とらドラ! 第1話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
こんにちは
アニメ大好き
みんなと一緒に幸せを見つけていきたい
がんべあです。
アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクター(や裏表の関係のキャラクター)を「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。
今回の考察は2008年放映の懐かしいアニメ「とらドラ!」に登場する逢坂 大河と櫛枝 実乃梨。2人の性格は正反対、表と裏の関係になっています。
とらドラ!のストーリー
父親譲りの目つきの鋭さのため、ヤンキーに見られてしまうことを気にしている高須竜児は、高校2年に進級し、以前から好意を寄せていた櫛枝実乃梨や、親友である北村祐作と同じクラスになることができた。一方で、新しいクラスメイトの間にはびこる「高須はヤンキー」という誤解を、また最初から解かねばならないことが憂鬱であったが、実乃梨の親友で誰彼かまわず噛み付く「手乗りタイガー」こと逢坂大河との出会いにより、意外に早くその誤解は解かれることとなる。
(ウィキペディアより)
【逢坂 大河(あいさか たいが)】(タイプ3w2)
とらドラ! 第1話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
【櫛枝 実乃梨(くしえだ みのり)】(タイプ7w8)
とらドラ! 第1話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
主人公:逢坂 大河の性格とその世界観
逢坂 大河の性格は3w2(魅了する人)
タイプ3w2は基本的にプライドが高く目立ちたがり屋(タイプ3)の性格、それに加えて他人の事が気になるおせっかい焼き(タイプ2)な面があります。
逢坂 大河:「あんたが あの時 大人しく鞄を渡せばこんな事にならなかったのよ どう落とし前付けてくれる訳」
とらドラ! 第1話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
裏の主人公:櫛枝 実乃梨の性格とその世界観
櫛枝 実乃梨の性格は7w8(現実主義者)
タイプ7w8は基本的に明るく人生を楽しみたい(タイプ7)タイプ、それに加えて現実的で社交的、人と仕事をするのを好む(タイプ8)性格ですが、「人とのつながり」よりも「出来事を引き起こす事」に関心があります。
櫛枝 実乃梨:「あ 高須君だよね 私の事覚えてる? 何度か北村君の周りでニアミスしてるんだけどぉ~」
とらドラ! 第1話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
逢坂 大河と櫛枝 実乃梨は表と裏の関係。
「裏の主人公の役割は主人公を否定する事」。
櫛枝 実乃梨:「高須君 大河 あんたたちが正しいとは全然 これっぽっちも思わないよ 賛成なんて絶対できない」
とらドラ! 第24話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
逢坂 大河と櫛枝 実乃梨の価値観は正反対となっています。
大河はタイプ3。周りの賞賛を得る為に行動します。その為、本当に自分がやりたい事には無頓着です。
逢坂 大河:「ずーっと ずっと 私は今の自分を否定してる 何でこうなっちゃたんだろう どうすればこうならないですんだんだろうって 将来したいことなんて解らない 今したいことすら浮かばないんだから」
とらドラ! 第23話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
一方の櫛枝 実乃梨はタイプ7。周りを気にせずに自分がやりたい事(夢)に向かって突き進む性格。
櫛枝 実乃梨:「ふっざけんなぁ 私の幸せは 私がこの手で この手だけで掴み取るんだ 私には何が幸せか 私以外の誰にも 決めさせねぇ」
とらドラ! 第23話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
「周りからの賞賛」を得る事を目指していた逢坂 大河(主人公)が櫛枝 実乃梨(裏の主人公)とのぶつかり合いを通じて成長し「自分のやりたい事」を得る事で、自身の抱えている問題点を乗り越えていくストーリー。それが逢坂 大河が主人公のお話。
櫛枝 実乃梨:「あたしもあんたを舐めてた さっきも言ったよね あたしの幸せはあたしが決めるって 同じように あんたの幸せも あんたしか決められない だから だから大河 あんたのやり方も見せてよ」
とらドラ! 第24話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
逢坂 大河にとっての「主人公を導く者」と「ヒロイン」
しかし表と裏の主人公は水と油。相反する性格の為、そのままでは理解し合う事はできません。2人の相互理解の為には「主人公を導く者」の存在が必要となります。
逢坂 大河にとっての「主人公を導く者」は川嶋 亜美と北村 祐作。
【川嶋 亜美(かわしま あみ)】(主人公を導く者)
(タイプ6w7:良き友)
※タイプ6w7(良き友)は自分の事より周りの共同体の事を気にする心配性(タイプ6)、それに加えて今この時を楽しむ(タイプ7)性格。
6w5ほど真面目ではありません。魅力的で面白く人付き合いがよいが自己軽視の傾向がある。
【北村 祐作(きたむら ゆうさく)】(主人公を導く者)
(タイプ6w5:守る人)
※タイプ6w5は自分の事より周りの共同体の事を気にする心配性(タイプ6)、それに加えて独立心が強く、集めた知識を分析して活用する事が得意(タイプ5)な性格。
6w7より集中力に優れているが、関心事は狭まる。往々にして、不利な立場にある人やグループの代弁をしたり擁護をする。とらドラ! 第5話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
そして逢坂 大河(主人公)に対するヒロイン(最終的に救うべき存在)は高須 竜児と言う物語構成。
【高須 竜児(たかす りゅうじ)】(ヒロイン)
(タイプ9w1:夢見る人)
※タイプ9w1(夢見る人)はマイペースなのんびり屋さん(タイプ9)、それに加えて真面目で融通が利かない(タイプ1)性格。
9w8より内向的。冒険を好まず控えめ。とらドラ! 第1話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
高須 竜児には父親がいません。母親との2人暮し。苦労して自分を育ててくれた母親に対して自分自身への劣等感を持っています。
高須 竜児:「俺がいなけりゃ 泰子はもっといい人生が送れたはずなんだ まだ若いんだし 高校だって入り直して(中略)でも俺の方こそ 泰子を振り回してたのかもしれねぇ 俺が子供だから そうだ俺がいなけりゃ」
とらドラ! 第24話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
そんな竜児(ヒロイン)の心を救い出すのが主人公の逢坂 大河。
逢坂 大河が櫛枝 実乃梨とのぶつかり合いの中「自分のやりたい事」を見つけ成長していくためには川嶋 亜美の導きが必要。
川嶋 亜美:「大河が傷付いている所を私は見たの あいつの気持ちが分って 誰もそれに気が付かないなら 私があいつを救ってやらなきゃとか 思ったのよ」
とらドラ! 第23話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
とらドラ!に登場するキャラクター達のぶつかり合いはとっても活き活きと描かれていて、これからどうなってしまうのだろうかと毎回見ていて心が震えます。
逢坂 大河:「竜児 私ね ずっとずっと 自分なんかが誰かに愛されるはずないと思ってた(中略)でもそれは 逃げてただけなのかもしれない」
とらドラ! 第25話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
それもそのはず「とらドラ!」のシリーズ構成(※)は「あの花」「ここさけ」「さよ朝」を作った岡田麿里。キャラクター同士の心のぶつかり合いを描くのは天下一品。原作の素晴らしさを見事に描き切ってます。
※シリーズ構成(シリーズこうせい)とは主にテレビアニメシリーズや特撮番組を制作時に付けられる役職の一つであり、複数の脚本家が参加する作品ではそのまとめ役を担う。いわば脚本の監督とも言える仕事である。(WIKIより)
特にラスト4話の登場人物たちの心の動きやぶつかり合いは正に岡田節全開。まるで劇場作品を見ているかのような見ごたえのあるおススメアニメ。
今日から公開される岡田 麿里監督の劇場映画「アリスと テレスの まぼろし工場」の予習として15年ぶりに「とらドラ!」を見返しましたが、めちゃくちゃ面白くて25話を2ループ見てしまいました。
岡田 麿里作品を見ているといつも心がゾクゾクしちゃいます。
今日はここまで。
この記事が「イイナ」と感じたら下の【B!ブックマーク】ボタンを押して応援していただけると励みになります。
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【岡田 麿里作品】
【エニアグラムをきちんと勉強したい人へ】
【3w2のストーリーラインの詳しい解説はこちらをご覧ください】
【参考資料】
「究極のエニアグラム性格学―人の性格って、おもしろい!」
これからエニアグラムを学びたい方にオススメ
エニアグラムについての知識が体系化されている分かりやすい本
必要な情報は漏れなく書かれており、読みやすいのに読み応えがある良い書籍だと思います
中古価格 |
「新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ」
より詳しくエニアグラムの事を知りたい方にオススメ
いきなりこの本を読むと、その情報量に圧倒されて心が折れそうなるかもしれません
覚悟のある方は是非!すごい本です
新品価格 |
「スバルの性格分析ブログ」
「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。