四月は君の嘘 第4話より ©新川直司・講談社/「四月は君の嘘」製作委員会
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「根源的恐れと怒り」に注目してキャラクターの心の内面をエニアグラムで理解しようと言うこのシリーズ。
今回は「四月は君の嘘」の主人公、有馬 公生を例にとってタイプ5(観察者)キャラクターの根源的恐れと怒りについて解説していきます。
参考にするのは「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著
「新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ」
私のブログで参考にしているドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著の本
より詳しくエニアグラムの事を知りたい方にオススメ
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人は誰しも心の奥底に「恐れ」を持って生きており「怒り」はその恐れによって引き起こさる事が多いです。
そのパターンはエニアグラムのタイプ毎に一定の傾向があります。
その傾向をリソの本に従って探っていきます。
タイプ5の持つ根源的恐れ
エニアグラムの各タイプにはタイプ毎に異なる「根源的恐れ」があります
根源的恐れによって、私たちは何か根本的に間違っているところがあると感じ、強い無意識の不安に狩られます。
タイプ5(観察者)【有馬 公生】の根源的恐れは
「役に立たず、無力で、無能であること」
タイプ5のキャラクターは自分が役立たずであると指摘される事に耐えられません。
タイプ5(観察者)
強烈に思考する、理性的タイプ
知覚が鋭い。革新的。秘密主義。孤立している。
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
公生:「僕は喜んで欲しかっただけなんだ 椿や渡と遊びたくても 叩かれても 我慢して 我慢して 練習したのに…
お母さんに元気になって欲しかっただけなのに 喜んで欲しかっただけなのに それなのに」
「お前なんか死んじゃえばいいんだ」
母親の為に役に立ちたいと言う自分の演奏を否定された有馬 公生は激怒します。
タイプ5は「自分が役に立たない」と指摘される事に耐えられません。
この心の動きをエニアグラムで詳しく見ていきましょう。
タイプ5の心の流れ
リソの本によるとタイプ5のキャラクターの心理状態は以下の様に記されています。
有馬 公生の行動とリソの本に書かれた内容を照らし合わせてみました。
①タイプ5が徹底して知識を追求する背後には、世界でうまく機能できるのだろうかという深い不安がある。
公生:「僕を好きになるひとなんかいないよ」
②タイプ5は、ほかの人ほど自分がものごとをうまくこなせないと感じている。
椿:「暗い!目が光ってない!!」
③彼らは思考という安全なところから、ものごとをどのようにしたらいいのかを最終的に解明でき、いつかは世界に再び加わるだろうと信じている。
椿:(美和が言ってたよ 彼と出会った瞬間 私の人生が変わったの 見るもの 聞くもの 感じるもの 私の風景全部がカラフルに色着き始めたの 世界が輝き出したの)
④タイプ5は、すでによく知っていて確立されているものを探求することには興味がありません。
⑤通例ではないもの、見過ごされるもの、奇異で驚異的、思いもよらないもの、秘密、オカルトなどに関心が向かう。
宮園 かをり:「エロイム・エッサム、エロイム・エッサム、我は求め訴えたり」
⑥『ほかの人たちが知らないものを知ること、あるいは、誰も体験したこののないものを創り出すこと』により、タイプ5は、ほかの誰も占めたことのない、自分に適した場所をもつことができる そして、このような場所(ニッチ)を育てることは、独立と自信を獲得するうえで最良の方法であると信じています。
有馬 公生:「音が聞こえないなら イメージしろ 身体中で鳴らせ 母さんが僕に残したものを引っ張り出せ!」
⑦したがってタイプ5は、安全と自尊心のため、自身が能力があり、世界とつながっていると感じられるある程度の専門知識を、少なくともひとつの分野においてもっている必要があります。
彼らは次のように考えます。「自分がとてもうまくやれる何かを見つけよう。そうしたら、人生の挑戦に立ち向かうことができる。ただし、よけいなものに気を逸らされたり、邪魔されたくない」
公生:「そうか またお前と二人ぼっちか…」
⑧よかれあしかれ、タイプ5が探求する分野は、社会的承認を当てにしません。
実際、人が自分の考えにあまりにもかんたんに同意するなら、タイプ5は自分の考えがありきたりすぎるかもしれないと恐れる傾向さえあります。
相座 武士:「それよりもあの野郎 当然の様に結果も見ないで帰りやがった ちっとは喜びやがれってんだ」
⑨したがって、タイプ5の強烈な集中力は目覚ましい発見や革新に至りますが、性格がより硬直したものであれば、自滅的な問題も生み出しかねません。
これは、彼らの集中力が無意識的に、もっとも差し迫った実際的問題から注意を逸らす役目を果たすためです。
宮園 かをり:「どうして やめちゃったの?」
有馬 公生:「ピアノの音が 聴こえないんだ」
有馬 公生:「始めはね 聴こえるんだ でも 途中から 集中する程 その演奏にのめり込む程 奏でた音は 春風に攫われた花のように もつれながら 遠ざかって 消えてしまう」
彼らの不安の源-対人関係、身体的な力の欠如、仕事が見つからないことなど-が何であれ、通常の段階のタイプ5は、こうした問題に取り組まない傾向があります。
皮肉なことに、彼らが自らの専門領域にどれほど通じたとしても、この世界で機能できるかという より根源的な不安を解消することにはなりません。
たとえば海洋生物学者のタイプ5が、ある甲殻類のすべてを学んだとしても、自分の家庭を適切に営むことができないのではという恐れを持っているかもしれません。
それは潜在的不安を解消していないことになるでしょう。
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
まとめ
タイプ5の根源的な恐れは「役に立たず、無力で、無能であること」。
そしてタイプ5は「すでによく知っていて確立されているものを探求することには興味がありません」。
有馬 公生がコンクールで常にトップを取れるだけの努力をできた訳。そして努力して取った賞に対して全く興味が持てない理由。そうした「公生の心の動き」がリソの本を読むと手に取るように理解できると思います。
タイプ5キャラクターの心が少しでもイメージできたでしょうか?
自分と異なるタイプのキャラクターの心が解ると、今まで理解できなかった行動の意味がはっきりして実に興味深いです。
今日はここまで。
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