど、人々から信頼されるようになります。また、辛抱強さを生かした適切な対処ができるようになり、公正でよく粘るので物事がうまく進み、活力と自信がついてきます。そして明敏になってイキイキと行動できるので積極性がつき、意欲的になって進取の気風をかもし出していきます。また、物事を掘り下げて見ていくことができるので洞察力がつき、決断力もついて、自己主張が効果的にできるようになります。
(「究極のエニアグラム」竜頭万里子著 P207より)
スレッガー中尉、実にかっこよかったです
アムロを正しく導いていく大人達がこうして次々と登場します
富野監督作品の中でも「主人公の成長」をここまで丁寧にきちんと描いた人間ドラマは他には無く、その事が「機動戦士ガンダム」を不朽の名作にしているのだと私は思います
今回はここまで
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
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【第5回目のガンダム解説はこちら】
【各タイプをもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください】
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