ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜 第12話より ©泰 三子・講談社/ハコヅメ製作委員会
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アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクター(や裏表の関係のキャラクター)を「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。今回の考察はハコヅメ〜交番女子の逆襲〜に登場する「藤 聖子」と「源 誠二」。2人の性格は表と裏。「藤 聖子が表の主人公」だとすると「源 誠二は裏の主人公」の関係となります。
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
今回は藤 聖子を主人公として分析を進めます。
藤 聖子は元刑事課のエースでしたが、後輩へのパワハラによる左遷で町山交番へ異動してきた経歴があります。超美人ですが勝ち気な性格で男性警察官からは恐れられています。
そんな彼女といつも喧嘩ばかりしているのが源 誠二。
二人の関係を見ていきましょう。
【藤 聖子(ふじ せいこ)】(主人公:3w2)
ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜 第12話より ©泰 三子・講談社/ハコヅメ製作委員会
【源 誠二(みなもと せいじ)】(裏の主人公:7w8)
ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜 第12話より ©泰 三子・講談社/ハコヅメ製作委員会
裏の主人公とは
裏の主人公は「主人公の成長」の為に欠かせないキャラクター。
その役割は「主人公を否定する存在」である事。
その為、藤 聖子と源 誠二はいつも喧嘩ばかりしています。
ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜 OPより ©泰 三子・講談社/ハコヅメ製作委員会
テーゼとアンチテーゼ
主人公(テーゼ)に対するアンチテーゼが裏の主人公。
藤 聖子(主人公)は「他人から賞賛されたい(テーゼ)」性格。一方の源 誠二(裏の主人公)は「即物的な現実を見据え、利益を得るために勝利できる戦略(アンチテーゼ)」を最重視した行動をしています。
藤 聖子は「周りから評価される」為に行動しています。
一方の源 誠二は周りの評価ではなく「自分が決めたルール」に従って生きようとしています。
藤 聖子:「あんたらいつも捜査優先で好き勝手言うけど 聴く側の事もちょっとは考えてよ 警察が被害者に二次被害を与える事に…」
源 誠二:「だから人間関係作りながら聴取すればいいだろう」
ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜 第12話より ©泰 三子・講談社/ハコヅメ製作委員会
「主人公の行動理由(テーゼ)」と「裏の主人公の行動理由(アンチテーゼ)」は正反対、相反する考えがぶつかり合いながら物語が進む、それが物語に裏の主人公が登場する理由です。
【裏の主人公を詳しく知りたい方はこちらの記事で】
主人公と裏の主人公の関係
「ハコヅメ」のストーリーは藤 聖子にとっては「(誰かから期待されて進む道ではなく)本心の自分が望む道」を見つけるお話。源 誠二にとっては「周りの人々と共感できる道」を見つけるお話となります。詳しく見ていきましょう。
主人公の藤 聖子の性格はタイプ3w2。
【藤 聖子】(主人公:3w2)
ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜 第12話より ©泰 三子・講談社/ハコヅメ製作委員会
一方の裏の主人公、源 誠二の性格はタイプ7w8。
タイプ7w8(現実主義者)は基本的に明るく人生を楽しみたい(タイプ7)タイプ、それに加えて現実的で社交的、人と仕事をするのを好む(タイプ8)性格。
【源 誠二】(裏の主人公:7w8)
ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜 第12話より ©泰 三子・講談社/ハコヅメ製作委員会
二人は正反対の性格で得意・苦手も逆転しています。
源 誠二(7w8:現実主義者)は「現実」を見据え、利益を得るために勝利できる戦略を練る事が得意。
源 誠二:「実際ちゃんと聴取できてれば やれた鑑識作業や捜査だってあっただろう 中途半端な被害者聴取でどうやってまともな捜査ができるんだよ」
ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜 第12話より ©泰 三子・講談社/ハコヅメ製作委員会
藤 聖子(3w2:魅了する人)はその逆、周りの人々の賞賛を得る為に行動する事は得意ですが、現実の中で自分自身が関心のあるふるまいを見つける事は苦手としています。
タイプ3は燃えるような「感情」で動きます。しかし物事を「考え」答えを導き出す事は得意ではありません。
藤 聖子:「聴取を急かすあんたら刑事と目の前の被害者女性警察官の聴く苦しさをあんたは考えた事ある?」
ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜 第12話より ©泰 三子・講談社/ハコヅメ製作委員会
源 誠二(7w8:現実主義者)は周りの人々の心理を考慮する事は苦手。
タイプ7は理性的な「思考」で動く為、自分や周りの「感情」を考慮する事は得意ではありません。
源 誠二:「知るかよ そう言う女同士の仲良しごっこを捜査に持ち込むなよ」
ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜 第12話より ©泰 三子・講談社/ハコヅメ製作委員会
藤 聖子が苦手な「現実世界を見据えた戦略を練る」事は源 誠二の得意分野。一方、誠二の苦手な「周りの評価を気にかける」のは藤 聖子の得意とする所となります。
主人公と裏の主人公のお話のガイドライン
藤 聖子(主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
3w2:「人々からの賞賛を得るふるまい」をしてきた主人公が壁にあたり、その問題を解決するために「自分自身が関心のあるふるまい」を見つけようとする。
源 誠二(裏の主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
7w8:「現実」の利益を得る為に勝利できる戦略を練ってきた主人公が壁にあたり、その問題を解決するために「人々の賞賛」を得ようとする。
【7w8と3w2のお話についての詳しい解説はこちら】
藤 聖子(テーゼ)と源 誠二(アンチテーゼ)は互いにぶつかり合う必要があります。しかしその戦いは相手を否定するものではなく、新たな道(ジンテーゼ)を見つける手段でなくてはいけません。
相反する2人を導き仲裁するのが山田 武志(やまだ たけし)「主人公を導く者(タイプ6)」。
【山田 武志】(主人公を導く者:タイプ6)
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山田 武志:「お馴染みのこの2人のケンカより優先されないものなんかあるかよ くっだらねぇ そうだろ川合 捜査と被害者支援のバランスなんて 三千年くらい課題になってるテーマを地方署勤めの巡査部長が議論したってしかたねぇだろう」
山田 武志:「痛ててっ」(中略)
北条 保:「さすが山田 警察学校からの付き合いだけあるなぁ 源と藤のケンカは山田を殴ればだいたい収まるからなぁ」
川合 麻依:「そうなんだ…」
ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜 第12話より ©泰 三子・講談社/ハコヅメ製作委員会
源 誠二:「まあやることはそれぞれだが 気持ちはみんな一緒って事だ みんなで力を合わせて 犯人を絶対捕まえよう」
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ほんとこの3人の関係は見ていてほほえましい関係ですね。
ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜 第12話より ©泰 三子・講談社/ハコヅメ製作委員会
今回はここまで。
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
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みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。