最果てのパラディン 第1話より ©2021 柳野かなた・オーバーラップ/最果てのパラディン製作委員会
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「エニアグラムの裏表」についての考察
アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクターを「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。(と言いながら最近は「裏と表の主人公」シリーズになっていますね…)今回の考察は最果てのパラディンに登場する「ウィル」と「ガス」。二人の性格は表と裏の関係となっています。
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
最果てのパラディンのストーリー
引きこもりとして無為な人生を過ごし、後悔して亡くなった主人公は記憶を保持したまま異世界に転生する。ウィリアム(通称:ウィル)と名付けられた赤ん坊は、数百年前に人の絶えた廃墟の街で、生前は英雄として知られた3人の不死者ブラッド、マリー、ガスに育てられる。今度こそ悔いのない人生を送ることを決意したウィルは、スケルトンの剣士ブラッドからは武術を、ミイラの神官マリーからは一般常識と信仰を、ゴーストの魔法使いガスからは学問と魔法を学び成長していく。
(ウィキペディアより)
【ウィリアム・G・マリーブラッド(ウィル)】(主人公)
【オーガスタス(ガス)】(裏の主人公)
裏の主人公とは
裏の主人公の役割は「主人公を否定する存在」である事。主人公(テーゼ)に対するアンチテーゼが裏の主人公となります。
ウィル:「ねえガス おじいちゃん 僕を殺さなくちゃいけないって事は 殺さなくちゃいけないだけの何かがあるんだね…」
ガスはウィルを殺そうとします。それはウィルの存在が自分の描く理想にとって相反するものだから。
裏の主人公は主人公をただ否定するだけではありません。ガスは理想を持っています。
マリー:「誰もハイキングを殺せない 南辺境大陸(サウスマーク)の滅亡は確定的 誰もがそう思った時 ガスが…彷徨賢者(ワンダリングセイジ)オーガスタスが今こそハイキングを討つ契機と提言したのです」
ガスは「ハイキングを討つ」事で理想の世界の実現を目指していました。
「主人公の行動理由(テーゼ)」と「裏の主人公の行動理由(アンチテーゼ)」は正反対、相反する考えがぶつかり合いながら物語が進む、それが物語に裏の主人公が登場する理由です。詳しく見ていきましょう。
【裏の主人公を詳しく知りたい方はこちらの記事で】
主人公と裏の主人公の関係
主人公のウィルの性格はタイプ9w1。
タイプ9w1(夢見る人)はマイペースなのんびり屋さん(タイプ9)、それに加えて真面目で融通が利かない(タイプ1)性格。
一方の裏の主人公、ガスの性格はタイプ5w4。
二人は正反対の性格で得意・苦手も逆転しています。
ウィル(9w1:夢見る人)は9w1は良い夢を信じ、平和を維持しようと心がける事は得意ですが、都合の悪い現実から目を逸らしがちです。
ウィル:「ぼくには前世の記憶があって どうしようもない人間だったんだ だから生まれ変わって今度こそちゃんと生きようと思ったのに…」
ガス(5w4:偶像破壊者)はその逆、現実を見つめ、悪い「偶像」を「破壊」した先に真実があると信じ、破壊するために理想を根拠にして論破します。しかし攻撃性が高すぎて自身の安息まで壊す恐れがあります。
ガスが目指したのは「ハイキング(偶像)」を「討つ(破壊する)」事。その実現の為に全てを犠牲にする道を選びます、しかし結果的に討伐は失敗に終わる事になります。
マリー:「そして私たちの敗色が濃厚になった時 ガスと私はハイキングに封印を施しました 殺せずともせめて…」
ウィルが苦手な「現実世界の問題と向き合う」事はガスの得意分野。一方ガスの苦手な「周りとの安息を見出す(平和を望む)」のはウィルの得意とする所となります。
主人公と裏の主人公のお話のガイドライン
ウィル(主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
9w1:「リアルな現実世界」で壁に当たった主人公が、問題を解決する為に「現実とは異なる新たな世界(異世界)」へ旅立つ。
ガス(裏の主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
5w4:「理論の世界(異世界)」にいた主人公に「現実世界」が浸透してくる。
【5w4のお話についての詳しい解説はこちら】
「最果てのパラディン」のストーリーはウィルにとっては「現実の問題に向き合っていく道」を見つけるお話、ガスにとっては「問題を平和的に解決する道」を見つけるお話。
ガス(裏の主人公)はハイキングの討伐に失敗しました。ウィル(主人公)は一人ではいつまでも自分の殻に閉じこもったままだったでしょう。主人公も裏の主人公も一人では何もできません。
そんな二人が互いの長所を学び合い成長する事で「問題を平和的に解決する道(灯火の神グレイスフィールの加護の元、世界を救う)」を見つけ実現していくお話が「最果てのパラディン」。
※ウィルにとってマリーとブラッドの存在も大きいのですが、それはまた次の機会に解説したいと思います。
今回はここまで。
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【参考資料】
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。