こんにちは
みんなと一緒に幸せになりたい
がんべあです
「エニアグアラムの基本」についての不定期連載
第12回 各タイプの「根源的恐れ」と「根源的欲求」について
人の性格は「根源的恐れ」から来ており、それはエニアグラムの各タイプによって異なる種類のものとなります
今回はその「恐れ・欲求」と「人の持つ性格」の関係について解説します
今回のブログは創作活動をする人にとって「ネタの宝庫」となること間違いなし!
では早速解説を始めましょう
【1回目がまだの方はこちらからどうぞ】
各タイプの根源的恐れと欲求
今回のブログの内容はドン・リチャード・リソの本を参考にしています
そもそも人は何故「性格」を持っているのでしょうか?
リソは「性格をギプスのようなもの」と例えています
(※ギプス:骨折・靭帯損傷などの治療において患部が動かないよう外から固定・保護し安静を保つ為に用いられる包帯材料もしくは包帯法の略称 Wikipediaより)
幼い頃、適切に満たされなかったニーズはその人にとっての「欠陥部分」となり、健全な精神的発達を妨げてしまう
私達の「性格」はそうした「欠陥部分」がこれ以上の悪化する事を防ぐ為に形成されたキプスのようなものとリソは述べています
各タイプの「満たされなかったニーズ」「根源的恐れ」と「根源的欲求」とその屈折
エニアグラムでの9種類の性格は①「無意識に受けた子供時代のメッセージ」から②「根源的恐れ」が発生し、その恐れを補う為に③「根源的欲求」が生まれる事で形成されます
【人の性格が形成される流れ】
ただし、性格はあくまでギプスの様なもので、当面の傷の広がりを抑えてはくれますが、いつまでも根源的欲求の求めるままに行動を続けると徐々にその性格は屈折してしまいます
タイプ毎の異なる性格は「子供時代に受けたメッセージ」の違いによるものであり、それぞれ違った恐れと欲求を持ちます
各タイプの「無意識に受けた子供時代のメッセージ」「根源的恐れ」「根源的欲求」は次の通りになります
タイプ1(完璧主義者)【星一徹など】
① 無意識に受けた子供時代のメッセージ
「間違えるのはよくない」
②それによる根源的恐れ
「自分が悪く、堕落し、よこしまで、欠陥があること」
③恐れを克服するために作られた根源的欲求
「高潔でありたい」
④欲求を追い求め続ける事による屈折
「批判的完璧主義に陥る」
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
タイプ2(献身家)【ドラえもんなど】
① 無意識に受けた子供時代のメッセージ
「自分のニーズがあってはよくない」
②それによる根源的恐れ
「自分が愛されるにふさわしくないこと」
③恐れを克服するために作られた根源的欲求
「愛されたい」
④欲求を追い求め続ける事による屈折
「必要とされたいニーズに陥る」
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
タイプ3(達成者)【シャアなど】
① 無意識に受けた子供時代のメッセージ
「自分なりの気持ちや自分らしさ(アイデンティティ)があってはよくない」
②それによる根源的恐れ
「自分に価値がないこと、本来価値をもっていないこと」
③恐れを克服するために作られた根源的欲求
「価値ある存在でありたい」
④欲求を追い求め続ける事による屈折
「成功の追求に陥る」
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
タイプ4(芸術家)【すずさんなど】
① 無意識に受けた子供時代のメッセージ
「うまく生きられたり、幸せすぎるのはよくない」
②それによる根源的恐れ
「アイデンティティや個人としての存在意義をもっていないこと」
③恐れを克服するために作られた根源的欲求
「自分自身でありたい」
④欲求を追い求め続ける事による屈折
「自己放縦に陥る」
(※何の規律もなく勝手にしたいことをすること)
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
タイプ5(観察者)【ヤン・ウェンリーなど】
① 無意識に受けた子供時代のメッセージ
「世界の中で心地よくいるのはよくない」
②それによる根源的恐れ
「役に立たず、無力で、無能であること」
③恐れを克服するために作られた根源的欲求
「有能でありたい」
④欲求を追い求め続ける事による屈折
「無用な専門化に陥る」
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
タイプ6(堅実家)【ナウシカなど】
① 無意識に受けた子供時代のメッセージ
「自分自身を信頼するのはよくない」
②それによる根源的恐れ
「支えや導きをもたないこと」
③恐れを克服するために作られた根源的欲求
「安全でありたい」
④欲求を追い求め続ける事による屈折
「信じている考えに対する執着に陥る」
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
タイプ7(楽天家)【孫 悟空など】
① 無意識に受けた子供時代のメッセージ
「いかなることでも人に頼るのはよくない」
②それによる根源的恐れ
「必要なものを奪われ、痛みから逃れられないこと」
③恐れを克服するために作られた根源的欲求
「幸福でありたい」
④欲求を追い求め続ける事による屈折
「必死の現実逃避に陥る」
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
タイプ8(統率者)【ラインハルトなど】
① 無意識に受けた子供時代のメッセージ
「弱みがあったり、人を信頼するのはよくない」
②それによる根源的恐れ
「他者に傷つけられ、コントロールされること」
③恐れを克服するために作られた根源的欲求
「自分自身を守りたい」
④欲求を追い求め続ける事による屈折
「たえざる闘いに陥る」
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
タイプ9(調停者)【ララァなど】
① 無意識に受けた子供時代のメッセージ
「自己主張するのはよくない」
②それによる根源的恐れ
「喪失と分離 消滅させられること」
③恐れを克服するために作られた根源的欲求
「平和でありたい」
④欲求を追い求め続ける事による屈折
「頑固な怠慢に陥る」
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
タイプ6(堅実家)を例に取って説明しましょう
タイプ6はお姫様気質、格式の高い家に生まれ育った人は「個人の気持ち・判断よりも家訓の方を信じるべし」とのプレッシャーを与えられて育っていく事が多いです
タイプ6が幼い時に無意識に感じ取っているメッセージは「自分自身を信頼するのはよくない」
自分自身よりも家の為にと周りから与えられるプレッシャーが欠損部分となり、お姫様気質(タイプ6)の性格が作られていくのです
アニメにおける具体的な例は今後ブログで少しずつ取り上げていきます
まとめ
「性格とは人が心の傷を癒やすために作られたもの」と言うリソの考え方が非常に面白い
自分が作ったキャラクターが生まれた「家庭環境」等を考える時の指針として是非活用ください
今日はここまで。
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【次回解説】
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今回紹介したドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著の本
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