であいもん 第7話より ©RIN ASANO/緑松
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「エニアグラムの裏表」についての考察
アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクター(や裏表の関係のキャラクター)を「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。今回の考察は「であいもん」に登場する私市 緋色と松風 佳乃子。2人は物語の「表と裏の主人公」の関係となっています。
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
であいもんのストーリー
舞台は京都の和菓子屋「緑松」。1人息子の納野和は、大学卒業後に家を飛び出して10年間東京で暮らしていたが、実家からの手紙で父が入院したことを知らされ、店を継ぐ決心をして実家に戻る。ところが、彼が不在の間に、店では雪平一果という少女が看板娘として働いていた。和の母は、和が両親がそばにいない一果の親代わりになることを期待するが、一果は一度店を捨てた和を敵視し、店を継ぐのは自分であると宣言する。季節のうつろいとともに和と一果は少しずつ心を通わせ、周囲の人々とも絆を深めていく。(ウィキペディアより)
【私市 緋色(きさいち ひいろ)】
(タイプ1w9:主人公)
であいもん 第7話より ©RIN ASANO/緑松
【松風 佳乃子(まつかぜ かのこ)】
(タイプ5w6:裏の主人公)
であいもん 第7話より ©RIN ASANO/緑松
アニメを見ていると松風 佳乃子が「表の主人公」で私市 緋色が「裏の主人公」にも見えますが、エニアグラムで分析を行うと実は私市 緋色の方が表の関係となります。詳しく見ていきましょう。
主人公と裏の主人公の関係
二人は正反対の性格で得意・苦手も逆転しています。
【私市 緋色:タイプ1w9(理想主義者)】
1w9(理想主義者)は基本的に真面目で理想を求める(タイプ1)完璧主義者、それに加えてもの静かで内向的な(タイプ9)性格
私市 緋色は理想を語る事は得意ですが、理想の実現上で何が問題かを見つけ出すことは苦手。
私市 緋色:「空は快晴 目覚めはバッチリ 気温のチェックもOK 予定時刻狂い無し 完璧 ここが緑松」
であいもん 第7話より ©RIN ASANO/緑松
一方の松風 佳乃子は集めた知識を分析して問題を解決する事を得意としています。
【松風 佳乃子:タイプ5w6(問題解決者)】
松風 佳乃子は目の前の問題の解決する事は得意ですが、自分が喜ぶ理想的な状態を見つける事は苦手。
松風 佳乃子:「そう言う能天気な所 相変わらずね (…私がいないとダメなんだって思ってたのに…)」
であいもん 第7話より ©RIN ASANO/緑松
私市 緋色が苦手な「目の前の問題を解決する」事は松風 佳乃子の得意分野。一方松風 佳乃子の苦手な「理想の状態を見つける」のは私市 緋色の得意とする所となります。
主人公と裏の主人公のお話のガイドライン
裏の主人公の役割は「主人公を否定する存在」である事。主人公(テーゼ)に対するアンチテーゼが裏の主人公となります。主人公一人では物語は始まりません。主人公を否定するアンチテーゼが示される事で始めてストーリーは動き出します。
「主人公の行動理由(テーゼ:理想を語る・タイプ1w9)」と「裏の主人公の行動理由(アンチテーゼ:目の前の問題を解決する・タイプ5w6)」は正反対ですが、どちらも大切なもの。相反する正しい考えがぶつかり合いながら物語が進む、それが物語に裏の主人公が登場する理由なのです。
【裏の主人公を詳しく知りたい方はこちらの記事で】
私市 緋色(主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
1w9:「理想の世界」にいた主人公が「目の前の世界の現実的な問題」の解決を行う事になる。
【1w9のお話についての詳しい解説はこちら】
松風 佳乃子(裏の主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
5w6:「現実世界(理論で理解できる小さな世界)」にいた主人公が「理想の世界(理論だけでは理解できない大きな世界)」とは何かを探し求める。
【5w6のお話についての詳しい解説はこちら】
「であいもん」は私市 緋色(主人公)にとっては「理想を実現する方法」を見つけるお話。松風 佳乃子(裏の主人公)にとっては「自分が何をするべきなのか(理想)」を見つけるお話。
裏の主人公(アンチテーゼ)は主人公にとっての倒すべき敵ではなく、ぶつかり競い合いながら、相手の良い所(=自分が苦手としている所)を学び取り、成長していくための大切なキャラクター。
このブログを書いている時点(第7話)で私市 緋色と松風 佳乃子の出会いはまだありませんが、今後「表と裏の主人公」として関係が深まっていくと予想できます。
私市 緋色が「表の主人公」の理由
私市 緋色が「表の主人公」の理由。それは2人を導く役割が納野 和(メイン主人公:タイプ7)である事から分かります。
表の主人公(1w2)と裏の主人公(6w5)は2人だけでは互いに反発するだけでお話は進みません。
2人は主人公を導く者(タイプ7)に導かれ、共通の目標を目指す事でお話はようやく前に向かって進みます。
【納野 和(いりの なごむ)】
(タイプ7:主人公を導く者)
であいもん 第7話より ©RIN ASANO/緑松
納野 平伍の成長方向はタイプ7(楽しむ事)。
真面目で融通が利かない私市 緋色(タイプ1)は納野 和(タイプ7)に導かれる事で成長します。
納野 平伍:「大事なんは楽しむと言う事」
私市 緋色:「あっ…」
であいもん 第7話より ©RIN ASANO/緑松
私市 緋色:「和さん 今日は連れてくださってありがとうございました」
納野 和:「いやいや…」
であいもん 第7話より ©RIN ASANO/緑松
今回はここまで。
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【ネットフリックスを見るならこちらのアニメもおススメ!】
【参考資料】
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。