エニアグラム　性格の裏表　Vivy -Fluorite Eye's Song-「ヴィヴィ」について考察する　9→3?　【前編】

f:id:gunber:20210529095751p:plain Vivy -Fluorite Eye's Song-第1話より ©Vivy Score / アニプレックス・WIT STUDIO

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「エニアグラムの裏表」についての考察

アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクターを「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。

今回取り上げるのはアニメVivy -Fluorite Eye's Song-の主人公、ヴィヴィ（ディーヴァ）。

Vivy -Fluorite Eye's Song-第1話より ©Vivy Score / アニプレックス・WIT STUDIO

Vivy -Fluorite Eye's Song-

時は2061年、稼働を開始して1年目になる、自律人型AIヴィヴィは、歌でみんなを幸せにする使命の為、テーマパーク「ニーアランド」のステージで歌っていた。
そこへ、100年後の未来から、AIのマツモトが転送されて来る。
マツモトは100年後のAIと人間の戦争を止める為、ヴィヴィに協力を求める。
ヴィヴィは不審に思いながらも、AI史の転換点を修正する《シンギュラリティ計画》に協力する。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

ヴィヴィは6話で記憶を失い、7話からその性格が大きく変化します。今回はこの性格の変化に注目して分析を進めていきます。

メインキャラクターとお話の流れ

このお話のメインキャラクターは主人公ヴィヴィとパートナーのマツモト。

【ヴィヴィ】

Vivy -Fluorite Eye's Song-第1話より ©Vivy Score / アニプレックス・WIT STUDIO

【マツモト】

Vivy -Fluorite Eye's Song-第1話より ©Vivy Score / アニプレックス・WIT STUDIO

二人はそれぞれ異なった「行動基準」で動いています。

ヴィヴィは「本能」の赴くまま。

マツモトは「理性」に従って行動します。

最初、相手の価値基準が全く理解できない2人が物語を通じて、お互いの事を理解し受け入れ変化していく

それが「Vivy -Fluorite Eye's Song-」のお話の大きな流れだと感じます

ヴィヴィの性格の変化

ヴィヴィの性格は9ｗ1（夢見る人）

ヴィヴィはどこまでもマイペースなタイプ9（調停者）と完璧主義的なタイプ1（完璧主義者）な面を併せ持っています。

【キャラクターの性格の見分け方：アニメ1ｗ9「ヴァイオレット」と9ｗ1「ヴィヴィ」の違いをエニアグラム分析する】

gunber.hatenablog.com

ヴィヴィ：「モモカ　どうでしたか？　心がこもっている様に見えましたか？」

Vivy -Fluorite Eye's Song-第1話より ©Vivy Score / アニプレックス・WIT STUDIO

ヴィヴィは「自信がなく内気で堅物、感情を感じられない」性格。

しかし彼女の性格はある事件を通じて大きく変化します。

ナビ：「チケットは即完だって　メインステージ連続満席記録を順調に更新中」

ディーバ（ヴィヴィ）：「了解♬」

ナビ：「来週のフェスのスタッフが視察に来てるからとちらないようにね」

ディーバ（ヴィヴィ）：「誰に言ってるの？」

Vivy -Fluorite Eye's Song-第7話より ©Vivy Score / アニプレックス・WIT STUDIO

ディーバ（ヴィヴィ）：「我ながらいい歌ねぇ　いつも完璧だけど　今日の私は完璧以上」

Vivy -Fluorite Eye's Song-第9話より ©Vivy Score / アニプレックス・WIT STUDIO

それまでの内気な性格から一変「自意識過剰、外交的で陽気、感情溢れる」性格へと大きくイメージチェンジします。

この性格は正にタイプ3（成功者）。

【遠坂凛】（タイプ3）

Fate/stay night 第21話より © TYPE-MOON All Rights Reserved.

【桜島麻衣（さくらじままい）】（タイプ3）

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない第4話より　©2018 鴨志田一／ＫＡＤＯＫＡＷＡ　アスキー・メディアワークス／青ブタ Project

【礼子（れいこ）】（タイプ3）

スーパーカブ第2話より ©Tone Koken,hiro/ベアモータース

タイプ3のキャラクターは「感情豊か」で「格好つけの見栄っ張り」、実力の無い人には冷たく当たる感じがしますが、実はかなりの「お節介好き」と言う共通点があります。

変化後のヴィヴィはこの性格に綺麗に当てはまっています。

しかし7話でのヴィヴィの性格の変化（おそらくタイプ3）は「表と裏の性格」では説明できません。いったいどう言う理屈なのでしょうか？

ヴィヴィの性格の変化（仮説）

行き詰った時には「仮説」を立てるのが一番。

『変化後のヴィヴィは「主人公（変化前のヴィヴィ）を導く者」』と言う仮説を立ててみました。

「主人公を導く者」とは「物語の黄金パターン」についての解説の時に紹介したキャラクター。その詳細は以下の様になっています。

【タイプ3】主人公を導く者とは

タイプ3の「主人公を導く者」は現実の中で成功を求める行動派。

物語の中でなかなか動こうとしない（動く事が苦手な）主人公を無理やり引っ張り、現実の世界へと導くのが彼・彼女達の役割、お話の定石。

【タイプ3主人公を導く者】

gunber.hatenablog.com

性格の変化したヴィヴィは物語の中でヴィヴィ（主人公）とマツモト（裏の主人公）の二人を導く役割を果たします。

ディーバ（ヴィヴィ）：「ヴィヴィを…この子の事をよろしく頼むわね…」

Vivy -Fluorite Eye's Song-第9話より ©Vivy Score / アニプレックス・WIT STUDIO

ディーバ（ヴィヴィ）：「見た目がダサい　口が悪い　小言が多いし　未来未来使命使命ばっかり　それが私たちのパートナー　仲良くやんなさい　喧嘩しながらでもいいから　全部あなたに託すわ　私の使命もこの先の未来も　あなただけじゃ不安だし　マツモトだけでも不安だから　まあニコイチって妥協してあげる」

Vivy -Fluorite Eye's Song-第9話より ©Vivy Score / アニプレックス・WIT STUDIO