がんべあの「ぶれない」キャラクター&ストーリーの作り方

創作活動の強い味方「エニアグラム」と「13フェイズ」

【物語の黄金パターン】「さよならの朝に約束の花をかざろう」マキアの物語について考察する エニアグラム タイプ6w5

さよならの朝に約束の花をかざろう より ©PROJECT MAQUIA

 

  こんにちは

 アニメ大好き

 みんなと一緒に幸せになりたい

 がんべあです。

 

さよならの朝に約束の花をかざろうについてのエニアグラム考察。書きたい事がいっぱいで3回連続の考察となりました。

 今回はメイン主人公である「マキアのお話」について詳しく見ていきます。分析を深めると様々な発見があってお話の構成に感動してしまいました。

 

ネタバレありです。注意してご覧ください。

 

【前回記事】

gunber.hatenablog.com

gunber.hatenablog.com

 

 マキアの性格は6w5(守る人)。

 6w5は自分の事より周りの共同体の事を気にする心配性(タイプ6)、それに加えて独立心が強く、集めた知識を分析して活用する事が得意(タイプ5)な性格。

 

さよならの朝に約束の花をかざろうのストーリー

 10代半ばの若い姿のまま数百年を生きる不老長寿の一族「イオルフ」は、人里離れた土地で「ヒビオル」とよばれる布を織って静かに暮らしていた。しかし長寿の血を王家に引き入れることで王家の神秘性を高めることを画策するメザーテ国王の命により、軍人イゾルの率いるメザーテ軍が翼をもつ古の巨獣「レナト」に乗って襲来し、イオルフの里は侵略される。その最中、イオルフの少女・マキアは、暴走したレナトによって偶然にも遠くの森へと運ばれ助かる。一方、マキアの親友だったレイリアはイゾルに捕らえられ、メザーテの城に連行された。

ウィキペディアより)

www.google.com

 

エニアグラムを知らない方はこちらから

gunber.hatenablog.com

 

登場人物

 

 主人公マキアの性格は6w5(守る人)。

 6w5の主人公は「金銭などの物質を守り、その物質の安全性を確保する。しかし、それが何故必要かは分かっていません」。

 6w5が主人公の物語のテーマは「自分が守っているものの守るべき理由を見つける事」

 

 このお話を進めていく上でのメインキャラクターは以下の4人となります。

 

【主人公】マキア(6w5)

さよならの朝に約束の花をかざろう より ©PROJECT MAQUIA

【ヒロイン】古の巨獣レナト(タイプ3)

さよならの朝に約束の花をかざろう より ©PROJECT MAQUIA

【主人公を導く者】エリアル(9w1)

さよならの朝に約束の花をかざろう より ©PROJECT MAQUIA

【裏の主人公】イゾル(1w2)

さよならの朝に約束の花をかざろう より ©PROJECT MAQUIA

 

 おっと、びっくり。ヒロインが人間ではなくドラゴン(古の巨獣レナト

 分析していて始めて気が付きました。

 このドラゴンは9w1が主人公の「王道の物語」に登場するドラゴンと強い関わりがあります。

 詳しく見ていきましょう。

 

gunber.hatenablog.com

 

マキアの抱える問題点

 

 6w5(守る人)の基本的なお話は目の前の問題に対処し行動してきた主人公が、その行動の元となる「自分の行動原理」を見つけ出すストーリー。

 

 6w5は何かを守る事で自分の存在を見出します。マキアが守っているもの、それは拾い児のエリアル

 

マキア:「おもちゃじゃありません 私のヒビオルです」

さよならの朝に約束の花をかざろう より ©PROJECT MAQUIA

 

 母親が死んで取り残された赤ん坊のエリアルをマキアは拾い育てます。しかしマキアには里の長老ラシーヌから部族の掟として厳しく言いつけられた事がありました。

 

ラシーヌ:「外の世界で出会いに触れたなら 誰も愛してはいけない 愛すれば本当の一人になってしまう(中略)それが私たち別れの一族に課せられた運命なのだよ」

さよならの朝に約束の花をかざろう より ©PROJECT MAQUIA

 

 イオルフは何百年も幼い姿のまま生き続ける種族。

 主人公のマキアはエリアルを守り育て愛します。しかしすくすくと育つエリアルに対してマキアの姿はいつまでも15歳の少女のまま。

 長老の言う通り、成長速度の異なる2人の生活に破滅が訪れマキアは苦しみます。

 

エリアル:「嫌になる なんでこんなの取っておくんだよ いつまでもガキ扱いでぇ(中略)俺はあなたのこと母親だなんて思ってないから…」

さよならの朝に約束の花をかざろう より ©PROJECT MAQUIA

 

 しかしこの「苦しさ」はマキアの成長にとって正常な状態。マキアにとってエリアルは「主人公を導く者」エリアルを愛し育てるマキアはこの苦しさと喜びを糧に強く成長していきます。

 そして物語のクライマックスでマキアは「自分が守り続けた存在」の理由を見つける事ができるのです。

 

マキア:「そっか… そっか…」

さよならの朝に約束の花をかざろう より ©PROJECT MAQUIA

 

 マキアが「自分が守り続けた存在」を守る理由を見つけるシーンは感動もの。是非本編で確認してください。

 

 その後、マキアは王城に囚われていた古の巨獣レナト(ヒロイン)を助け出します。

 ドラゴンを救うシーンは長老ラシーヌ「誰も愛してはいけない」と言う「部族の掟」からマキアが解放された事を表しているのでしょう。

 

 お姫さまを捕えているドラゴンはタイプ3。

 タイプ3の特徴は「見栄っ張り」「成功の追求」「自分に価値が無い事を恐れる」「世界を否定的に認識している」「大人びて冷静沈着」「さみしがりや」。

 そんな性格のタイプ3が強大な力を得た存在。それがドラゴンの正体となります。

 

レイリア:「そっか あなたも飛べたのね」

さよならの朝に約束の花をかざろう より ©PROJECT MAQUIA


ドラゴンとは

 

 タイプ6のお姫様にとってドラゴンとは「お姫様を捕え苦しめている存在」。

 

さよならの朝に約束の花をかざろう」は主人公のマキア(6w5)が「守るべき存在の理由」を見つけ出す物語であると共に、もう一人の主人公であるエリアル(9w1)がドラゴン(部族の掟)に囚われていたヒロイン(マキア)を助け出す物語でもあります。

 

マキア:「エリアルは約束守ってくれた 私の事 ずっと守ってくれてたの

さよならの朝に約束の花をかざろう より ©PROJECT MAQUIA

 

6w5が主人公のお話

 

 今回のブログを書いて思ったのですが、9w1が主人公のお話は「ドラゴン(タイプ3)に囚われているお姫さま(タイプ6)を救う話」だとすると、6w5のお話は「ドラゴン(タイプ3)に囚われていたお姫様(タイプ6)が王子様(タイプ9)に導かれドラゴンを飼い慣らすお話」なのでしょう。

 

 6w5の主人公は「何か」を守って生きています。

その「何か」が主人公を縛り付けているドラゴン。

 

 主人公が「自分が何故ドラゴンに縛り付けられているのか」を理解し解放することによって、今度は「自分の意志でその力(ドラゴン)を使いこなす」事ができるようになる。

 

 そんなお話が6w5のお話の基本構成なのかもしれません。今後検証していきたいです。

 

さよならの朝に約束の花をかざろう」は実に綺麗な展開で主人公の成長を描いた作品。

 こんなお話に出会えるのはアニメ好きの役得ですね。とても幸せな気分でいっぱいです。

 

 今回はここまで。

 

 まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います

 疑問点などありましたら是非教えてください

 

 この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います

 みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!

 

【参考資料】

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 「スバルの性格分析ブログ」

「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。