サクラクエスト 第11話より ©2017 サクラクエスト製作委員会
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がんべあです。
アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクター(や裏表の関係のキャラクター)を「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。
今回の考察は「サクラクエスト」に登場する木春 由乃と織部 凛々子。2人は物語の「表と裏の主人公」の関係となっています。
「サクラクエスト」はアニメ制作会社P.A.WORKSが制作したお仕事シリーズ第3弾のアニメ。このシリーズの作品、大好きなのですよ♪
2011年4月 花咲くいろは
2014年10月 SHIROBAKO
2017年4月 サクラクエスト
2021年7月 白い砂のアクアトープ
2022年10月 アキバ冥途戦争
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「サクラクエスト」のお話
就職活動に苦戦していた木春由乃は、以前アルバイトで登録した派遣事務所からの依頼をよく知らずに引き受け、田舎町・間野山で1年間ミニ独立国の国王を務めることになる。
(ウィキペディアより)
主人公:木春 由乃(6w5)
主人公の木春 由乃は普通の生活が嫌で「特別な何かになりたい」20歳の短大生。
【木春 由乃(こはる よしの)】(タイプ6w5:主人公)
タイプ6w5(守る人)は自分の事より周りの共同体の事を気にする心配性(タイプ6)、それに加えて独立心が強く、集めた知識を分析して活用する事が得意(タイプ5)な性格。
タイプ6の彼女はとても心配性、自分に自信が無く悩みを抱えています。
木春 由乃:(現実は現実は王女様どころか 普通の仕事にも付けず 誰からも必要とされず…)
由乃の母:「ダメならこっちに帰ってくればいいじゃない」(中略)
由乃の母:「普通でいいじゃない あんた元々普通の子なんだし」
木春 由乃:「普通普通って言わないで」
そんな木春 由乃に事件が降りかかります。
登録していた派遣事務所からの依頼を受け田舎の間野山にある町おこしの一環で作られたミニ独立国「チュパカブラ王国」の二代目国王に就任する事になるのです。
裏の主人公:織部 凛々子(1w2)
裏の主人公の織部 凛々子は由乃が暮らす事になった間野山(チュパカブラ王国)の商店会会長の孫。自宅の部屋で引きこもってネットや本で大好きなオカルト情報を集めています。
【織部 凛々子(おりべ りりこ)】(タイプ1w2:裏の主人公)
1w2は基本的に真面目で理想を求める(タイプ1)完璧主義者、それに加えて理想を示す為の方法として人々を救おうとする(タイプ2)性格。
凛々子は由乃とは正反対の性格。
「主人公」の木春 由乃が他人の意見に振り回され自分自身が何をしたいのかが分からない状態なのに対して「裏の主人公」織部 凛々子は他人の意見に惑わされず、自分の好きなモノ(オカルト)を見つけ、その研究に打ち込んでいます。
木春 由乃:「そもそもチュパカブラって何なのですか 妖怪とか…?」
木春 由乃:「ゆーま?」
織部 凛々子:「未確認生物の事 チュパはスペイン語で吸うって意味で カブラは山羊 つまり山羊の血を吸う者 プエルトリコで1995年に目撃されたのが最初 チリやメキシコ アメリカでも目撃例があるけど 日本での目撃例は報告されていない 間野山での目撃例はたぶんイタチ」
裏の主人公の役割は「主人公を否定する存在」である事。主人公(テーゼ)に対するアンチテーゼが裏の主人公。
木春 由乃と織部 凛々子は正反対の性格ですが、どちらも社会的に必要なものを守るために正しさを武器にしている似たもの同士でもあります。違いは、守りたいもの。
表6w5(木春 由乃):金銭などの物質を「守り」、その物質の安全性を確保する。
裏1w2(織部 凛々子):思想などの概念を「擁護」し、その思想の正当性を主張する。
織部 凛々子と木春 由乃は正反対の性格をしていますが、お互いの性格を羨ましく思っています。
織部 凛々子:「なんでそんな風に笑えるの?」
木春 由乃:「えっ?」
織部 凛々子:「私には無理 由乃みたいになれない 知らない間野山踊りを教えてって何の抵抗もなく言える由乃 田舎から東京に出る事ができた由乃 自分が普通だって事がコンプレックスの由乃 全部私と逆 私が持ってないモノ 私が出来なかった事を何でもできる」
木春 由乃:「私からすれば 凛々子ちゃんの方が凄いって思う 好きなモノがいっぱいあって 周りに簡単に流されたりしなくて 私にはマネできない 私そんな凛々子ちゃんが好きだよ」
2人の成長の為には「お互いの良い所」を学び身に付けていく必要があります。
主人公と裏の主人公のお話のガイドライン
6w5(主人公)のお話は通常以下の流れとなっています。
【ストーリーライン(世界観)】
6w5(守る人):「現実の物質(や関係)」を守っていた主人公が「それを守るべき理由」を見つけ出す。
「サクラクエスト」のお話は2段階で作られています。
第1段階は「木春 由乃が守るべきものを見つけるお話」。
第2段階は「それを守るべき理由を見つけるお話」。
物語の当初、主人公の木春 由乃は自分が守りたいものを持っていません。
就職の面接官:「希望は総合職となっていますが 一般職での採用になるとしたらどうしますか?」
木春 由乃:「はいそれはどちらでも 自分が必要とされる部署であれば」
そんな由乃が国王の働きを通じて自分が守りたいものを見つける。それが物語前半のお話となっています。
木春 由乃:(みんなが帰ってくる場所 集まれる場所 自慢したくなる場所)
由乃の父:「うん どうした?」
木春 由乃:「ううん なんかいいなと思って 私やっぱり帰ってきてよかった 」
由乃の父:「急に帰ってきて元気がないから どうしたものかと思ったけどな」
木春 由乃:「ごめんなさい 次はもっと胸を張って帰ってこれるようにする」
物語りの前半では木春 由乃はチュパカブラ王国(間野山)を守る為に奮闘します。
そして後半は由乃は何故「間野山」を守りたかったのか。その理由(自分自身の想い)を見つけるお話の構成となっています。
由乃の妹:「でも お父さん いつだったか言ってたよ 普通の幸せを手に入れるのが一番難しいんだって」
木春 由乃:「………」
由乃の妹:「あ しんみりした」
木春 由乃:「うるさい それでも私は 何か私にしかできない事をやりたいの ここじゃないどこかで」
由乃の妹:「お姉ちゃんはいつまで経っても夢見る少女だねぇ」
ヒロインと主人公を導く者
「サクラクエスト」のお話では「主人公」木春 由乃にとって助け出すべき「ヒロイン」は鈴木 エリカ。
そして由乃にとっての「主人公を導く者」は四ノ宮 しおりと言う物語構成となっています。
木春 由乃(表の主人公)と織部 凛々子(裏の主人公)は相反する性格、水と油の関係。2人が理解し合う為には第3のキーキャラクター「主人公を導く者」の導きが必要となります。
四ノ宮 しおり(しのみや しおり)(タイプ9w8:主人公を導く者)
[観光協会の女性職員。6月29日生まれ。身長158cm。保守的な一面もあるが、基本は明るくおっとりした世話好きな性格で、生まれ育った間野山に愛着を持っている。(WIKIより)]
鈴木 エリカ(すずき エリカ)(タイプ3w2:ヒロイン)
鈴木 エリカは自分が住んでいる田舎が大嫌い。
鈴木 エリカ:「国王が今更なにしたって こんなクソみたいな町 どうにもならないから」
一方「主人公を導く者」の四ノ宮 しおりは地元を愛しています。
木春 由乃:「田舎が嫌で東京に出てきたの」(中略)
四ノ宮 しおり:「でも 私は自分の生まれたこの町大好き だからこの町の良さをもっとみんなに知ってもらいたいの」
主人公の由乃(タイプ6)は「主人公を導く者」のしおり(タイプ9)に導かれて成長していきます。
四ノ宮 しおり:「本当にごめんなさい あんなバカな事して でも私 由乃ちゃんが来てくれて嬉しかったの 自分と同世代の子が 新しい国王になって 一緒に町を盛り上げていけたら 楽しいだろうなって だから私由乃ちゃんにこの町に残って欲しくて」
木春 由乃:「ありがとう なんかそんな風に言ってもらえると嬉しい」
木春 由乃(主人公)と織部 凛々子(裏の主人公)が四ノ宮 しおり(主人公を導く者)の導きによって成長して四ノ宮 しおり(ヒロイン)を救うお話が「サクラクエスト」の基本的な構成となっています。
P.A.WORKS制作のアニメは完成度が高くて安心して見れますね。 他のお仕事シリーズ「花咲くいろは」「SHIROBAKO」「白い砂のアクアトープ」も大好き♪
「アキバ冥途戦争」だけは物語冒頭のインパクトが強すぎてびっくりしてしまい、まだ1話しかみていません。今度機会を作って再チャレンジしたいです。
今日はここまで。
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まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【花咲くいろは 考察】
【参考資料】
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。