「もののけ姫」より Ⓒ 1997 Studio Ghibli・ND
こんにちは
みんなと一緒に幸せになりたい
がんべあです
今回は宮崎 駿 監督「もののけ姫」を13フェイズ分析します
この作品は1997年(平成9年)公開映画
初期の宮崎監督の作品「ルパン三世 カリオストロの城」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」などの作品と異なり、実に重く苦しいストーリー
何より宮崎監督のお家芸「空を飛ぶ」シーンが全く描かれていません
宮崎監督の苦しみが見受けられます
監督はこの作品で何を描きたかったのでしょうか?
アシタカ:「曇り無き眼で見定め 決める」
本編を13フェイズに従って観ながら考えていきましょう
※「」と
OO:「OOO」
は引用部分 引用は全て「もののけ姫」から
ネタバレありですのでご注意ください
「もののけ姫」のお話
13フェイズに従って見ていきます
主人公のアシタカの抱える問題点は「未だ自分の運命を見つけ対峙していない事」
物語の折り返し点である黄色の枠、第7フェイズまでアシタカはシシ神とエボシ(自然と人間)の両方の助けを得て世の中を見据え成長していきます
しかし第8フェイズ以降の物語後半ではアシタカは人(エボシ)に対しても自然(サン・モロ)に対しても味方する事ができず、一人で奮闘するお話になります
物語を通してアシタカは自分の運命を見つけ対峙する事ができました
それは人間が自然と調和して暮らす事ができる世界を目指す事
これはアシタカを通して宮崎監督自身の見つけた運命なのだと思います
しかし、それに至る道は遠く、とても険しいです
今回のお話は、「その運命を見つける」所まで
宮崎監督の以後の作品の中でも未だその答えは出ていません
宮崎監督の求めるもの
宮崎監督は何故こんなに苦しんでいるのでしょうか?
私はそれは監督が自分の理想に直接突き進んでいる為だと思います
遠くにある理想を実現する為にはまず身近な問題を解決する必要があります
宮崎監督の身近な問題とは「家族の絆」を作る事
宮崎監督の作品には家族がキーワードとして現れる作品が多く見られます
特に「ハウルの動く城」ではこの問題を大きく取り扱っており、主人公のソフィーは物語の最後で大家族を得ることができます
しかし「もののけ姫」では監督の分身アシタカが主人公であったのに対して、「ハウルの動く城」における宮崎監督の分身はマルクル
マルクルはソフィーのおこぼれに預かって家族の一員となる事ができます
他のキャラクターのおこぼれではなく、「宮崎監督自身の分身である(アシタカの様な)主人公が家族を得るお話」を完成させた次の段階で、ようやくもののけ姫で提示される大きな理想に対して挑戦するお話が完結できるようになると私は思うのです
詳しくはこちらの記事を観て下さい
今回はここまで
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
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