メカクシティアクターズ第1話「人造エネミー」より ©KAGEROU PROJECT/1st PLACE ©じん/1st PLACE・メカクシ団アニメ制作部
こんにちは
みんなと一緒に幸せになりたい
がんべあです
今回は久々に「性格の裏表」について
人の変化と言うのは見ていてなんかドキドキしちゃいますよね、そのギャップが大きければ大きいほど心が踊ってしまいます
「エニアグラムの裏表」についての考察
さて、アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクターを「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ
今回取り上げるのは「メカクシティアクターズ」に登場するメカクシ団団員NO.6 エネ / 榎本 貴音(えのもと たかね)
「メカクシティアクターズ」は「物語シリーズ」を手掛けたシャフト・新房昭之監督の作品だけあって、キャラクター達が実に魅力的に描かれた作品
今回紹介するエネ(榎本 貴音)はその中でも私の大好きなキャラクターです
榎本 貴音は高校2年生の時、とある出来事から電脳体の少女エネへとその姿を変化させ、今はシンタローのパソコンの中で暮らしています
【エネ】
メカクシティアクターズ第1話「人造エネミー」より ©KAGEROU PROJECT/1st PLACE ©じん/1st PLACE・メカクシ団アニメ制作部
【榎本 貴音】
メカクシティアクターズ第6話「ヘッドフォンアクター」より ©KAGEROU PROJECT/1st PLACE ©じん/1st PLACE・メカクシ団アニメ制作部
エニアグラムの性格には裏表があり、困難に追い詰められて「表の性格」では対処ができなくなった時に「裏の性格」が現れると言う仮説があります
エニアグラムの「円周上の正反対の位置」にある性格が同一人物の性格の表裏と言う仮説ですが、これが不思議なことに意外とあっているのです
エネ(貴音)の性格の変化をエニアグラムの表と裏理論で説明できるかどうか、検証していきます
では分析を進めましょう
【エニアグラムを知らない方はこちらで】
※ネタバレ有りですのでご注意を!
エネと貴音の性格
アヤネ:「だってハルカさんの体調をいっつも一番に心配してるし こんな時に側を離れたりするなんて なんかちょっと変ですよ」
アヤネ:「貴音さんはもっと自分に正直になるべきです 本当は自分がどうしたいか 決まってるくせに 怖いからハルカさんのせいにしてるだけじゃないですか」
貴音:「ち、ちが…」
アヤネ:「違わないです!! ちゃんとハルカさんに伝えたいことは伝えるべきです」
メカクシティアクターズ第6話「ヘッドフォンアクター」より ©KAGEROU PROJECT/1st PLACE ©じん/1st PLACE・メカクシ団アニメ制作部
肯定的な呼び方「善意の人タイプ」
否定的な呼び方「横柄な人タイプ」
・人に慕われたり、必要とされたがる
・強引で押し付けがある
・威張る人が嫌い、権力や権威にはとにかく反発する
・人を信じやすく騙されやすい
・人を助けるのが好き、お節介焼き
・無神経であるが、思いやりがある
・横柄だが、全体把握力がある
・ケロリと忘れっぽく、サッパリしている
・大胆で集中力がある
・自分の言うことに意識を集中させて、聞く姿勢が少ない
・不用心で警戒心が少ない
①「社交的で話好き、個人的つながりをつくり、ほかの人たちをよい気持ちにさせることで愛を求める」
②「対人関係や過剰な親しさ、大げさな感傷癖、演技的誇示に重点を置く」
③「自分が何を欲しいかをはっきりいい、自分が相手のためにしていることに関心を向けさせる」
エネ:「あ、ちょっと良さそうな日焼け止め ね、ご主人 これ買いましょうよ ん? なになにぃ セットで買うと更にお得ぅ おおー これは買い時って奴ですねぇ ね、ご主人 ちょとご主人~ 買いましょうよぉ ねぇってばぁ…」シンタロー:「いらねえよ そんなもん…」
メカクシティアクターズ第1話「人造エネミー」より ©KAGEROU PROJECT/1st PLACE ©じん/1st PLACE・メカクシ団アニメ制作部
エネ:「もう だって暇なんですものー だいたいご主人こそ ”静かにしろー” とか言って 掲示板で昨日の夜やってた アニメの批判してるだけじゃないですかぁ~!!!」
メカクシティアクターズ第1話「人造エネミー」より ©KAGEROU PROJECT/1st PLACE ©じん/1st PLACE・メカクシ団アニメ制作部
エネとの会話では「堅苦しい大人の会話」「きめ細やかな心遣い」などは全く感じられません
「子供っぽく」悪ふざけの過ぎる所はあるが、「エンターテイメント」溢れる会話で人を楽しくさせようとする
この性格は
タイプ7w6エンターテーナー(The Entertainer)の特徴
防御型・周りの世界がキライ
肯定的な呼び方「快活な人」
否定的な呼び方「自分勝手な人」
・人生を楽しみつくそうとする
・落ち着きがない
・気さくでさっぱりとした性格
・ヤンチャで子供っぽい
・感情的な人を嫌う
・アイデアマン、思いつきが多い
・逃げ足が早い
・あき性
・用心深く慎重なところがある
・暗くて神経質、堅物な側面がある
・寂しがり屋で、かまわれたがり
・軽薄
①「人付合いが得意で仲間との協調性を大事にする」
②「明るいユーモア感覚を持つ」
③「7w8より最後までやりきる力が弱い」
【7w6と7w8の見分け方に興味がある方はこちらの記事をどうぞ】
タイプ2w3と7w6は上図の通り、エニアグラムの正反対の位置にあり、表と裏の関係にあります
貴音の表と裏の性格の大きな違い
表(2w3)の性格は「自他を大人として扱い心からの”もてなし”を行う」のに対し
裏(7w6)「自他を子供として扱い”エンタメ”を提供する」と言う所
貴音が裏の性格に変化した場面
エネ:「あ… は、始めまして…ですね ご主人…メール 開いてくれて ありがとうございます今日からこのパソコンに住まわせてもらいますので…どうぞ よろしくお願いします!」
メカクシティアクターズ第1話「人造エネミー」より ©KAGEROU PROJECT/1st PLACE ©じん/1st PLACE・メカクシ団アニメ制作部
エネ:「実を言うと…ご主人…シンタローは 元々アヤノちゃんと仲が良くって
それなのに アヤノちゃんを助けて上げられなかったのを 毎日うなされるくらいにすごく後悔しているんです
放おっておいたら簡単に壊れちゃいそうなくらいに…」
メカクシティアクターズ第7話「コノハの世界事情」より ©KAGEROU PROJECT/1st PLACE ©じん/1st PLACE・メカクシ団アニメ制作部
エネ:「…だからきっと私が貴音だって知ったら また色々思い出しちゃうんと思うんです やっと友達もできて前向きになれそうなのに…」
カノ(メカクシ団団員No.3):「なるほどー ずいぶん献身的だねぇ 自分はそんな身体だって言うのに」
メカクシティアクターズ第7話「コノハの世界事情」より ©KAGEROU PROJECT/1st PLACE ©じん/1st PLACE・メカクシ団アニメ制作部
こうして見るとエネ(貴音)の元々の性格は実に献身的、タイプ2の性格である事が分かります
これが貴音の隠していた本当の性格、「自他を大人として扱い心からの”もてなし”を行う」タイプ2w3の性格だと思われます
エネの性格が変化した訳
メカクシティアクターズ第6話「ヘッドフォンアクター」EDより ©KAGEROU PROJECT/1st PLACE ©じん/1st PLACE・メカクシ団アニメ制作部
カノ(メカクシ団団員No.3):「なるほどー ずいぶん献身的だねぇ 自分はそんな身体だって言うのに」
メカクシティアクターズ第7話「コノハの世界事情」より ©KAGEROU PROJECT/1st PLACE ©じん/1st PLACE・メカクシ団アニメ制作部
しかし本来の性格2w3(もてなす人:ホスト)は他人に尽くすのは得意だが、対等に付き合うのが苦手な性格
まとめ
貴音は表の性格が苦手としている「他人と対等な関係を結ぶ事」を裏の性格でカバーしています
「裏の性格」は「表の性格」が困難に出会ってどうしようもなくなった時に現れ「表の性格」を助けてくれます
裏の性格を活用し、表の性格を助けていく事が上手く生きていく為に人に与えられた力なのだと思います
メカクシティアクターズ第6話「ヘッドフォンアクター」より ©KAGEROU PROJECT/1st PLACE ©じん/1st PLACE・メカクシ団アニメ制作部
アニメではこの後の展開でエネ/貴音の抱える本当の問題が描かれていくのですが、それの解説はまた次の機会で行いたいと思います
今回はここまで
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【参考資料(兼オススメ本)】
「究極のエニアグラム性格学―人の性格って、おもしろい!」
これからエニアグラムを学びたい方にオススメ
エニアグラムについての知識が体系化されている分かりやすい本
必要な情報は漏れなく書かれており、読みやすいのに読み応えがある良い書籍だと思います
中古価格 |
「新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ」
より詳しくエニアグラムの事を知りたい方にオススメ
いきなりこの本を読むと、その情報量に圧倒されて心が折れそうなるかもしれません
覚悟のある方は是非!すごい本です
新品価格 |
【エニアグラムについてより詳しく知りたい方はこちら】
【ウイングについて知りたい方はこちら】
【エニアグラム性格の裏表に関する記事一覧】