ウマ娘 プリティーダービー Season 3 第4話より ©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会
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今回はウマ娘3 第4話「あたしだけの輝き」で描かれる「キタサンブラック」についてエニアグラム考察します。
第4話は主人公の特訓回。
面白いのは『このお話の1話限定で「裏の主人公」がチェンジしている』事。
4話だけで完結した成長物語の構成となっています。
詳しく見ていきましょう。
ウマ娘3 PV
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登場人物
4話までを見た感じでは「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」全体を通じてのメインキャラクターは以下の5人だと思われます。
【主人公】キタサンブラック（6ｗ5 ★4）
6w5（守る人）：自分の事より周りの共同体の事を気にする心配性（タイプ6）、それに加えて独立心が強く、集めた知識を分析して活用する事が得意（タイプ5）な性格。
6ｗ7より集中力に優れているが、関心事は狭まる。往々にして、不利な立場にある人やグループの代弁をしたり擁護をする。
ウマ娘 プリティーダービー Season 3 第4話より ©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会
【ヒロイン】ナイスネイチャ（タイプ3ｗ2 ★3）
3w2（魅了する人）：基本的に目立ちたがり屋（タイプ3）の性格、それに加えて他人の事が気になるおせっかい焼き（タイプ2）な面があります。
3ｗ4より人と親密でいたいという衝動を持っていますが、ときに、より充実した私生活や家庭的安定の代わりに、公的な生活やそこで認められることを選びます。感情に動かされやすくのびのびしている。
ウマ娘 プリティーダービー Season 3 第4話より ©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会
【ヒロイン】サクラバクシンオー（タイプ3ｗ2 ★5）
3w2（魅了する人）：基本的に目立ちたがり屋（タイプ3）の性格、それに加えて他人の事が気になるおせっかい焼き（タイプ2）な面があります。
3ｗ4より人と親密でいたいという衝動を持っていますが、ときに、より充実した私生活や家庭的安定の代わりに、公的な生活やそこで認められることを選びます。感情に動かされやすくのびのびしている。
ウマ娘 プリティーダービー Season 3 第1話より ©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会
【主人公を導く者】サトノダイヤモンド（9ｗ8 ★3）
9w8（調停者）：マイペースなのんびり屋さん（タイプ9）、それに加えて現実的で社交的、人と仕事をするのを好みます（タイプ8）。
9ｗ1より社交的。人と仕事をするのを好む。
ウマ娘 プリティーダービー Season 3 第4話より ©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会
【裏の主人公】ドゥラメンテ（1ｗ2 ★4）
1ｗ2（擁護者）：基本的に真面目で理想を求める（タイプ1）完璧主義者、それに加えて理想を示す為の方法として人々を救おうとする（タイプ2）性格
1ｗ9より現実にかかわりをもつことを好む。気性が激しく、行動的。
ウマ娘 プリティーダービー Season 3 第1話より ©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会
※性格（5ｗ6等）の横の★マークはウィングの重さを表しています。
星の数が多いほどウィングが重く、周りに対して干渉しようとする性格。
主人公キタサンブラックの性格は6ｗ5（守る人）。
6ｗ5の主人公は「金銭などの物質を守り、その物質の安全性を確保する。しかし、それが何故必要かは分かっていません」。
6ｗ5が主人公の物語のテーマは「自分が守っているものの守るべき理由を見つける事」。
キタサンブラックが守っているものは「テイオーへの憧れ」。キタサンブラックが何故テイオーへの想いをかたくなに守り続けているのか、その理由を見出す事が物語の大きな流れなのでしょう。
「主人公」のキタサンブラックが成長する為には「裏の主人公」ドゥラメンテと闘いを通じて相互理解をする必要があります。
しかしドゥラメンテは強すぎて今のキタサンブラックでは歯が立ちません。
ミホノブルボン：「ドゥラメンテ先頭 やっぱり強い あっと言う間に抜け出したぁ」
ウマ娘 プリティーダービー Season 3 第1話より ©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会
キタサンブラック：「負け…ちゃった」
ウマ娘 プリティーダービー Season 3 第1話より ©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会
第4話は伸び悩みに苦しむ主人公キタサンブラックが成長するための特訓回。
このお話では強すぎる「裏の主人公」ドゥラメンテに変わって１話限定での「裏の主人公」ミホノブルボンが登場します。
ミホノブルボンの性格はドゥラメンテと同じ1ｗ2（擁護者）。第4話ではキタサンブラック（6ｗ5：主人公）の特訓のコーチを行う事になります。
【裏の主人公（第4話でのピンポイント）】ミホノブルボン（1ｗ2 ★3）
1ｗ2（擁護者）：基本的に真面目で理想を求める（タイプ1）完璧主義者、それに加えて理想を示す為の方法として人々を救おうとする（タイプ2）性格
1ｗ9より現実にかかわりをもつことを好む。気性が激しく、行動的。ミホノブルボン：「泣かれようが 喚かれようが 頼まれたからには手は抜きません よろしくお願いします」
ウマ娘 プリティーダービー Season 3 第4話より ©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会
キタサンブラックの抱える問題点
キタサンブラックはここ数試合あと一歩が粘れずにレースに勝つことができません。その原因は6ｗ5特有の弱点から来ています。
キタサンブラック：「あと一歩が粘れなくて…」
ウマ娘 プリティーダービー Season 3 第4話より ©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会
タイプ6ｗ5は目の前の出来事に合わせて何かをこなしていくのは得意ですが自分自身の「強い意思」を持って独自に前に進む事は苦手。
一方、裏の性格の1ｗ2は確固たる理想を持って不退転の決意で前に進む事は大の得意。（その為目の前の現状に自分を合わせるのは苦手なのですが）
キタサンブラックの成長
キタサンブラック（6ｗ5：主人公）は「強い想い・理想」を得る為にミホノブルボン（1ｗ2：裏の主人公）から厳しい特訓を受ける事になります。
ミホノブルボン：「ここからです ここを乗り越える事こそがこのトレーニングの本当の目的（中略）拮抗した勝負を決するのは精神力 極限状態でも勝利を掴み取ろうと足掻き続けられる強い意思 それを手に入れる事ができるかどうかは ここからの彼女にかかっています」
ウマ娘 プリティーダービー Season 3 第4話より ©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会
しかし表と裏の主人公は相反する性格。そのままでは相互理解する事はできません。
キタサンブラック：「もうダメかも…」
ウマ娘 プリティーダービー Season 3 第4話より ©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会
行き詰ったキタサンブラックは元気をもらうためにサトノダイヤモンドの元に向かいます。
ライスシャワー：「これがキタさんのテントに…」
ウマ娘 プリティーダービー Season 3 第4話より ©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会
サトノダイヤモンド：「ダイヤモンドは最上の輝きを放つ至宝 どの様な困難にも砕ける事はありません」
キタサンブラック：「………」
ウマ娘 プリティーダービー Season 3 第4話より ©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会
タイプ６が心配性なのは「心の中に支えや導きをもたない為」（タイプ6の根源的恐れ）。
キタサンブラックはサトノダイヤモンド会う事で「心の支え」を得て元気をもらいます。
ミホノブルボン：「元気をもらってきたのですね」
キタサンブラック：「はい」
ミホノブルボン：「それでは再開しましょうか」
ウマ娘 プリティーダービー Season 3 第4話より ©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会
サトノダイヤモンドはキタサンブラックにとっての「主人公を導く者」。
キタサンブラックはその導きによって「裏の主人公」ミホノブルボンの特訓（戦い）を完遂する事ができるのです。
キタサンブラック：「どんなに苦しくても真っすぐに前を向いて どんな困難だって 打ち破ってみせる 次こそ絶対に掴み取るんだ あたしが勝つんだぁぁぁぁ」
ウマ娘 プリティーダービー Season 3 第4話より ©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会
キタサンブラック：「はあ…はあ…はあ」
ミホノブルボン：「壁を越えましたね」
ウマ娘 プリティーダービー Season 3 第4話より ©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会
ウマ娘3 第4話は本番の「裏の主人公」ドゥラメンテと闘う為に前哨戦である「裏の主人公」ミホノブルボンとの闘い（特訓）を描いたお話。
長いお話の場合、主人公の成長に合わせて「主人公を導く者」が変化する事はよくあるパターンなのですが、「裏の主人公」がピンポイントで交代するのは珍しくて興味深かったです。
おまけ
第4話ではミホノブルボンと共に特訓中の食事係としてライスシャワーが登場しています。
ライスシャワー（6ｗ5 ★2）
6w5（守る人）：自分の事より周りの共同体の事を気にする心配性（タイプ6）、それに加えて独立心が強く、集めた知識を分析して活用する事が得意（タイプ5）な性格。
6ｗ7より集中力に優れているが、関心事は狭まる。往々にして、不利な立場にある人やグループの代弁をしたり擁護をする。
ウマ娘 プリティーダービー Season 3 第4話より ©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会
ライスシャワー（6ｗ5）とミホノブルボン（1ｗ2）は「裏と表」の関係。
キタサンブラック（6ｗ5）とドゥラメンテ（1ｗ2）と同じ関係となっています。
キタサンブラックとライスシャワーの性格はかなり異なって見えますが、同じ「考え過ぎて心配性のお姫様タイプ」6ｗ5の性格。
2人の性格が異なってみえるのは2つの理由があります。
1つは『ウィングの重さの違い』（キタサンブラックが★4・ライスシャワーが★2）で、周りに対しての積極性が異なる事。
もう1つは『本能型の違い』によるもの。
キタサンブラックは「自己保存的本能」（周囲の環境に拘る傾向）なのに対してライシャワーは「性的本能」（周囲の人に拘る傾向）と言う違いがあります。
解りやすく説明するとキタサンブラックは「恋に無頓着」なのに対してライスシャワーは「興味津々」と言った感じでしょうか。
【「本能型」についての詳しい解説はこちら】
ライスシャワー（6ｗ5）とミホノブルボン（1ｗ2）もとってもいい関係なので今度詳しく分析してみたいです。
タイプ6ｗ5と1ｗ2は人気のコンビ。物語を創る人はこの関係を押さえておくと便利ですよ。
今回はここまで。
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように！
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