とらドラ! 第24話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
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主人公の「成長と闇落ち」について
今回はとらドラ!の主人公逢坂 大河の「成長と闇落ち」についてエニアグラム考察します。
とらドラ!は2008年放映。私にとっては実に懐かしい大好きなアニメ。しかし当時、アニメを見ていてとてもヤキモキした経験があります。
それはアニメのラストシーンに向けてのエピソード。「体感的」にはこれしかないと実感して感動できるのですが、当時はどうしても「頭」の中で理解する事ができませんでした。
15年ぶりにアニメを見かえしてみるとこれは「成長と闇落ち」の分岐点を描いたものなのだと、ようやく理解する事ができました。詳しく見ていきましょう。
※ネタバレあり注意!
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
とらドラ!のストーリー
父親譲りの目つきの鋭さのため、ヤンキーに見られてしまうことを気にしている高須竜児は、高校2年に進級し、以前から好意を寄せていた櫛枝実乃梨や、親友である北村祐作と同じクラスになることができた。一方で、新しいクラスメイトの間にはびこる「高須はヤンキー」という誤解を、また最初から解かねばならないことが憂鬱であったが、実乃梨の親友で誰彼かまわず噛み付く「手乗りタイガー」こと逢坂大河との出会いにより、意外に早くその誤解は解かれることとなる。
(ウィキペディアより)
気になっていたお話の展開とは?
とらドラ!は高須 竜児と逢坂 大河の2人の主人公の物語。両者のお話の大きなテーマは共に「家族との相互理解」にあります。
【逢坂 大河(あいさか たいが)】(タイプ3w2)
とらドラ! 第1話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
逢坂 大河:「竜児 私ね ずっとずっと 自分なんかが誰かに愛されるはずないと思ってた(中略)でもそれは 逃げてただけなのかもしれない」
とらドラ! 第25話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
【高須 竜児(たかす りゅうじ)】(タイプ9w1)
とらドラ! 第1話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
高須 竜児:「俺がいなけりゃ 泰子はもっといい人生が送れたはずなんだ まだ若いんだし 高校だって入り直して(中略)でも俺の方こそ 泰子を振り回してたのかもしれねぇ 俺が子供だから そうだ俺がいなけりゃ」
とらドラ! 第24話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
竜児は母子家庭。逢坂 大河にいたってはマンションで一人暮らしをしています。そんな2人が両親と仲直りして相互理解をするお話の構成。
当時私が気になって仕方なかったエピソード。それは最終回25話のストーリー。
2クールかけてようやくお互いの気持ちに素直になれた竜児と大河。しかし大河は自分と向き合う為に「竜児と別れて一人実家に戻る決断」をします。
この展開が当時気になってしかたがありませんでした。
高須 竜児と母親の和解のお話
最終話25話の前半では高須 竜児は逢坂 大河と2人で祖父母の家に向かいます。
竜児の祖父:「こ これは確かに じゃあ君が そのぉ」
高須 竜児:「初めまして あなた達の孫 高須 竜児です そんでもってこいつが俺の嫁です」
逢坂 大河:「ふえええ」
とらドラ! 第24話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
そしてそこで繰り広げられるエピソードを通じて母親と祖父母との仲直り(相互理解)をする事ができます。
高須 泰子:「でもさ やっちゃんは守りたかったんだぁ 竜ちゃんだけは 絶対に でも結局守り切れなくて 色んな事壊しちゃったけど…」
高須 竜児:「壊れてないだろ ばあちゃんだって言ってただろ 大きく育てたって ほら お前よりずっとでかいぞ 俺 誇れよ」(中略)
高須 竜児:「だから 泣くなよ」
高須 泰子:「だってぇ」
逢坂 大河:「………」
とらドラ! 第24話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
最終回前半では無事に「家族の絆」を取り戻した竜児の姿が描かれます。
逢坂 大河と母親の和解のお話
次は逢坂 大河と母親との和解の番。
しかし先ほど述べた通り大河は母親との相互理解を得る為に竜児と別れて一人実家に戻る決断をします。
逢坂 大河:「でも 竜児は私をそのまま愛してくれた だからこそ わたしは もう逃げない」
とらドラ! 第25話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
逢坂 大河:「高須 黙ってたら解らないぞ」
櫛枝 実乃梨:「ほんとにどうしたの なんで大河は…」
とらドラ! 第25話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
成長方向と闇落ち方向
高須 竜児は家族との和解の為の試練を「逢坂 大河と共」に乗り越えました。しかし逢坂 大河は「高須 竜児と別れて一人」で家族との和解に挑みます。
当時この展開がどうしても頭で理解する事ができなかったのです。
しかし頭では理解できなくても、心(本能)では「苦しいけどこれが正しい選択だよな」とも思っている自分もいて、苦しく心が張り裂けられそうな想いをしながらアニメを見ていました。
今ならこの理由が頭で理解する事ができます。その理由は大河にとっての「成長方向と闇落ち方向」が関わっています。
大河は「家族との絆(タイプ6)」を得る為には竜児の元から離れて一人で挑戦する必要がありました。それは竜児が大河にとって「闇落ち(憧れ:ヒロイン)方向」だから。
人は憧れに向かって一直線に突き進むと無理が祟り「闇落ち」の危険性が高まります。
大河が正しく竜児と結ばれる為は一度彼の元から離れ、成長する事で「家族との絆」を取り戻し、遠回りのルートで竜児の元へ辿り着く必要があるのです。
逢坂 大河:「でも 竜児は私をそのまま愛してくれた だからこそ わたしは もう逃げない わたしは変わる 全てを受け入れて 自分に誇りをもって 竜児を愛したいから」
とらドラ! 第25話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
一方の高須 竜児にとって逢坂 大河は「主人公を導く者」。2人で協力して家族との絆(タイプ6)を手に入れる事は自然な成長ルート。
逢坂 大河:「なんか やっちゃん ちっちゃい子みたい」
高須 竜児:「家族ってすげえな」
とらドラ! 第25話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
むしろ竜児が大河の元を離れて「一人で家族との絆を手に入れようとする」のは「闇落ちルート」、危険な状態となります。
【竜児にとっての「家族との絆」】
竜児の母:高須 泰子(タイプ6w7)
とらドラ! 第1話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
【大河にとっての「家族との絆」】
大河の母(タイプ6w5)
とらドラ! 第24話より ©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」制作委員会
大河が一人で家族との絆を取り戻そうとした理由。
今回ブログを書いていて、長年謎だった「とらドラ!」の2人の行動が実に理にかなっている事が分ってスッキリしました。もっと色々勉強していきたいです。
補足
前回のブログで逢坂 大河に対する「主人公を導く者」は川嶋 亜美(6w7)と北村 祐作(6w5)だと考察しましたが、今回のブログでは大河の母(6w5)としています。
この違いは大河(主人公)の成長の1周目と2周目の違い。「川嶋 亜美と北村 祐作」は1周目の成長、「大河の母」は2週目の成長に対応しています。
(北村 祐作が1周目・川嶋 亜美が2週目・大河の母が3周目なのかもしれません)
人は成長すればするほど、より強い新たな壁を乗り越え成長していく必要があります。その為には3→6→9の成長の過程を何度も回りながら螺旋階段を上がる様に成長していく必要があるのです。
今日はここまで。
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まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います。
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