タクト・オーパス 第5話より ©DeNA/タクトオーパスフィルハーモニック
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「エニアグラムの裏表」についての考察
アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクターを「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。今回の考察はtakt op.(タクトオーパス)に登場する運命とワルキューレ。
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
takt op.(タクトオーパス)は音楽が失われた近未来世界でクラシック音楽の力を宿した少女たち「ムジカート」と、それを導く「コンダクター」(指揮者)が活躍する世界。
アニメは「コンダクター」のタクトと「ムジカート」のコゼット(運命)の2人が主人公のお話となります。
そして先週放送された第5話「騎行-Valkrie-」では2人の主人公、タクトとコゼット(運命)に対する裏の主人公が登場しました。
タクトに対する裏の主人公はシントラー。
【タクト】(主人公)
【シントラー】(裏の主人公)
コゼット(運命)に対応する裏の主人公はワルキューレ。
【運命】(主人公)
【ワルキューレ】(裏の主人公)
主人公と裏の主人公の性格はエニアグラムの「裏と表」の関係。何故物語には裏の主人公が必要なのか、今回は運命とワルキューレの関係を通じてその理由を解説していきます。
裏の主人公とは
裏の主人公の役割は「主人公を否定する存在」である事。主人公(テーゼ)に対するアンチテーゼが裏の主人公となります。
ワルキューレ:「私は貴様たちを信用していない」
裏の主人公は主人公をただ否定するだけではありません。ワルキューレは戦う為の大儀を持っています。
「主人公の行動理由(テーゼ)」と「裏の主人公の行動理由(アンチテーゼ)」は正反対、相反する考えがぶつかり合いながら物語が進む、それが物語に裏の主人公が登場する理由なのです。
【裏の主人公を詳しく知りたい方はこちらの記事で】
主人公と裏の主人公の関係
タイプ1w2(擁護者)は基本的に真面目で理想を求める(タイプ1)完璧主義者、それに加えて理想を示す為の方法として人々を救おうとする(タイプ2)性格。
運命とワルキューレは共に真面目で不器用で人助けが好きなタイプ1w2(擁護者)の性格に見えます。
しかし運命の本当(コゼット)の性格はタイプ6w5(守る人)。1w2(運命)の性格は裏の性格となります。
【詳しい解説はこちらで】
コゼット(主人公)とワルキューレ(裏の主人公)の関係が相反する事は先に述べました。しかしテーゼとアンチテーゼはどちらかが一方的に勝利してはなりません。戦いの中で両者が共に満足できる新たな道、ジンテーゼを見つけ出す必要があるのです。
二人は正反対の性格で得意・苦手も逆転しています。
コゼット(6w5:守る人)は他人との関係を維持するのは得意ですが、それが何故必要なのかは理解できません。
コゼット(運命も)は自分自身の理念に基づく行動が苦手な(本当の自分が何をしたいのか分からない)為、常にタクトの行動を後押しするポジションにいます。
コゼット:「タクトが堂々と外でピアノを弾きまくれるチャンスなんだってば」
タクト・オーパス 第2話より ©DeNA/タクトオーパスフィルハーモニック
運命:「D2の活動を確認 これより殲滅に入ります ご指示を」
ワルキューレ(1w2:擁護者)は理想を掲げる事は得意ですが、掲げた理想を実現する為に現実の世の中で細かな計画を立てて実行することは苦手。
ワルキューレは自分の意志による行動はできるものの、その意思を貫く為にコゼットの様に上手く人間関係を作ることができません。
シントラー:「聞こえなかったのか もう用は無いと言ったのだよ」
運命が苦手な「戦う為の理由」を見つけるのはワルキューレの得意分野。一方ワルキューレの苦手な「目の前の状況(主に人間関係)に上手く対応する」のはコゼット(運命)の得意とする所となります。
主人公と裏の主人公のお話のガイドライン
コゼット/運命(主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
6w5:「現実の物質(や関係)」を守っていた主人公が「それを守るべき理由」を見つけ出す。
【6w5のお話についての詳しい解説はこちら】
ワルキューレ(裏の主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
1w2:守るべき大きな(広い)世界の為に「理想」を主張していた主人公が、世界を守る為の「現実的な実現性」を見つけ出す。
【1w2のお話についての詳しい解説はこちら】
takt op.(タクトオーパス)は運命(コゼット)にとっては「自分が戦うべき理由」を見つけるお話、ワルキューレにとっては「自分が戦うべき理由(理想)」を実現する方法を見つけるお話。
裏の主人公(アンチテーゼ)は主人公にとっての倒すべき敵ではなく、ぶつかり競い合いながら、相手の良い所(=自分が苦手としている所)を学び取り、成長していくための大切なキャラクター。
タクトとコゼット、2人の主人公に対してのアンチテーゼ(裏の主人公)が登場する事で一気に物語の流れが動き出しました。今後のお話がとても楽しみです。
今回はここまで。
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【参考資料】
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「スバルの性格分析ブログ」
「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。