化物事変 第1話より ©藍本松/集英社・「怪物事変」製作委員会
こんにちは
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がんべあです。
今回はジャンプアニメの「人間関係」をエニアグラム分析するシリーズの第5回目。
第1回目がまだの方はこちらからご覧ください。
【ジャンプアニメ人間関係の法則① 人気作品の黄金パターンをエニアグラム分析】
前回までのおさらい
今までのブログでは以下の4点について解説をいたしました。
★最近のジャンプアニメの「人物関係」の共通点①。
タイプ9が主人公
タイプ3が主人公を導く者
タイプ6が親友・ヒロイン
★基本的なストーリーの流れ
①「狭い世界」で「マイペースの暮らしをしていたタイプ9の主人公」が
②「目的意識と実行力の高いタイプ3の師匠」に導かれ現実の世界で成長を行い
③「人の輪を大切にするタイプ6のヒロイン(親友)」と理解し合うことで、共に「広い世界」の中で生きていく
★最近のジャンプアニメの「人物関係」の共通点②。
タイプ5:主人公(裏の性格含めて)
タイプ7:主人公に引っ張られて共に成長する人
(又は主人公の憧れ)
タイプ8:主人公を引っ張りながら共に成長する人
これに加えて、前回までのブログでは主人公の裏の性格に配置されたキャラクター(オール・フォー・ワン)(ヒュース)についての分析を行いました。
今回はタイプ9が主人公の「鬼滅の刃」「呪術廻戦」「化物事変」の主人公の”裏の性格”に配置されたキャラクターにスポットを当てた分析を行っていきます。
主人公の裏の性格に対応するキャラクター
「鬼滅の刃」「呪術廻戦」「化物事変」の「主人公」と「主人公に対応する裏の性格のキャラクター」は以下の様になります。
【鬼滅の刃】
主人公(タイプ9)
【竈門 炭治郎(かまど たんじろう)】
鬼滅の刃 第26話より ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
主人公の裏の性格に対応するキャラクター
(タイプ5)
【冨岡 義勇(とみおか ぎゆう)】
【呪術廻戦】
主人公(タイプ9)
【虎杖 悠仁(いたどり ゆうじ)】
呪術廻戦 第1話より ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
主人公の裏の性格に対応するキャラクター
(タイプ5)
【両面宿儺(りょうめんすくな)】
呪術廻戦 第1話より ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
【化物事変】
主人公(タイプ9)
【日下 夏羽(くさか かばね)】
化物事変 第1話より ©藍本松/集英社・「怪物事変」製作委員会
主人公の裏の性格に対応するキャラクター
(タイプ5)
【野火丸(のびまる)】
主人公の裏の性格に対応するキャラクターはいずれもタイプ5(観察者)。
彼らの特徴を詳しく見てみるとこうなります。
【タイプ5】(観察者)の特徴
【タイプ5の特徴】
肯定的な呼び方「学究な人タイプ」
否定的な呼び方「偏屈な人タイプ」
・観察力がある
・本好き、知識の吸収に貪欲だが、得た知識を活用する事には興味が薄い
・客観的に物事を把握する
・論理的、合理主義
・感情的な人は苦手
・人間に関心が薄い、一人でいる方が好き、周りに迎合しない
・ダメだと思うとあきらめが早い
・物事を複雑に見る
・現実逃避傾向が強い
・人間的な弱みを見せたがらない、その為に変人で偏屈に見える
「表と裏の性格」:違いと共通点
表と裏の性格は大きく異なりますが、共通する面もあります。
その違いと共通点を観ていきましょう。
この様に性格の大きく異る二人ですが、共通点もあります。
それは「どちらも現実とは異なる世界を見て正しさを追い求める」。
違いは正しさの求め方。
タイプ9w1(夢見る人):良い「夢」を「見る」ことで真実を悟れると信じ、夢を見るために心の平穏をもたらす材料を得る。
しかし、都合の悪い現実から目を逸らしがちであり、その認識には裏人格5w4が必要。
タイプ5w4(偶像破壊者):悪い「偶像」を「破壊」した先に真実があると信じ、破壊するために理想を根拠にして論破する。
しかし、攻撃性が高すぎて安息まで壊す恐れがあり、その回復には裏人格9w1が必要。
一言で言うとタイプ9w1は「空想(夢)の中で平和を創り出そう」、タイプ5w4は「現実の中で平和を作ろう」とする性格となります。
竈門 炭治郎・虎杖 悠仁・日下 夏羽の3人は自分の心の中に平和な夢を描くのは得意ですが、その平和を現実の世界に作り出すのは苦手。
冨岡 義勇・両面宿儺・野火丸は平和を求めて積極的に行動する事は得意ですが、その行動自体が自身の平和を脅かす事になりがちです。
表と裏の性格は互いに補い合う関係
そんな二人が戦いながらお互いを認め、手を取り合い共通の目的を達成する事で成長していく物語。
これがジャンプアニメのストーリーの中核を成しています。
おまけ
この黄金パターンのお話で有名なのは何と言っても遊☆戯☆王でしょう。
遊☆戯☆王もタイプ9の主人公とその裏の性格タイプ5のキャラクターが協力し成長するストーリーとなってます。
【遊☆戯☆王】
主人公(タイプ9)
【武藤 遊戯(むとう ゆうぎ)】
遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS ©高橋和希 スタジオ・ダイス/2016劇場版「遊☆戯☆王 」製作委員会
主人公の裏の性格に対応するキャラクター
(タイプ5)
【闇遊戯(やみゆうぎ) / アテム】
遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS ©高橋和希 スタジオ・ダイス/2016劇場版「遊☆戯☆王 」製作委員会
おっとりタイプだが正義感が強く、いざという時は頼もしいタイプ9w1の主人公、武藤 遊戯。
頭脳戦が得意で不思議な雰囲気を持つタイプ5w4の裏遊戯。
この2人が裏表の関係となっています。
主人公を導く者(タイプ3)
【海馬 瀬人(かいば せと)】
遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS ©高橋和希 スタジオ・ダイス/2016劇場版「遊☆戯☆王 」製作委員会
そして夢見がちな主人公を厳しい現実の世界へと導くライバルのタイプ3 海馬 瀬人。
ヒロイン(タイプ6?)
【真崎 杏子(まざき あんず)】
遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS ©高橋和希 スタジオ・ダイス/2016劇場版「遊☆戯☆王 」製作委員会
ヒロインは真崎 杏子ですが、あまりタイプ6には見せません。
【城之内 克也(じょうのうち かつや)】:タイプ7
遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS ©高橋和希 スタジオ・ダイス/2016劇場版「遊☆戯☆王 」製作委員会
主人公が裏の性格となる事で新たな人間関係が生まれます。
それがタイプ7の城之内 克也とタイプ8の本田 ヒロト。
【より詳しい解説は過去記事で確認ください】
タイプ9が主人公
タイプ3が主人公を導く者
タイプ6がヒロイン(?)
タイプ5:主人公(裏の性格)
タイプ7:主人公に引っ張られて共に成長する人
タイプ8:主人公を引っ張りながら共に成長する人
この様に遊☆戯☆王もジャンプアニメの黄金パターンの条件をほぼ満たしています。
「ほぼ」と書いたのはヒロインの真崎 杏子がタイプ6に見えない事。
真崎 杏子にはタイプ6の大きな特徴「心配性で頼れる何か(誰か)の庇護の元でいないと落ち着かない」と言う面があまり感じられません。
どちらかと言うと一人で生きていけるタイプ8(統率者)の様に思えます。
遊☆戯☆王では主人公の武藤 遊戯とヒロインの真崎 杏子との間に恋愛ストーリーが深まりませんでした。
これはヒロインがタイプ6で無い事が大きな理由だと分析します。
「竈門 炭治郎と栗花落 カナヲ」「日下 夏羽と紺」の様にタイプ9の主人公とタイプ6のヒロインの関係が相性が良い黄金パターンとなるのです。
【竈門 炭治郎と栗花落 カナヲ】
鬼滅の刃 第26話より ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
【日下 夏羽と紺】
化物事変 第7話より ©藍本松/集英社・「怪物事変」製作委員会
今回はここまで。
次回はこの連載の最終回。
これまでの考察を土台にして、ジャンプアニメが何故多くの人たちの心に響くのか、その黄金パターンの真髄を追求していきます。
ジャンプアニメには万人が共感できる大きなテーマが流れています。
そのテーマに迫りたいと思います。
キーワードは「テーゼとアンチテーゼ」。
楽しみにしていてください。
まだまだ勉強中ですので、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います。
みなさんと一緒に勉強していけると嬉しい限り
疑問点などありましたら是非教えてください。
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います。
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【連載第6回目はこちら】
【参考資料】
「表と裏の性格」については”スバルのブログ”を参考にさせてもらっています。
【参考資料】
「新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ」
私のブログで参考にしているドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著の本
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