がんべあの「ぶれない」キャラクター&ストーリーの作り方

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物語の書き方 ストーリー構成を学ぼう アニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」9~10話を13フェイズで分析する

f:id:gunber:20200912120605j:plain青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第9話「シスターパニック」より ©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project

 

こんにちは

みんなと一緒に幸せになりたい

がんべあです

 

今回は「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」の第9・10話を13フェイズ分析します

 

(※ネタバレあります、ご注意を)

 

9~10話は豊浜 のどか(とよはま のどか)桜島 麻衣(さくらじま まい)2人の物語

 

※今回は中級者向けの記事となります

13フェイズを知らない方はまずこちらの記事をご覧ください

gunber.hatenablog.com

 

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」9~10話は、13フェイズに従ったお話になっています

 

順を追って説明していきましょう

引用は全て「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」9~10話から

 

13フェイズでのお話の流れ

 

今回のお話の主人公は「豊浜 のどか」ですが、「桜島 麻衣」が影でもう一人の主人公として描かれています

 

それぞれのストーリーを追っていきます

 

 

 【第1幕】

第1フェイズ【日常】

 

豊浜 のどかは桜島 麻衣の義理の妹

 

のどかの問題点は「立派なお姉さんの様になってお母さんを喜ばせないといけない」と思い、自分自身を見失っている事

 

麻衣の問題点はそんな義理の妹にどう接していいのか分からない事

 

第2フェイズ【事件】

 

桜島 麻衣と豊浜 のどか、二人の人格が入れ替わる

 

麻衣:「昨日夜遅くに突然尋ねて来たの。家に帰りたくなかったんだって。それで起きたら今朝入れ替わってたってわけ」

 

 

第3フェイズ【決意】

 

入れ替わりの生活を受け入れる2人

 

麻衣:「それより、元に戻るまで私はのどかとして、のどかは私として生活していかないと」

  

【第2幕】

第4フェイズ【苦境】

 

しかし、入れ替わりの生活は難しい

 

 のどか:「あの…そもそもの話なんですけど、私が麻衣さんのフリをするなんて無理なんじゃ?仲の良い友達とかは変だってすぐに気付くと思います」

 

第5フェイズ【助け】

 

麻衣はのどか

のどかは麻衣の助け

 

 咲太:「大丈夫。麻衣さん、友達居ないから」


のどか「は?」

 

麻衣:「のどかのこと、大体予想は出来てるけど…何があったか聞いておいて

 

その原因、私かもしれない」

 

第6フェイズ【成長】

 

入れ替わりの生活を過ごす事で自分自身を振り返っていくのどか

一方、この間の麻衣の心の動きは省略されています

しかし、麻衣のどかと同じ気持ちだったのでしょう

 

お互いに「言いたいことがいえない」

今まで続いてきたそんな状況を打破する為に二人は少しずつ前に進み成長していきます

 

咲太:「麻衣さんに言いたいことがあるんじゃないのか?例えば…お姉ちゃんなんて大嫌いとかさ」

のどか:「違う!違う…」


咲太:「ま、良いんじゃないの?家出してきたってことはどうせ親と揉めたんだろうしな。その理由が麻衣さんだって言ったら、そりゃ麻衣さんのこと嫌いにもなる」

 

のどか:「なんなんだよ…なんだよお前!あたし何も言ってないだろ!」


咲太:「言わなくてもそんくらい分かってるっての

麻衣さんだって概ね気付いてるぞ」


のどか:「嘘…」

  

 

第7フェイズ【転換】

 

のどかと麻衣のケンカ

 のどかと麻衣はお互いに自分の胸に秘めていた想いを相手に伝える事ができます

 

  のどか:「あたしがやっと出来るようになったことを簡単に飛び越えて!いつもみんなが見てるのは麻衣さんで…あたしの頑張ったこと、全部台無しにしないで!大っ嫌い…お姉ちゃんなんて大っ嫌い」

 

麻衣:「そ、良かった」


のどか:「…え?」

麻衣:「私ものどかのこと嫌いだったから。全部、無神経な父親が原因だけどね。出て行ったのもそうだし、最初に私とのどかに会わせたの、あの人なんだから

別にのどかのせいじゃないけど、私のわだかまりも分かって」

 

ここまでが前半

大喧嘩した二人は気まずい雰囲気でこれまでのように助け合っていく事ができなくなります

後半のお話はのどかと麻衣は一人(お互い咲太が付いてはいますが)でお互いの問題点に挑むものへとシフトチェンジします

 

 

第8フェイズ【試練】

 

のどかに対して素直になれない麻衣

 

麻衣:「バカ言ってないで早く服着なさい。のどかの目に咲太の裸が焼き付いたら大変でしょ」


咲太:「彼女も子供じゃないんだし」


麻衣:「まだまだ子供」


咲太:「その子供と大喧嘩したのは誰だったかなー」


麻衣:「あれは…」


咲太:「素直になるのが一番だと思いますよ」


麻衣:「正論なんか聞きたくない」

 

 

麻衣としてCMの撮影に望むのどか

しかし緊張のあまり撮影中倒れてしまう

 

その後

 

のどか:「あーもうどうしよう!CMの撮り直しもう明日じゃん!結局なんにも掴めてない!」


咲太:「どうせ明日になっても変わんないよ」


のどか:「そ、そんなことはっきり言うな!」


咲太:「出来ないことまでやろうとしなくていいんじゃないの?まあまあでいいんだよ。お前欲張り過ぎ」

 

 第9フェイズ【破滅】

 

なんとかCMの取り直しには成功したのどか

しかし、自分と入れ替わった麻衣のステージを観て愕然します

 

 

「発表します!次回のシングル曲のセンターは…」

「どかちゃんだー!」

「おめでとー!」

  

のどか:「…笑ってた、お母さん」


咲太:「そりゃあ笑うことだってあるだろ」


のどか:「無いよ…私の前ではあんな顔したことない


結局そうなんだ…お姉ちゃんなんだ。やっぱりお母さんは、お姉ちゃんが良かったんだ…」

 

 

 

一方、麻衣側の破滅フェイズは具体的には描かれていません

 

そのヒントだけが本編で描かれています

 

のどかがCM撮影中に倒れた所」が麻衣の破滅フェイズへのヒント

 

咲太:「いや、それ以前の話でした…本番摂る前に目を回して倒れたんです」


麻衣:「は?」

咲太:「撮影は中止になりました。スタッフさんたちは過呼吸だろうって言ってました」


麻衣:「なんでそんな…」

咲太:「痛感したんだと思いますよ。桜島麻衣に寄せられる信頼の厚さとか期待の大きさとかを


分かりませんか?そういうのが彼女にとっては全部プレッシャーになったんですよ、きっと」

 

 「のどかに対する自分の行動・認識が決定的に間違えていた」とショックを受ける麻衣

 

のどかに対してどう対応していいのか分からない麻衣

 

この後、麻衣がその想いに悩み苦しむシーンは省略されて、視聴者の想像に任せていますが、おそらく麻衣は心が張り裂けそうになるまで苦しんだのだと思います

 

 

第10フェイズ【契機】

 

こちらも本編では具体的には描かれていません

麻衣はどうしようもない破滅の中、昔のどかからもらった手紙の事を思い出します、これが麻衣の契機フェイズ(だと思います)

 

そして、その手紙の存在を咲谷に告げます

(ここからは本編で描かれるシーン)

 

咲太:「じゃ…ちょっと行って来ます」


麻衣:「待って」


咲太:「なんですか?」


「…和室の戸棚は絶対に開けないこと」

 
咲太:「…絶対にですか」

 

 

 一方、のどかの契機フェイズは分かりやすく描かれています

 

のどかが小さい頃、麻衣に送った手紙

 

のどか:「なによこれ」


咲太:「開ければ分かる」


のどか:「ウザい…」

 



のどか:「これ…私が書いた手紙。なんで?」

 

 

【第3幕】

第11フェイズ【対決】

 

のどか麻衣との直接対決

 

咲太:「…って言ってますけど。麻衣さんはどう思ってました?」


のどか:「え…」

麻衣:「勝手に人の宝物を見ないの」

 

 

第12フェイズ【排除】

 

のどか:「お姉ちゃん…ずるい!ずるいよお姉ちゃん!今更そんなこと言ってももう遅い!あたしだって頑張ろうと思ってたの…なんであたしより先にセンター曲貰っちゃうの?なんでお姉ちゃんがお母さんに褒められてんの!」

麻衣:「だって練習したもの。毎日コツコツ練習したの」


のどか:「そういうとこだよ!やらなきゃいけないことを辛くてもちゃんとこなして!出来ない方が悪いっていう、そういうカッコいいところが大嫌い!」

 

 

麻衣:「のどか…ライブが終わった後、ハイタッチの列にお母さん居たでしょ


この手を握って来たお母さんの手…震えてた。ずっと不安だったんだと思う…」


のどか:「…不安?」

麻衣:「お母さんの期待にばかり応えようとしてくれるのどかを見て、のどか自身は本当に幸せなのか…ずっと」


のどか:「でも、そんなのあたし知らない…何も聞いてない」

 

咲太:「そりゃあ子育てが不安だなんて親が子供に言えるわけないだろ」

 

のどか:「だってあたし…あたしは…!いっつもお母さんが怒ってるから、喜んで欲しかったんだよ!?

お姉ちゃんのことばかり言うから、あたしだって褒めて欲しかったんだよ!お母さんに笑って欲しかったの!」

 

麻衣:「だから…これからはのどかの選んだことで喜ばせてあげなさい、お母さんに言われたことじゃなくってね」


のどか:「うん…うん!

 

ごめん…!ごめんなさい…お母さぁぁん…!」

 

第13フェイズ【満足】

 

のどかの問題点「立派なお姉さんの様になってお母さんを喜ばせないといけないと思い、自分自身を見失っている事」

 

麻衣の問題点「義理の妹にどう接していいのか分からない事」

 

二人の問題点が解決され、入れ替わった人格が元に戻る

 

のどか:「戻ったの?」


麻衣:「そう…かな?」


のどか:「戻ったー!戻ったよ!お姉ちゃん!」


麻衣:「のどか!良かった!」

 

 

このように13フェイズに従って物語が進んでいます

 

 

まとめ

 

 今回のお話はのどかが主人公ですが、その影に隠れてもう一人の主人公麻衣がいます

 

のどかのお話が分かりやすい裏で、麻衣のお話はちょっと分かりにくく描かれています

この重層的な構成がとても面白いなと思いました

 

 

今回はここまで

 

 まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います

 疑問点などありましたら是非教えてください

 

この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います

みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!

 

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